まだ3授業目を見ていない方は先に6年理科「物の燃え方と空気」指導案に悩む先生へ|3時間目の授業実践からヒントを!を御覧ください。
<物がもえる前と燃えた後で空気はどのようにかわるのだろうか?>
板書案

振り返りをする
C:前の学習のふりかえりをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:はい。前の課題は「3つの気体はどれも物をもやすはたらきはあるのか?」です
C:同じです。はい
C:Bさん
C:はい。前のまとめは「酸素にはものを燃やす働きがある。窒素や二酸化炭素には物をもやすはたらきがない」です
C:おなじです
T:そうだね。じゃあ、今日はこの続きからするね
C:はい
問題を把握し、課題をつかむ
T:では、今日の問題を書きます。
C:はい
物が燃える前の空気と物が燃えた後の空気に火を入れると・・・
C:できました
T:どうなるとおもう?
C:もえかたがちがう?
T:なるほどね。じゃあ、やってみようか
T:まず、こっちが物が燃える前の空気ね。いきます
C:お〜。もえた
T:ですね。ほんで、物が燃えた後の空気を今からつくります。まずは、普通に火を入れます
C:お〜、もえてる
C:あ!きえた
T:じゃあ、ろうそくをとって、ふたをします。じゃあ、火を入れてみます
C:はい
C:あ!すぐ消えた
T:2つとも燃え方はおなじでしたか?
C:いや、ちがいます
C:物がもえたあとの空気のほうが、すぐに火が消えます
T:なんでだろうね?ペアで相談
C:はい
C:できました
T:おしえて
C:はい
T:Cさん
C:はい。きっと、物が燃える前と燃えた後で、空気が違うからだと思います
C:つけたしです
C:Dさん
C:はい。きっと物が燃える前と燃えた後で、窒素、酸素、二酸化炭素の量が違うからだと思います
C:わかりました
T:なるほどね。つまり、中の空気は別物だってことだね
C:はい
T:もし、その予想が正しいのであれば、燃える前と燃えた後で、どう変わるんだろうね?
C:うーん
T:じゃあ、今日の課題は?
C:物がもえる前と燃えた後で空気はどのようにかわるのだろうか?
T:じゃあ、それでいこう
ということで、本時の課題として「物がもえる前と燃えた後で空気はどのようにかわるのだろうか?」に決まりました。
予想する
T:そしたら、ワークシートをくばるね。もらったら名前をかきましょう
C:できました
T:そしたら、今からみなさんにイメージ図を書いてもらいます
C:はい
T:書く前に確認なんだけど、窒素、酸素、二酸化炭素ってどれくらいあるんだっけ?
C:窒素が78%、酸素が21%、二酸化炭素が0.04%
T:ですね。ほんで、その割合になるように、◯とか△とか□でそれぞれの気体を表しています
C:あ〜
T:そしたら、燃える前がこんな感じだとしたら、いったい燃えた後は、この◯とか△とか□の数がどうなるのだろうねっていうのを書いてください。
C:はい
T:じゃあ、じかんあげるしどうぞ
予想を共有する
T:じゃあ、おしえてください
C:はい
T:Eさん
C:はい。私はこんな感じになるとおもいました
T:こんな感じってどんな感じ?何がどうなるかっていうのをおしえて
C:えっと、酸素は0になって、二酸化炭素と窒素が増えるとおもいました
C:わかりました
T:なるほどね。
C:ほかにあります
C:Fさん
C:はい。私はこんな感じで、酸素は0になって、二酸化炭素が増えて、窒素が変わらないとおもいました
C:わかりました。他にあります
C:Gさん
C:はい。私はこんな感じで、酸素はへって、二酸化炭素が増えて、窒素が変わらないとおもいました
C:わかりました
T:FさんとGさんの予想は同じですか?
C:いや、違います
T:どうちがうの?
