このブログ「ぼん先生の理科授業」では、理科専科であるぼん先生が、実際の授業をもとに作成したセリフ形式の理科授業を紹介しています。
これまでに約300本の授業案を公開し、全国の先生が「明日からすぐに実践できる理科授業」を目指して、発問例・板書・展開の流れをまとめています。
この記事を読むと、
・授業のねらいと展開の流れが分かります
・子どもが考えやすくなる発問例が見つかります
・次の授業づくりのヒントが得られます。
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<地震や火山の噴火による災害から命を守るためにどうすればいいかな?>
板書案

ふりかえりをし、課題を掴む
C:前の学習のふりかえりをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:はい。前の課題は「地震や火山の噴火による災害にはどのようなものがあるのかな?」です。
C:同じです。はい
C:Bさん
C:はい。前のまとめは「地震による災害には、道路がくずれるなどがあったり、火山の噴火による災害には溶岩で覆われるなどがある」です
C:同じです
T:そうだね。ちなみに、地震による災害には他にはどんなものがあった?
C:道路が崩れる
C:つなみ
C:液状化現象
T:お!よくおぼえていたね。じゃあ、火山の噴火についてはどうけ?
C:軽石が流れ込む
T:そうだね。じゃあ、今日は何をするの?
C:これらの災害から命を守るための方法を考える
T:そうだね。じゃあ、今日の課題はどうする?
C:地震や火山の噴火による災害から命を守るためにどうすればいいかな?
T:じゃあ、それでいこう
ということで本時の課題として「地震や火山の噴火による災害から命を守るためにどうすればいいかな?」に決まりました。
考える視点を確認し、自分の考えをまとめる
T:そしたら、このあと自分の考えをかいてもらうんだけど、1個確認したいことがあって
C:はい
T:自分ができそうなことでお願いします
C:あ〜
T:どういうことかわかる?
C:はい
T:じゃあ、自分ではできそうにない災害対策ってなにある?
C:地震や火山の噴火を止める
C:断層しない地面にする
T:あ〜そんな感じ。自分ができそうな災害対策ね。じゃあ、考えてみて
C:はい
C:できました
話し合いを行う
T:じゃあ、おしえて
C:はい
T:Cさん
C:はい。ハザードマップを確認しておくです
C:同じです
T:なんでハザードマップを確認しておくと、災害対策につながるの?
C:だって、そこが危険な場所だとわかっていたら避難できるからです
T:なるほどね。ちなみに、洪水のハザードマップはあったけど、地震や火山の噴火についてのハザードマップってあるの?
C:たぶん
T:実はね…
C:え?ないの?
C:火山のやつはないのかな?
T:あります
C:お〜
T:まず地震のやつはこんなやつです
C:あ〜
T:ほんで、火山のハザードマップはこんなやつです
C:富士山のハザードマップってあるんだ
T:ちなみに、桜島とかもあるよ。そしたら、他の災害対策ありますか?
C:はい
C:Dさん
C:丈夫な建物にすごすです
C:わかりました
T:なんで、丈夫な建物にすごすと災害対策につながるの?
C:丈夫な建物だと地震で崩れたりしにくいからです
C:同じです
T:そうだね。ちなみに、こんな写真があります
C:なんか、独特だ
T:これはね。地震の揺れで建物が崩れないように補強工事した学校の写真だよ
C:え〜すごい
T:うちの学校も耐震工事してあるから、そういう丈夫な場所だとあんしんだね。他のいけんありますか?
C:はい
C:Eさん
C:はい。高い安全な場所に避難するです
C:同じです
T:なんで高い安全な場所に避難すると災害対策につながるの?
C:だって津波とかに襲われないからです
C:おなじです
T:そうだね。ちなみに、この標識ってみたことある?
C:いや、ないです。
T:そうか。これはね、津波がくるおそれがあるときに、ひなんできる高い建物があることを示す標識だよ
C:へ〜
T:あと、こんな標識もあるよ。これは災害がおきたときの避難場所を示す標識だってさ
C:へ〜
T:ほかありますか?
C:はい
C:Fさん
C:はい。ニュースを見るです
C:わかりました
T:なんでニュースを見ると災害対策につながるの?
C:ニュースを見たら避難したほうがいいのか、そのままいてもいいのか判断できるからです
T:どういうときは避難したほうがいいの?
C:あぶないから避難してくださいとか津波がきてますとかです
T:なるほどね
T:ちなみに、こんなのみたことある?
C:緊急地震速報だ。
T:そうだね。震度とか教えてくれるよね。本当にまずいときは、避難指示が出たりするからそういう情報収集は大事だね
C:はい
T:あと、情報収集に関連して、教科書では、過去に地震や火山の噴火による災害がおきたことがあるかを調べるっていうのが出てたよ
C:あ〜
T:どうやったら調べられる?
C:ネットとか
C:本とか
T:そうだね。ちなみに、こんな本があるらしいよ
C:へ〜
T:ほかにありますか?
C:はい
C:Gさん
C:はい。防災バッグを準備しておくです
C:わかりました
T:なんで防災バッグを準備しておくと災害対策につながるの?
C:だって、避難できても水とか食べ物とか温かい毛布とかないと、命を落とすかもしれないからです
T:なるほどね。たしかに、避難したあとも考えられたらすてきだよね
ふりかえりをし、コラムを読む
T:今日は災害から命を守るための方法を考えてきましたね。学校に居るときは先生たちもがんばったり、家のときはお家の人も頑張ったりするけど、先生とかお家の人とかがいない場合もあるよね
C:はい
T:そういうときにもぜひ今日学んだことを活かしながら、対応できたらいいなとおもいます
C:はい
T:じゃあ、ふりかえりをしましょう
C:はい
C:できました
T:じゃあ、のこったじかんでコラムについて読みましょう
(コラム読み中)
T:じゃあ、これでこの単元は終了となります
C:はい
終わりに
今回大事にしたかったのは、自分の考えがなぜ災害対策につながるのかを確認するということになります。そのためにこだわったのが「なぜ〇〇は、災害対策につながるの?」という発問です。子どもたちなりに理由を話せていたのはいいなと思いました。
また、教科書の挿絵は、子どもの考えと結びつけながら教えてあげるとスッキリすると思います。
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