このブログ「ぼん先生の理科授業」では、理科専科であるぼん先生が、実際の授業をもとに作成したセリフ形式の理科授業を紹介しています。
これまでに約300本の授業案を公開し、全国の先生が「明日からすぐに実践できる理科授業」を目指して、発問例・板書・展開の流れをまとめています。
この記事を読むと、
・授業のねらいと展開の流れが分かります
・子どもが考えやすくなる発問例が見つかります
・次の授業づくりのヒントが得られます。
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<私たちは、電気を何に変えて利用しているのかな?>
板書案
作成中
復習する
C:前の学習の振り返りをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:はい。前の課題は、「コンデンサーに蓄電し、蓄電した電気をつかってみよう」です
C:同じです。他にあります
C:Bさん
C:はい。前のまとめは、「コンデンサーを使うと蓄電することができる」です
C:おなじです
T:そうだね。じゃあ、今日はこの続きからしましょう
C:はい
課題を掴む
T:そしたら、発電について学んだり、蓄電について学んだりしてきましたね。
C:はい
T:今日は、電気の利用についてやっていきます
C:お〜
T:電気の便利なところは、電気っていろんなものに変化させて利用できるところなんですよ。
C:?
T:たとえば、これまで発電できたかどうかとか蓄電できたかどうかとかを確かめるために何を使っていたかというと
C:豆電球
T:ですね。
T:じゃあ、豆電球は、電気を何に変えて利用してる道具ですか?
C:明かり?
T:そうそう。つまり、光ですね。
C:あ〜
T:つまり電気って光に変えて利用できるものというわけです。でも、電気って別に光以外にも変えて日常生活の中で使用してますよね
C:あ〜たしかに
T:ということで、今日は、電気を何に変えて利用しているかについて勉強しましょう
C:はい
T:じゃあ、今日の課題は?
C:私たちは、電気を何に変えて利用しているのかな?
T:じゃあ、それでいこう
ということで本時の課題として「私たちは、電気を何に変えて利用しているのかな?」に決まりました。
予想をする
T:そしたら、このあと時間をとるので何に変えているか予想を書いてください。
C:はい
T:たとえば、蛍光灯ってどう?
C:だめ
T:なんで?
C:だって、蛍光灯も光に変えてるから
T:そういうことだね。道具じゃなくて、何に変えて利用しているかを書いてほしいので、そこはきをつけてね
C:はい
T:あと、全然思いつかないなっていう人は、このイラスト参考にしてもいいです
C:あ〜、1授業目のときのやつ
T:じゃあ、質問ありますか?
C:ないです
T:じゃあ、はじめましょう
C:はい
C:できました
T:おしえて
C:はい
T:Cさん
C:はい。温度だと思います。わけは、エアコンとかこたつとか冷蔵庫で温度を自由に変えているからです
C:わかりました
T:なるほどね。これ、理科では「熱」っていいます
C:他にもあります
C:Dさん
C:はい。動きだと思います。わけは、扇風機が回ったり、車が動いたりするからです
C:わかりました
T:なるほどね。これ、理科では「運動」っていいます
C:ほかにもあります
C:Eさん
C:音だと思います。わけは、スピーカーとかあるからです。
C:わかりました
T:なるほどね。
実際に電気をいろんなものに変えてみる
T:じゃあ、光の他に、熱、運動、音っていうふうな意見が出ましたね
C:はい
T:じゃあ、実際に、電気を光とか、熱とか、運動とか、音に変えられるかを確かめてみましょう
C:はい
T:じゃあ、ワークシートを渡します。もらったら名前を書きましょう
C:はい
C:できました
T:じゃあ、集合
C:はい
T:ここに、いろんな道具を準備しました。
C:お〜
T:そしたら、前回と同じようにまずは、コンデンサーに1秒間に3回くらいのはやさで回して蓄電します。50回回したら止めます。ほんで、いろんな器具につないで、これらの道具の様子を見て、電気が何に変わっているのかをメモしてください
C:はい
T:コンデンサー使うときの注意点がありましたね。なんですか?
C:プラス端子とプラス極をつなぎ、マイナス端子とマイナス極をつなぐ
T:ですね。あと、これ電熱線っていいます。これに発泡スチロールをおいてみると…
C:何もおきない
T:ですね。でも、電気を流してから、発泡スチロールをおくと面白いことが起きるので、ためしてみてください。ただし、この電熱線には、触れないでくださいね。絶対ですよ
C:はい
T:質問ありますか?
C:ないです
T:では、はじめてください。
実験する
C:じゃあ、やってみよう
C:よし、蓄電できたよ
C:じゃあ、まずは、電子オルゴールにしよう
C:お〜
C:音出た
C:じゃあ、次は、モーターにしよう
C:お〜うごいた
C:じゃあ、電熱線にしよう
C:お〜、切れた
C:なんできれたんだろう?
C:最後、豆電球ね
C:お〜
T:じゃあ、そろそろワークシートに書いてね
C:はーい
分かったことを確認する
T:じゃあ、電気が何にかわったか、わかったことを教えてね
C:はい
T:Fさん
C:はい。電子オルゴールの音が出たので、電気は音に変えられます
C:おなじです。他にあります
C:Gさん
C:はい。モーターが回ったので、電気は音に変えられます
C:同じです。他にあります
C:Hさん
C:はい。電熱線で発泡スチロールが切れたので、電気は運動に変えられます
C:え?他にあります
C:Iさん
C:はい。電熱線で発泡スチロールが切れたので、電気は熱に変えられます
T:ここがバラけたのね。なんで、これ切れたんだろうね?
C:運動してるから切れたんじゃないの?
C:いや、熱で溶けて切れたんだよ
T:ということで、こんなんもってきました
C:なにこれ
T:これはね、示温シールといいます
C:あ!4年時に出たやつだ
T:あ〜示温インクね。そうそうそれに似てるよね。示温インクも示温シールも40度で青色から
C:ピンク色になる
T:そうだね。これだと視覚的にわかるからね。じゃあ、やってみるよ
C:あ!色変わった
T:ということは電気は何に変わってるの
C:熱
T:ですね。だから、発泡スチロールよく見ると
C:なんかネチョってしてる
T:ですね
まとめをし、ふりかえりをする
T:ということで、今日のまとめをしましょう。まとめどうする?
C:電気は、光、音、運動、熱に変えて利用することができる
T:いいですね。もしかしたら他のものもあるかもしれないから「など」って言葉はいれるね
C:はい
といって本時のまとめとして、「電気は、光、音、運動、熱などに変えて利用することができる」とかきました。
T:じゃあ、ふりかえりをしましょう
C:はい
C:できました
おわりに
なんかこの単元ってなかなか問題解決型の授業にしにくいですね。体験重視みたいな。でも、やっぱりそういう時こそ、思考の時間をなんとか取りたいですね。今回で言えば、予想です。「これに変えてそう」とかそういうのを考え、体験し、実感が伴えばいいかなと思います。
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