まだ1授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「電気の通り道」1授業目〜をご覧ください。
<プラス極やマイナス極につながっているのに明かりがつかないのはなぜ?>
板書案
復習をする
T:前回はどんな勉強をしましたか?
C:豆電球に明かりをつけるにはどうすれば良いのかについて学びました。
T:そうだね。豆電球に明かりをつけるためには2つのものがいるんだけど何かって言うと・・・
C:乾電池と導線付きソケットです。
T:そうだね。それらを使って、うまくつなげると明かりはつくんだよね。
T:じゃあどんな風につなげると明かりがつくんだったっけ?ペアで確認。
C:できました。
T:教えて
C:はい
T:Aさん
C:乾電池の+極、豆電球、乾電池のマイナス極が1つのわのように、導線がつながっていると電気が通って豆電球に明かりがつきます
T:そうだね。じゃあ今日はこの続きからやっていくよ
問題を把握し、課題を掴む
T:集合
C:はい
T:じゃあ、まずは、Bさん明かりをつけてみて
C:できました
T:こんなふうに、乾電池の+極、豆電球、乾電池のマイナス極が1つのわのように、導線がつながっていると電気が通って豆電球に明かりがつくんだよね
C:はい
T:今回は A と B、2つの豆電球を持ってきました。
T:じゃあ、Cさん。まず Aの豆電球に明かりをつけてみて。
C:はい。あれ?
C:え?なんでつかないの?
C:しっかりプラス極とマイナス極につながっているのに・・・
T:じゃあ、次Dさん。。Bの豆電球に明かりをつけてみて。
C:あれ?こっちもつかない。なんで?
T:あやしいのはどこ?
C:豆電球!
C:乾電池
T:するどい!どっちも可能性としてありえるね。でね、今回は豆電球側に問題があります。だって、さっきも見せたけど・・・
C:明かりがついた
T:そうだね。ということで電池自体には問題はないんだけど、こっちの豆電球側に問題があるからつかないの
C:え〜。何かな?
T:ということで今日はそれについて勉強をしようね。ということで本時の課題は?
C:プラス極やマイナス極につながっているのに明かりがつかないのはなぜ?
T:それでいこう
ということで本時の課題として「プラス極やマイナス極につながっているのに明かりがつかないのはなぜ?」に決まりました。
見通しをもたせ、原因をグループで解明する
T:そしたら 今からグループに A と B の豆電球と正しく明かりがつく豆電球を配ります。どこがおかしいのかを見つけてください。
T:その時 明かりがついた 豆電球と比べて違うところはないかなというのを探してみるといいと思います。何か質問はありますか?
C:はい。もし 怪しいところがあったらそこを直して繋げてもいいですか?
T:とてもいい質問ですね。正しくしてみると明かりはつくのでそれで確認してみてください。
C:わかりました。
T:他にありますか?
C:ないです。
T:では、道具を持って行って、グループで協力して探してみてください
その後は、子どもたち同士であ〜でもないこうでもないと言って、進めていました。Aの方は、わりとすぐに答えが出ます。豆電球が緩んでいるというのは持った感じでわかるからです。ただし、Bの方は、よく見ないとわからないので苦戦します。褒めのポイントなので、ぜひ机間巡視しながらそういった子を見つけていきます。
また、今回の観察に関しては、時間で区切ったほうがいいです。目的は「回路が切れていたら明かりがつかない」というのをどの子にも理解させることであり、豆電球の原因探しではないからです。これは、残り時間と相談して、切るタイミングを見極めてください。
結果を確認する
T:どうけ?
C:Aは分かったけど B が分かりません。
T: Aがわかっただけでもすごいやん。じゃあ、ちょっと全員で確認していこうね。
C:はい
T:A分かったよ っていう人はい教えて
C:はい
T:Eさん
C:Aの豆電球は緩んでいるから明かりがつかないんだと思います
C:同じです
T:ちょっと、どういうことかこれで
してもらってもいい?
C:はい。ここのソケットと豆電球のところが緩んでいるのでそれをしっかり閉めてあげるとこんな風に明かりがつきます
T:なるほどね。つまり、 A の豆電球はしっかりしまってないというのが問題なんだね。
T:じゃあ、B分かったよって人?
C:・・・
T:実はこれとっても難しいと思うわ
T:じゃあ ヒントねんけど、明かりがつく豆電球と B の豆電球の中身をよく見てみてください。時間あげるのでどうぞ
C:わかった
T:グループ全員でしっかり確認するんだよ
T:じゃあ 教えて
C:はい
T:F さん
C:Bの豆電球は中の線が切れているけど、明かりがつく方の豆電球では線が切れていません。どうですか?
C:同じです
C:ホンマや
T:正解。実はこのBの豆電球は中の線が切れていると思います。ちなみに、この中の線のことを理科の言葉でフィラメントと言います
T:つまり、フィラメントがきれているのが原因やったということになります
回路についてしる
T:じゃあ、ノートをだして!ノートにメモしてね
T:乾電池の+極、豆電球、乾電池のマイナス極が1つのわのように、導線がつながっていると電気が通って豆電球に明かりがつくんだよね。この電気の通り道のことを理科の言葉で「回路」と言います。
T:今回、A と B の豆電球は、回路が途中で切れてしまっていて、電気が通らなくなってしまっているから明かりがつかないというわけです。
T:ちなみに、Bだったらどこで回路が切れている?ペアで相談!
C:できました
T:だれか、この図のどこか説明してくれる人?
C:はい
T:Gさん
C:このフィラメントのところだと思います
C:同じです。
T:そうだね。じゃあ、Aはどこかっていうと・・・
C:ソケットと豆電球のところ
T:正解。この部分で回路が切れているってことだね。
T:ちなみに、電池がない場合は電池の部分で回路が切れているし、導線がプツンと切れていたらその部分で回路が切れているってことになります。
まとめをし、ふりかえりをする
T:じゃあ、今日のまとめね。まとめはどうなる?
C:回路が切れているから
T:なるほどね。じゃあそれを活かしながら、「回路の1箇所でも切れていたら電気がながれないから」にするね
ということで本時のまとめとして、「回路の1箇所でも切れていたら電気がながれないから」にきまりました
T:じゃあ、ふりかえりをしてね
C:はい
終わりに
「回路の1箇所でも切れていたら電気が流れない」っていうのは教科書でいえば1行分しかありません。人によっては読んだり、NHKの動画を見せて終わることもあるとは思います。それ自体を否定するわけではないのですが、やっぱり実体験に勝るものはないと思います。
だから、自分はこの1行を45分かけて教えます。
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