理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」7授業目〜

花から実へ

 まだ6授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」6授業目〜をご覧ください。

<本当に実ができるために受粉が必要なのかな?>

板書案

課題をつかむ

T:これはなに?

C:ヘチマのめばな

T:これはなに?

C:ヘチマのおばな

T:花粉を作るのはどっち?

C:おばな

T:でも、めしべに花粉がつくこともあるんだよね

C:はい

T:何によってつくんだったけ?

C:風

C:虫

T:そうだね。それで、雌しべの先に花粉がつくことを理科の言葉で何ていうんだったけ?

C:受粉

T:でね、この言葉と似た言葉を1学期習ったよね

C:受精

T:受精って何かっていうと

C:オスの精子とメスの卵が結びつくこと

T:受精するとどうなるの?

C:受精卵ができて、生命が誕生する

T:じゃあ、受粉すると…

C:実ができて、中に種ができる

T:かもしれないね。でもこれって本当なのかな?

C:わかりません

T:じゃあ、何するかって言ったら

C:実験

T:ですね。この予想があってるのかどうかを確かめてみましょう。じゃあ、今日の課題は?

C:本当に実ができるために受粉が必要なのかな?

T:じゃあ、それにしましょう

ということで本時の課題として、「本当に実ができるために受粉が必要なのかな?」に決まりました。

実験方法を考えるうえで大事なことを確認する

T:じゃあ、今から、実験方法をかんがえてみましょう

C:はい

T:ほんで、1学期の時、発芽でも実験方法を立てましたよね。そのときに大事なのが何かっていうと

C:調べたい条件だけ変えて、他の条件は同じにする

T:でしたね。2つ条件を変えちゃうと、1つ目の条件の影響でその結果になったのか、2つ目の条件の影響でその結果になったのかわからないからね

T:じゃあ、今回の変える条件は何?

C:受粉あり、受粉なし

T:ですね。じゃあ、書きましょう。

C:できました

T:じゃあ、あとはこれを具体的にどうやって行っているのかを考えてみましょう

実験方法を考える

T:はじめだけ一緒にやろうね

C:はい

T:じゃあ、表を作るよ。そっくり真似して

C:できました

T:左側がA(受粉あり)、右側がB(受粉なし)ね

C:できました

T:まず、実になる部分を持っている方はどっちかっていうと

C:めばな

T:だから、Aにめばなを準備します。じゃあ、Bは?

C:Bもめばなを準備する

T:だね。じゃあ、こっから先を考えてみて。この後、どういう作業していけばいいかな?

C:わかりました

ということで任せました。その際、机間巡視しながら、「これどういうこと?」「困ったことはなに?」「これって具体的にどうやってやるの?」っていう風にたずねながらしました。本当に手も足も出ない子は、ある程度考えたら友達の見てきていいよっていう風にしました。

実験方法の共有

 実は、子どもたちから、受粉ありと受粉なしを実現するためのパターンとして3パターンでました。

①受粉している雌花&受粉していない雌花を見つける

②受粉している雌花&受粉している雌花から花粉を取って受粉していない雌花を準備する

③受粉していない雌花に受粉させる&受粉していない雌花を準備する

でした。

 それを提示した後、今回は、時間の関係で教師の方から説明をしました。

T:①は受粉している雌花かどうかって分かりそう?

C:わからないと思う

C:虫眼鏡でみる?

C:いや、見えなくない?

T:それと開花しているやつは基本虫が来るから、受粉していない雌花を見つけるのはかなり難しいと思う

T:ほんで、②ねんけど、これは、受粉している雌花から花粉取るってどうやるの?

C:なんかティッシュでつける

T:なるほど!

T:たとえば、受精したやつに「やっぱりなし」って言って精子を拭ってもたぶんもう受精しちゃったから、ストップできないと思うのね。そしたら、受粉も同じで、一回受精したやつを拭いたからって言って受精を防ぐことはできないと思う

T:だから、③が一番実現可能性がたかそう

C:先生。でも、受精していない雌花ってどうやって見つけるんですか?

T:するどいね。じゃあ、教科書で学ぼうか!教科書開いて

C:開きました。

T:読んでみて

C:読めました

T:そしたら実験方法の1番目で、ヘチマのめばなをどんな状態で準備するって書いてある?

C:ヘチマのめばなのつぼみを準備して、それに袋を被せる

T:なぜ、へちまのめばなのつぼみを準備して、袋を被せるの?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:ヘチマのめばなのつぼみだと受粉がしていないし、花が開いた後も袋を被せていれば虫や風で受粉をするのが防げるからです

T:そういうこと!

C:なるほど!それなら受粉していない雌花が準備できるね

T:じゃあ、これは大事だからメモしといて

C:できました

T:この教科書のやり方が一番やりやすいのかなって思います。だから、次回はこの実験方法でやってみましょう

C:はい

T:じゃあ、ふりかえりをかいてみて

おわりに

 やはり実験方法の考案はさせないと力がつかないと思っています。ただ、全部を考えてみてってすると、手も足も出ないしといった感じになります。そのため、「めばんを準備します。このあと、受粉ありと受粉なしをどうやって実現するか?」っていうのを考えさせました。ただ、子どもたちにはレベルが高かったかもしれません。

 本当はこの3つを話し合いさせたりすると、力がつくんだろうなって思いましたが、1授業でおさえるためにも教師が出すぎたなと思います。うーん。むずかしい!

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」8授業目〜をご覧ください。

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