3授業目を見ていない方は、「理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「明かりをつけよう」3授業目〜」を御覧ください
<どんな物が電気を通すのかな?>
復習する
まずは、黒板に電気を通す物の予想の表を貼り付けました。そして、「今日は何をするの?」と尋ねました。すると、子どもたちは、「電気を通す物がどれかをはっきりさせる」と答えました。そこで、「どんな物が電気を通すのかな?」と課題をかきました。自分は、分かっていることをダラダラと話させるのは好きではありません。復習はスパッといく方が好きです。
実験方法を確認する
そして、実験方法を確認しました。ちなみに、みなさんだったら
アルミニウムはく、紙、プラスチックの定規、木の定規、ハサミの持つところ
ハサミの切るところ、紙のコップ、ガラスのコップ、1円玉、10円玉
アルミ缶(色付き)、スチール缶(色付き)、アルミ缶(銀色)、スチール缶(銀色)
が電気を通すかどうかを調べる時、どうやって実験させますか?
去年の自分は、1人に1個、物を準備しようとしていました。しかし、当時の教頭先生から「それめちゃくちゃ準備大変じゃない?」と言われました。そして、「こんなやり方があるよ」といって、教頭先生のやり方を教えてもらいました。そのやり方は…
①上記の物を1個ずつ準備する
②教室にテーブルを置き、上記のものを並べていく
③子どもたちに、取りに行かせて、自分の机で実験させる
④つかったら、もとの位置に返す。
⑤自分の机に持っていけるのは、1人1個まで
です。このやり方すごく楽なんです。だって、物の準備が少なく済むから。そのため、今年もそのやり方でやりました。これがいわゆる環境整備なんだと思います。
子どもたちは、「あっ!今これが空いている。こっちやろう」と自分たちで判断しながら、実験していきます。もちろん、子どもによって早い遅いはありましたが、だいたい似たような時間で実験は終わりました。
結果を確認する
そのあと、結果を確認しました。
T『アルミニウム箔』
C「通します」
T『電気を通す場合は◯って答えて!電気を通さない場合は×でいいよ。』
T『紙』
C「×」
T『そういうこと。じゃあ、プラスチックの定規』
C「×」
という風に結果を確認していきました。テンポを良くするためには、1回目の時に、『こんなふうに答えてほしい』というのをはっきりつたえることが大事だと思います。今回は、全員の意見が一致していたのですが、もし結果にズレがあった場合は、集合をかけて全員で実験をさせます。それが一番早いです。
分かったことを確認する
そして、その後「分かったことをかいてごらん」とつたえました。子どもたちから出てきた意見は、次のようなものでした。
- 鉄、アルミ、銅でできたものは明かりがつく
- 紙、プラスチック、木でできたものは明かりがつく
- ・ アルミ缶やスチール缶は、場所によってつくところとつかないところがある
今回の課題は、「どんな物が電気を通すのかな」だったので、本当は、「鉄、アルミは電気を通す」っていったように答えてほしかったんですけど、まだまだ力不足ですね。
あと、今回、結果を確認した後、「どう発問をするか」については悩みました。自分の中では…
(1)分かったことはなんですか?
(2)電気を通す物は、どんなものですか?
(3)考察してみて
という3パターンを考えていました。本当は、(2)にしたかったんです。なぜなら、課題に対する答えだから。おそらく、子どもたちは、共通点をもとに「ピカピカ光るもの」「銀色のもの」「鉄、アルミ、銅などでできているもの」などといった意見を出していたと思います。そして、それらの意見に対して、「出てきた意見は、全部正しいの?」と問い返していたと思います。すると、子どもたちは「銅は、茶色だから銀色のものっていう意見は違うと思います」などの対話が起きるはずです。そして、「素材」が大事というところにおちるんだろうなと思います。
でも、今受け持っている学年は子どもによって学力差があり、(2)にすると、書けない子もいるだろうなと思い、(1)にしました。
まあ、分かったことを見ていると、『素材』には着目していたので、「どんな素材でできているのかが大事なんだね」と価値づけしました。そして、教科書を読み、「銅、鉄、アルミなどを金属と言う」ということをおさえました。そして、まとめで、「電気を通すのは金属である」と書き、終わりました。
終わりに
45分で、考察に時間をかけたい時、どこの時間を減らすのかってすごく大事だと思います。そして、今回で言えば、実験の時間かなと思います。環境整備をすることで、スムーズに実験できるというのは、教頭先生からの教えです。その視点は大事だなと思います。
コメント