理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「電流がうみ出す力」6授業目〜

電流がうみ出す力

 まだ5授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「電流がうみ出す力」5授業目〜をご覧ください

電磁石はどんなところで役立っているのかな?

板書案

復習する

T:これまで電磁石の勉強をしてきましたね

C:はい

T:ということで、復習のプリントをもってきました。もらったら名前をかきましょう

C:できました

T:じゃあ、時間取るね

(1)電磁石とは、(   )が流れているときだけ(   )になるもののことである

(2)電磁石は、(     )を変えると、N極とS極が反対になる

(3)電磁石の力を大きくするには、(    )を大きくするか、(    )を増やせば良い

C:できました

T:じゃあ、(1)を教えて

C:はい

T:Aさん。(  )の中をうめながら、全部読んで

C:はい。電磁石とは、電流が流れているときだけ、磁石になるもののことである

C:おなじです

T:(2)は?

C:はい

T:Bさん

C:はい。電磁石は、電流の向きを変えると、N極とS極が反対になる

C:おなじです

T:(3)は?

C:はい

T:Cさん

C:はい。電磁石の力を大きくするには、電流の大きさを大きくするか、コイルの巻数を増やせば良い

C:おなじです

T:すごいね。じゃあ、今日はこの続きからするよ

問題を把握し、課題を掴む

T:でね、実はこの電磁石っていうのはすごい発明で、わたしたちの生活でめちゃくちゃつかわれているんです

C:空き缶とか?

T:あ〜それやったね。何のことかおぼえている?

C:はい。なんか、スチール缶を集めるときは電流を流して磁石にしてスチール缶をつけて運び、落としたいときは、電流をきればスチール缶が落ちるっていうやつです

T:そうそう

T:もちろん。それも便利なんだけど、他にもあるんよ。知ってる?

C:わかりません

T:じゃあ、今日はそれについて学ぼうか。今日の課題は?

C:電磁石はどんなところで役立っているのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として、「電磁石はどんなところで役立っているのかな?」に決まりました。

モーターのつくりについて知る!

T:みなさん、これ知ってる?

C:モーター

T:そうです。これ分解したことある?

C:ないです

T:じゃあ、分解するよ笑 集合

C:え!

T:じゃあ、いくよ(パキっ)

C:お〜

T:そしたら、2つの部品に分かれるんだけど

C:あれ?これ電磁石っぽくない?

T:するどい!実は、これ電磁石です。実はモーターには電磁石が使われているんです

C:へえ〜

T:ほんで、ここについてる、これ!なにかわかる?

C:じしゃく?

T:そうです。じゃあ、1回席に戻るよ

C:はい

T:今見てもらった通り、モーターって磁石と電磁石が使われているんですよ。これが図になります

C:ありがとうございます

T:逆を言えば、電磁石がないとモーターができないというわけです

モーターが使われているものを確認する

T:でね、このモーターっていうのは、色んなところで使われています

C:へえ〜

T:モーターって、電気でこの軸の部分が回るやんけ。だから、電気使って回るものは割とモーターつかってます

T:たとえば、鉛筆削り

C:あ〜

T:昔は、鉛筆ってカッターでけずってたの。それが手回しの鉛筆削りになって、ほんで電動になったわけよ。どれが一番らくけ?

C:電動

T:だよね

T:他に電気で回るものないけ?

C:扇風機

T:そうだね

C:自転車

C:電動自転車なら、モーター使います!

T:じゃあ、他にどんな物あるか、動画見てみようか

(動画視聴中)

T:どんなんあった?

C:電気自動車

C:掃除機

T:ですね。今紹介されたものって全てではないかもしれないけど、使ってないけ?

C:使ってます

T:つまり、電磁石なかったら、これらは使えないわけよ。

C:めちゃくちゃ大変や

モーターの回る仕組みを知る

T:じゃあ、なんで電磁石が必要なのかって疑問に思う方もいるかもしれません

C:はい

C:おもいます

T:理由は簡単で、モーターが回るには、電磁石がいるからです

C:?

T:詳しく説明するね

C:はい

T:まず、これ横から見た図ね。これ何かっていうと

C:磁石

T:ですね。こっちがN極、こっちがS極としましょう

T:ほんで、このあと、電磁石に電流を流すと、この電磁石に極が生まれるわけです。ほんで、こっちがN極、こっちがS極としましょう。そうすると、ここがN極で、ここもN極だから何が起こるかっていうと

C:退け合う

T:そうです。ほんで、ここがS極、ここもS極だから、何が起こるかっていうと

C:退け合う

T:そうです。なので、ここで、回転が起こるわけです

C:はい

T:ただし、回ったあと、ここがN極、ここがS極だから、どうなるかって言うと

C:引き合う

T:そうだね。ほんで、ここがN極、ここがS極だから、どうなるかって言うと

C:引き合う

T:そうです。つまり、これで止まってしまうのです。じゃあ、このあとどうすれば良いと思う?ペアで相談

C:あ〜

C:わかった

T:Aさん。おしえて

C:はい。電流の向きを変えると思います。

T:正解!実は、これ電流の向きを変えたら、回るんよ。なんでやろう?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Bさん

C:はい。電流の向きを変えると極が変わるから、そうするとここもN極、ここもN極で退け合って、さらにここもS極、ここもS極だから、退け合ってそれで回るんだと思います。

C:同じです

T:そういうこと。つまり、電磁石の性質の1つである「電流の向きを変えると極も反対になる」という性質を使ってるってわけ。ほんで、このあと回ったら、また引き合ってしまうからどうすればいいかっていうと

C:電流の向きを変える

T:そうだね。それを続ければ回るってわけ。

C:なるほど

T:だから、磁石じゃなく電磁石が必要というわけです

まとめをし、ふりかえりをする

T:じゃあ、今日のまとめね

C:はい

といって、本時のまとめとして「電磁石はモーターに使われていて、モーターは掃除機、洗濯機、電気自動車などに使われている」と書きました

T:じゃあ、ふりかえりをしてね

C:はい

C:できました

終わりに

 自分は、全部が全部子どもに考えさせればいいというふうには思っていません。教師がわかりやすく教えた方が効果的な場面はあると思っています。ただし、全部教えるのではなく、一番大事なところは、子どもに既習を使って考えさせたいです。今回で言えば、引き合ったあとどうすればいいかっていうのがそこにあたります。子どもはしっかり思考しているからきっとその素晴らしさを感じられたのではないかと思います。

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