C:酸素がへるっていうのは残っているってことで、0ってことはなくなるってことです
T:そうだよね。これ考えとしてはぜんぜんちがうからね。Gさんは減るでいいんだね
C:はい
T:わかりました。他の予想ある人いますか?
C:はい
T:Hさん
C:はい。私はこんな感じで、酸素はへって、二酸化炭素がかわらなくて、窒素がふえるとおもいました
C:わかりました
T:なるほどね。なんか、色んな意見が出たね。
C:はい
T:じゃあ、どれが真実なんだろうね?
C:うーん
T:じゃあ、どうする?
C:実験する
T:そうだね。
実験方法を考える
T:じゃあ、どんな実験すればいいかな?
C:うーん
T:そうだね。これ難しいよね。ということで今回は先生が教えます。これを使って確かめます
C:なにこれ
T:これを気体検知管って言います
C:気体検知管?
T:気体検知管っていうのは、酸素などの気体がどれだけあるのかを調べる道具になります。ということで動画をみてもらうね
(視聴中)
C:え〜すごい
T:じゃあ、これつかってどんな実験をすれば、燃える前と燃えた後の空気がどう変わったか調べられる?ペアで相談
C:はい
C:できました
T:教えて
C:Iさん
C:はい。気体検知管をつかって、燃える前と燃えた後の気体の割合を調べれば、わかると思います
C:同じです
T:なるほどね。たとえば、酸素がなくなるのであればどんな結果になるはず?
C:燃えた後の気体検知管は0になる
T:そうだね。へるのであればどんな結果になるはず?
C:0ではないけど、3とか4とかの数値が出る
T:そうだね
T:でね、残念ながら、酸素と二酸化炭素しかないので、とりあえずこれで酸素と二酸化炭素についてはっきりさせます
C:わかりました
T:質問ある?
C:ないです
気体検知管の使い方を確かめる
T:そしたら、残った時間で気体検知管の使い方を確認するよ。次回自分たちで実験してもらうからね
C:はい
T:まず、これを気体採取機、これを気体検知管って言います
C:はい
T:ほんで、気体検知管の両端をこれつかっております
C:へ〜
T:じゃないと、空気に触れられないからね。ほんで、ここでくるくるってすると、傷が入るから、そうすると、こんな感じで
C:お〜、おれた
T:だね。ほんで、この気体検知管みてみると、Gってかいてあるほうと、矢印が書いてあるほうがあります。
C:本当だ
T:ほんで、この矢印は、気体採取機に差し込むよって意味なので、差し込みます。
C:はい
T:ほんで、Gっていうのは、気体って英語でガスっていいます。スペルはこんな感じ
C:あ〜Gってある
T:そうそう。ガスの頭文字からGとって来てるんだとおもう。つまり、Gの方で気体を吸い込むってことね
C:はい
T:方向大事だからおぼえてね
C:はい
T:ほんで、このままだとあぶないから、ゴムをつけます
C:はい
T:ほんで、赤い印あるでしょ
C:あった
T:これにあわせて、あとは力強くひっぱる
C:お〜
C:なんか色変わる
T:ちなみに、このとき、気体検知管は熱くなるから、触らないでね
C:はい
T:ほんで、こんな結果になりました
C:20?
T:だね
T:これ、Gがわが0になるから、こうやってみていくと20ってことだね。ほんで、今回、これは色の境目がはっきりわかったんだけど、微妙な場合もあって、そのときの数値の読み方にはルールがあるんよ
C:へ〜。ななめのときは真ん中の数値なんだ
C:境目がはっきりしない場合は、ちゅうかんを読み取るんだ
T:じゃあ、こんな感じね。そしたら、使い方をペアで相談
C:はい
C:できました
ふりかえりをする
T:じゃあ、ふりかえりをしましょう
C:はい
C:できました
終わりに
この授業はイメージ図のあとの共有がポイントで、「細かい数じゃなく、ふえるのか、へるのか、かわらないのかっていうのをはっきり捉えること」、「0と減るはちがうということ」をおさえることが大事だと思います。
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