理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「水のすがたと温度」5授業目〜

水のすがたと温度

 まだ4授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「水のすがたと温度」4授業目〜をご覧ください

<泡の正体は何かな?>

板書案

復習し、考察を行う

T:課題を読みましょう。せーの

C:泡の正体はなにかな?

T:ということで、この課題を解決するために前回はなにをしたかというと

C:実験

T:そうだね。ほんで結果まではいったと思います。結果はどうだった?

C:ポリエチレンの袋に水滴がつきました

T:そうだね。じゃあ、今日はこの続きということで考察をかいてみて

C:はい

C:できました

T:じゃあ、グループで相談

C:できました

T:友達のと比べてどうだった?

C:だいたいにてました

T:じゃあ、教えて

C:はい

T:Aさん

C:はい。ポリエチレンの袋に水滴がついた。このことから泡の正体は水だとわかった

C:同じです

T:そうだね。泡って実は、空気ではなく水なんですよ。意外だなって思った人?

C:はい

T:結構居るよね。でも、これなかなか先生が小学生のときも理解するのが難しかったな。ということで、今回は、泡の正体が水である理由を君たちと確認できたらいいな

前提を確認する

T:じゃあ、ワークシートを配るね。もらったら名前を書きましょう

C:できました

T:そしたら、説明するね。まず水ってとてもおもしろい物質で、水って温度によってすがたをかえるんですよ

C:はい

T:普通はこういうふうな水の状態だと思います

C:はい

T:でね、この水が温められるとどうなるかって言うと

C:水蒸気になる

T:そうだね。水蒸気になるの。あのビーカーに水入れて、しばらくおいておくと水の量が減るやつ

C:はい。覚えています

T:でね、こんなふうに水が水蒸気になることを理科の言葉で

C:蒸発

T:というんですね。これも大事だからメモするよ

C:できました

T:ほんでね、この水蒸気は冷やされるとどうなるかって言うと

C:水に戻る

T:そうだね。あの冷たいコップをおいておくとコップの周りに水滴がつくってやつ

C:はい。覚えています

T:でね、水蒸気が冷やされて水に戻ることを理科の言葉で

C:結露

T:といいます。ほんで、水はさらに冷やされるとどうなるかって言うと

C:氷になる

T:ですね。ほんで、氷は温められると

C:水になる

T:ですね。こんなふうに水って温度によってすがたを変えるのです

C:はい

T:ほんで、今回は、水を熱するだから、この水が水蒸気になるこの部分をやっていたわけ

C:はい

T:じゃあ、みなさん問題なんだけど、蒸発って何度で起きる?

C:うーん

C:20℃

C:40℃

C:30℃

T:なるほどね。これ別に20℃でも30℃でも40℃でも蒸発は起きます。でね、大事なのはなにかっていうと、蒸発は100℃未満でもおきるということです。ただし、日陰とひなただったらどっちのほうがじょうはつしやすい?

C:ひなた

T:なんで?

C:あたたかいから

T:そうだね。つまり、蒸発は100℃未満でもおきるけど、水があたためられるほどじょうはつしやすくなるっていう特徴があるの

C:はい

泡の正体が水蒸気であることを捉える

T:そしたら、ここから説明なんだけど。まずは、ビーカーに水を入れて、ガスコンロの上においたね。あのとき室温ってどれくらいかな?

C:20度くらい

T:じゃあ、その時蒸発は起こる?

C:起きます。

T:そうだね。でも量は

C:少し

T:そう。少しだけ蒸発するの

T:でね、このあと、水を熱するやん。そしたら、温められた水ってどうなる?

C:熱せられたところから上に行く

T:そうだね。そうすると、上らへんがあたたかくなるわけよ。すると、水ってあたためられるほどじょうはつしやすくなるから、このあとどうなるかって言うと

C:蒸発の量がふえる

T:そうだね。このビーカーのどの辺から蒸発する?

C:表面

T:そうだね。つまり、水を熱すると水の表面からさかんに水蒸気になるっていうわけ

C:はい

T:ほんで、さらに熱すると、水は何度近くまで上がるんだっけ?

C:100℃近く

T:そうだね。すると、沸騰が起きます。じゃあ、このとき、水のどこらへんがあついですか?

C:全体

T:そうだね。そうなると、さっきと同じように水の表面からさかんに水蒸気になるし、もう水全体がああついからこの段階になると、水の中からも水蒸気になってしまうのです

C:なるほど

T:だから、この泡の正体は正確に言えば水ではなく

C:水蒸気

T:ということになります。ここまでわかった?

C:はい

T:じゃあ、おとなりさんと今までの話を確認してみて

C:できました

袋の中に水があった理由を考える

T:でね、その水蒸気を私達は集めてたというわけになります

C:はい

T:でもね、水蒸気を集めたはずなんに、袋の中には水があったじゃないですか

C:あ〜

T:実はこれも今までの習ったことをヒントにすればせつめいができます。ペアで相談

C:できました

T:説明できるよってひと?

C:はい

T:Bさん

C:はい。水蒸気を集めたあと、冷やされて水になったんだと思います

C:わかりました

C:?

T:Bさんの説明で何人かはわかったみたいだね。でも、全員ではないね。もう少し詳しく説明できるよって人いますか?

C:はい

T:Cさん

C:はい。まず、水蒸気を集めるじゃないですか。ほんで、熱した水とシリコンチューブだとシリコンチューブのほうがつめたいじゃないですか?そしたら、この水蒸気がシリコンチューブの中を通る間に、ひやされて、ほんで水蒸気は冷やされると水になるから、水になったんだと思います

C:わかりました

T:正解!

T:まとめると、水蒸気を集めて、その水蒸気がシリコンチューブの中を通る間に何されるの?

C:ひやされる

T:すると、水蒸気はどうなる?

C:水になる

T:だから、袋の中にみずがたまったというわけ

C:はい

まとめをし、ふりかえりをする

T:じゃあ、今日のまとめは?

C:泡の正体は水蒸気である

T:ですね

ということでほんじのまとめとして、「泡の正体は水蒸気である」に決まりました。

T:集合

C:はい

T:ちなみに、窒素のボンベをもってきました。ぶくぶくってします

C:お〜泡だ

T:この泡の正体は?

C:窒素

T:です。これは窒素です。決して、100℃近くになって水が水蒸気にかわったからというわけではありません

C:はい

T:じゃあ、ふりかえりをしてね

C:できました

終わりに

 ここ難しいですよね。実験の考察として、「泡の正体は水である」はOKだと思います。ただし、まとめは「泡の正体は水蒸気である」にしたいです。ここは子供の力では難しいので教師の出場(でば)だと思います。

 ただし、子どもが理解できるように説明するのもここ難しいんですよ。今回、ぼん先生は既習とつなげながら行ったので、多くの子は理解できていました。ぜひ参考にしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました