理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「あつくなると」2授業目〜

あつくなると

 まだ1授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「あつくなると」1授業目〜をごらんください。

<気温が高くなると、動物の様子はどうなるのかな>

課題を掴む

 まず初めに子どもたちと次のようなやりとりをしました。

T:4月の時ってだいたい気温何度くらい?

C:16℃

T:そしたら、7月は?

C:32℃

T:そうだね。つまり、4月に比べると気温はどうなったかというと…

C:高くなった

T:といえそうだよね。でね、前回はサクラの様子を調べたんだよね。どうだった?

C:葉が緑色に鳴った

C:えだがのびた

T:でね、今日は動物をやります。調べる動物は?

C:チョウ、カエル、つばめ

T:そうだね。じゃあ、今日の課題はどうする?

C:気温が高くなると、動物の様子はどうなるのかな

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として「気温が高くなると、動物の様子はどうなるのかな」が決まりました。

予想を立てる

 その後、次のようなやり取りをしました。

T:そしたら、これが4月の動物の写真です

C:お〜

T:じゃあ、このときと比べてどんな変化がありそうかな?ノートに書いてみて

C:できました

T:じゃあ、教えて。

C:はい

T:Aさん

C:カエルは成虫になっていると思います

C:同じです

T:Bさん

C:ツバメは、餌やりをしていると思います

C:同じです。

T:Cさん

C:ツバメは、飛んでいると思います

T:Dさん

C:チョウは飛んでると思います

T:Eさん

C:チョウはもういないと思います

T:他に意見はありますか?

C:ないです。

T:意見がはっきりと分かれたのはチョウだね

C:はい

T:この辺は先生も自信がないな〜

C:早く外にいきましょう

T:そうだね

T:そしたら、記録は写真でいきましょう。デジカメをもってきたので、取りに来て。

C:できました

T:なにか質問はありますか?

C:ないです

T:じゃあ、観察にいきましょう

気づいたことを共有する

 その後、観察をさせ、気づいたことをノートに書かせました。そして、発表をさせました。子どもたちからは…

・チョウが7ひきいた

・チョウははなのみつを吸っていた

・ツバメが10ひきいた

・ツバメは空を飛んでいた

・トンボがいた

・バッタがいた

・くもがいた

・トノサマガエルがいた

・かえるが10ひきいた

などの意見が出ました。

気温が高いときの動物の特徴を捉える 

 そこで、「春と比べて変わったところはどこ?」とたずねました。すると、子どもたちからは…

・数が増えた(春の頃にたまごや幼虫だったものが成虫になったからだと思う)

・春に見なかった動物がいた(バッタ、トンボなど)

・いっぱい動いていた(活発になった)

という意見が出ました。そこで、まとめとして、「気温が高くなると、動物の数が増えたり、活発になったりする」と書き、振り返りを書かせました。最後に、教科書を取り出し、他の生き物の様子やツバメが飛んでた理由(雛が生まれ、それに餌をやるため)についてもおさえました。

終わりに

 今回は、事実(どんな動物がいるか)を見たあと、「春と比べて変わったところはどこ?」と問うた所が大事だなと思います。夏の生き物の特徴を捉えたいのであれば、自分は比較が欠かせないと思っています。特徴とは、「他のものより目立つところ」だからです。春と比べるからこそ、「数が多い」とか「活発」という特徴がスッと出たのだと思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「あつくなると」3授業目〜をご覧ください。

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