理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」5授業目〜

物のとけ方

 まだ4授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」4授業目〜をご覧ください。

<本当に食塩は水の中にとけたのだろうか?>

板書案

復習をする

T:前回は何をしましたか?

C:実験です

T:どんな実験?

C:食塩を溶かした液を蒸発させました

C:食塩を溶かして重さはどうなるかを調べました。

C:ミョウバンも溶かして重さはどうなるかを調べました。

T:そうでしたね。それで君たちが言ってくれた結果がこちらになります。

C:はい

T:じゃあ、今日は何をするかというと

C:考察です

T:そうだね。この結果を踏まえて考察を書いてみましょう。じゃあ、課題は前回と同じでいいかな?

C:はい

T:じゃあ、読んで

C:本当に食塩は水の中に溶けたのだろうか?

T:ありがとう

ということで、本時の課題として、「本当に食塩は水の中に溶けたのだろうか?」に決まりました。

考察を書く

T:じゃあ、考察をかいてみて

C:はい

C:できました

T:もってきて

C:はい

T:なるほどね

C:できました

T:もってきて

C:なるほどね

T:できた人から交流してて

C:はい

T:じゃあ、そろそろいいかな?

C:はい

T:じゃあ、Aさんおしえて

C:はい。食塩を溶かした液を蒸発させると白いものが出てきました。また、重さをはかると溶かす前と後で重さは変わりませんでした。このことから、食塩は水の中に溶けたとわかった

T:なるほどね。じゃあ、Bさんおしえて

C:はい。水を蒸発させると何も残らなかったが食塩水を蒸発させると白いものが出てきました。また、はじめは194gで溶かした後の重さも194gでした。このことから、食塩は水の中に溶けたとわかった。

T:なるほどね

T:ということで、結論は?

C:食塩は水の中に溶けました

T:ですね。あとは、そう考えた根拠が大事なんだけど

T:まずは、両方とも白いものが出てきたっていうのを書いていたのがいいですね。あと、Aさんは「重さは変わりませんでした」というふうにかいていて、Bさんは「はじめも溶かした後も194g」というふうにかいています。これは両方ともいいのかなと思います。

T:だんだん考察書くのも上手になってきましたね

T:ちなみに、ミョウバンも見えなくなったけど、どこに行ったかというと

C:水の中

T:ですね。つまり、食塩以外のものでも溶けたら、水の中にいるっていうわけですね

C:はい

T:じゃあ、ここで一旦まとめをしましょう。

といって本時のまとめとして、「物は水にとけて目に見えなくなっても溶けた液の中にいる」と書きました

イメージ図を書かせる

T:じゃあ、ちょっとレベルアップしたことやるね

C:はい

T:今回溶けた後のイメージ図を2つ持ってきました。どっちが正しそう?

T:こっちがA。どんな感じ?

C:下らへんに溜まってる

T:こっちがB。どんな感じ?

C:全体に広がっている

T:さあ、どっちだと思う?ノートにかいてみて

C:できました

T:おしえて。Aだと思う人?

C:はい

T:Bだと思う人?

C:はい

T:じゃあ、少ないAの人理由はありますか?

C:はい。片栗粉が溶けるのかを調べたときに、下に粉が溜まってたじゃないですか?だから、目に見えなくても下にたまるのではないかとおもいました

C:うわ〜、そうかもしれない

C:それたしかに

T:じゃあ、Bの人理由は?

C:砂糖を溶かしたら上らへんも下らへんも味が全部同じになるから、溶けたものも全体に広がっているとおもいました。

C:わかりました

C:でも、味噌汁とか下らへんしょっぱくない?

C:たしかに

T:じゃあ、理由聞いたうえで、聞いてみます。Aだと思う人?

C:はい

T:さっきより増えたね

T:Bだと思う人?

C:はい

T:さっきよりへったね。

実験する

T:実は、これは簡単に確認することができます

C:そうなんですか?

T:どうするかっていうと、上らへんの液、真ん中らへんの液、下らへんの液をとります。そして、これらを蒸発させます。もしAのイメージ図が正しければどんな結果になりそう?

C:上らへんは白いものが出ないと思います

T:じゃあ、Bのイメージ図が正しければどんな結果になりそう?

C:どの場所も白いものがでる

T:ということです。こんな実験をしてみて確かめてみましょう。

T:じゃあ、これについては全体でやりましょう

T:じゃあ、先生が上らへん、中らへん、下らへんの液をとりますね

C:はい

T:じゃあ、当番のCさん。下らへんの液をドライヤーで蒸発させてください。

C:はい

C:白いものでてきた

T:じゃあ、次Dさん。中らへんの液をドライヤーで蒸発させてください

C:はい

C:白いものでてきた

T:じゃあ、最後Eさん。上らへんの液をドライヤーで蒸発させてください

C:はい

C:白いものでてきた

T:ということはどっちのイメージ図が正しいの?

C:Bだ!

T:そうだね。じゃあ、戻ってください

溶けたものは液全体に同じように広がっていることをおさせる

T:ということで、Bのイメージ図が正解になります。

T:実は、溶けたものは液全体に同じように広がっているんです。これも大事なので、まとめに付け足しといてください

C:できました

T:あと、まとめの下らへんにイメージもかいておきましょう

C:はい

T:じゃあ、今日の勉強はおわりね。ふりかえりをしましょう

C:できました

終わりに

 「溶けたものは液全体に同じように広がっている」っていうのは教科書に書いてあるのですが、とても大事なものだと思います。これをただ読んでも子どもたちは実感を伴っていないので理解ができないと思います。

 今回、イメージ図を予想させた後、場所を変えて蒸発をさせることで、液全体に同じように広がっているっていうのを実感させられたと思います。ぜひ、利用してみてください。

 

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」6授業目〜をご覧ください。

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