まだ6授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「じしゃくのせいしつ」6授業目〜をご覧ください
<鉄はじしゃくに近づけるとじしゃくになるのだろうか?>
板書案

実験方法を復習する
T:課題を読みましょう。せーの
C:鉄はじしゃくに近づけるとじしゃくになるのだろうか?
T:ということで今日はこれを解決するためになにをするかというと
C:実験
T:そうだね。そしたら、今回は2種類の実験で確かめます。1つ目は?
C:小さい鉄のくぎに近づける
T:そうだね。実験方法を読みましょう
C:①くぎを準備する、②じしゃくにつける、③てつのくぎにちかづける
T:ちなみに、本当に鉄はじしゃくに近づけると磁石になるのであれば、どんな結果になるかな?
C:小さい釘がつく
T:ですね
T:じゃあ、2つ目の実験は?
C:方位磁針にちかづける
T:そうだね。実験方法を読みましょう
C:①くぎを準備する、②じしゃくにつける、③方位磁針にちかづける
T:本当に鉄はじしゃくに近づけると磁石になるのであれば、どんな結果になるかな?
C:方位磁針のはりが動く
T:そうだね。でね、今回は丸い部分をN極につけて、丸い部分と先が尖った部分で結果に違いがでるのかもみてみましょう。
ワークシートを配り、実験の注意点を確認する
T:そしたら、ワークシートを配ります。もらったら名前をかきましょう
C:かきました
T:そしたら、今回は結果をこのワークシートに記入してください
C:はい
T:ほんで、実験はグループで行います。実験で必要な道具は箱に入れてあるので、あとで後ろからもっていってください
C:はい
T:質問はありますか?
C:ないです
T:では、始めてください。
といって実験を始めさせました。その際、教師は子どもたちがしっかりと動けているか、何か困っていることがないかなどをみとります。今回は、説明する際に演示を交えながら説明したので割とスムーズに動けていました。「あれ?」って困ったチームがいることを想定して予備は準備しえおきました。
結果を確認する
T:そしたら、結果を確認します
C:はい
T:じゃあ、①の鉄のくぎに近づけるのほうね。どうだった?
C:はい
T:Bさん
C:はい。小さい釘がつきました
C:同じです
T:じゃあ、次②の方位磁針にちかづけるのほういくね
C:はい
T:丸い部分をN極につけて、丸い方を近づけたらどうだった?
C:はい
T:Cさん
C:はい。赤い針と引き合いました
C:同じです
T:じゃあ、丸い部分をN極につけて、尖った部分を近づけたらどうだった?
C:はい
T:Dさん
C:はい。白い針と引き合いました
C:同じです
考察する
T:じゃあ、考察してみて
C:はい
C:できました
T:じゃあ、グループで交流しましょう。
C:はい
C:できました
T:今回2種類の考察をしていた子がいたよ。その子はすごいね
C:なるほど
C:先生付け足してもいいですか?
T:もちろんいいよ
C:はい
T:じゃあ、全体で確認するよ
C:はい
T:おしえて
C:はい
T:Dさん
C:じしゃくにつけたくぎを近づけると、鉄のくぎがついた。このことから、鉄はじしゃくに近づけるとじしゃくになると分かった。
C:同じです
T:これはどっちの結果から考えたの?
C:①のほう
T:そうだね。この結果からDさんが言ってくれたように、鉄はじしゃくに近づけると、磁石になるって言えそうだね
C:他にあります
T:Eさん
C:はい。じしゃくにつけたくぎの丸い部分を近づけると赤い針と引き合い、尖った部分を近づけると白い針が引き合った。このことから、鉄はじしゃくに近づけるとじしゃくになると分かった。
C:わかりました
T:こういうふうな書き方をしている人が多かったんだけど、先生はこれ一気に飛んだなと思いながらみていました
C:どういうことですか?
T:先生だったらどうするか説明するね
C:はい。
T:まず、「磁石のN極に丸い部分をつけ、丸い部分を方位磁針に近づけると、赤い針が引き合った。このことから、N極に丸い部分をつけたとき、丸い部分は( )極になったとわかった」って書くよ。ちなみに、( )には何が入る?ペアで相談。理由もね
C:できました
T:Fさんおしえて
C:はい。Sだと思います。理由は、方位磁針の赤い針はN極でできていて、それと引き合ったからS極だと思います。
C:同じです。
T:正解。
T:ほんで、「磁石のN極に丸い部分をつけ、とがった部分を方位磁針に近づけると、白い針が引き合った。このことから、N極に丸い部分をつけたとき、尖った部分は( )極になったとわかった」ってかくよ。ちなみに、( )には何が入る?ペアで相談。理由もね
C:できました
T:Gさんおしえて
C:はい。Nだと思います。理由は、方位磁針の白い針はS極でできていて、それと引き合ったからN極だと思います。
T:正解。
T:ほんで、「磁石のN極に丸い部分をつけたとき、丸い部分はS極になり、尖った部分はN極になった。このことから、鉄はじしゃくに近づけるとじしゃくになると分かった。」って書くかな
C:なるほど
T:まあ、これはレベルが高いと思います。6年のまでに力をつけていきましょうね
C:はい
まとめをし、ふりかえりをする
T:じゃあ、まとめをしよう。今日のまとめはどうする?
C:鉄はじしゃくに近づけるとじしゃくになる
T:じゃあ、それにしよう
ということで本時のまとめとして、「鉄はじしゃくに近づけるとじしゃくになる」に決まりました。
T:じゃあ、ふりかえりをしてね
C:はい
C:できました
おわりに
3年生でも1年間かければ、すごい授業ができるんだなと感じました。全員とは言いませんが、多くの子が、疑問や調べたいことを見つけたり、考察の力がついたりしています。
若手のときは、「なんで、教師が入らなくてもこんなにこの子達はかけるんだろう?」って疑問に思うことがありました。でも、今ならわかります。その研究授業に至るまでに、「教えて」「ほめて」という過程を繰り返しながら、少しずつ子どもを鍛えているんです。きっと、どの教師でもできると思います。一緒に良い授業を目指して学んでいきましょう
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