このブログ「ぼん先生の理科授業」では、理科専科であるぼん先生が、実際の授業をもとに作成したセリフ形式の理科授業を紹介しています。
これまでに約300本の授業案を公開し、全国の先生が「明日からすぐに実践できる理科授業」を目指して、発問例・板書・展開の流れをまとめています。
この記事を読むと、
・授業のねらいと展開の流れが分かります
・子どもが考えやすくなる発問例が見つかります
・次の授業づくりのヒントが得られます。
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<本当に発光ダイオードのほうが、豆電球よりも使う電気の量がすくないのか?>
板書案
作成中
振り返りをし、課題を掴む
C:前の学習の振り返りをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:はい。前の課題は、「本当に発光ダイオードのほうが、豆電球よりも使う電気の量がすくないのか?」です
C:同じです。
T:そうだね。そしたら、今日は何をするかというと
C:実験
T:ですね。実験して真実がどうなのかをはっきりさせましょう
C:はい
T:じゃあ、課題は前と同じでいいですか?
C:大丈夫です
といって本時の課題として「本当に発光ダイオードのほうが、豆電球よりも使う電気の量がすくないのか?」に決まりました。
実験方法を確認し、結果の見通しをもたせる
T:じゃあ、どんな実験をするんだっけ?ペアで相談
C:はい
C:できました
T:じゃあ、まずは何をするの?
C:1秒に3回くらいのペースで50回回して、コンデンサーに電気を貯めます
T:そうだね。ほんで、蓄電したあとはどうするの?
C:豆電球と発光ダイオードにつないで、明かりがつく時間をしらべます
T:そうだね。ほんで、それって何回するの?
C:それぞれ3回ずつ
T:ですね。豆電球を3回したら、発光ダイオードを3回するって感じでお願いします
C:はい
T:ほんで、今って、発光ダイオードのほうが、使う電気の量がすくないと予想してるよね
C:はい
T:じゃあ、これってどんな結果になるはず?
C:はい
T:Cさん
C:発光ダイオードのほうが豆電球よりも長く電気がつくはずです
C:おなじです
T:そうだね。今って電気の量が同じで、発光ダイオードのほうが使う電気が少ないから、長い時間あかりがつくはずだよね
実験する
T:じゃあ、後ろに道具が置いてあるので、グループで準備してはじめてください
C:はい
C:じゃあ、蓄電するね
C:いいよ
C:じゃあ、まずは豆電球
C:タイマーも準備オッケー?
C:いいよ
C:じゃあ、いくよ
C:お!ついた
C:消えた
C:28秒
C:じゃあ、2回目
C:25秒
C:最後3回目
C:30秒
C:じゃあ、次は、発光ダイオードね
C:いいよ
C:お!ついた
C:なかなか消えないね
T:なんか、2分以上やっても消えなさそうだね。そしたら、2分以上にしといて。
C:はい
C:2回目
C:これも2分以上だね
C:3回目
C:これも2分以上だね
結果を確認し、考察する
T:そしたら、クラスルームにスプレッドシートでこんなの準備しときました。これで結果の記入をお願いします
C:はい
C:じゃあ、僕やるね
C:ありがとう
T:じゃあ、そろったかな
C:はい
T:じゃあ、この結果から考察してみてね。ちなみに、結果のどこ見るのが良いと思う?
C:平均
T:ですね。それぞれのチームの平均を見てみるといいかなと思います
C:はい
C:できました
T:じゃあ、近くの人と交流してみて
C:はい
C:できました
T:おしえて
C:はい
T:Dさん
C:はい。僕達の班は、豆電球が平均で約28秒だった。また、発光ダイオードは平均で2分以上だった。このことから、同じ蓄電量なのに長くついたので、発光ダイオードのほうが、豆電球よりも使う電気の量がすくないとわかった
C:同じです
T:いいですね。ちなみに、Dさんの意見は、他のチームでも成り立ちますか?
C:はい。どのチームでも言えます
T:そうだね。こういうふうに他のチームでも、成り立つのかまで見れると多面的になるね
C:はい
まとめをし、ふりかえりをする
T:じゃあ、今日のまとめをしましょう
C:はい
T:まとめはどうする?
C:発光ダイオードのほうが、豆電球よりも使う電気の量がすくない
T:じゃあ、それでいこう
ということで本時のまとめとして「発光ダイオードのほうが、豆電球よりも使う電気の量がすくない」に決まりました。
T:じゃあ、ふりかえりをしてみて
C:はい
C:できました
なぜ発光ダイオードのほうが長くつくのかについて考える
T:お!するどい不思議だね。
C:?
T:Eさんよんでみて
C:はい。やっぱり省エネ家電の方が電気を効率的に使えるとわかった。なんで、発光ダイオードのほうが長い時間明かりがつくのかなと不思議に思いました
C:たしかに
T:なんでだと思う?ペアで相談
C:うーん
T:そしたら、発光ダイオードと豆電球をそれぞれ明かりつけて、ちょっと触ってごらん
C:はい
C:あれ?豆電球があたたかい
T:どうだった?
C:豆電球があたたかいです
T:そうだね。つまり、豆電球の場合、電気が何に変換されてる?
C:光と熱
T:ですね。じゃあ、発光ダイオードは?
C:光
T:じゃあ、なんで発光ダイオードのほうが長くつくんだと思う?
C:電気が無駄なく光に変換されるからだ
T:豆電球は無駄があるの?
C:はい。だって光に変えたいんに、熱にも変わっているから
T:そういうことだね。じゃあ、教科書の◯Pをよんでみて
C:あ〜なるほど
T:つまり、発光ダイオードがほとんど熱に変えることがなく、効率的に光に変えているからってことだね。これもいろんな科学者の知恵の結晶だね
C:すごい
終わりに
発光ダイオードのほうが豆電球よりも使う電気が少ないっていうだけでなく、なぜ少ないのかっていうところまで教えられたのが良かったなって思います。ロスを少なくするっていうのは効率的に電気を使う上で大事な発想だと思いますし、もしかしたらこの子達がいつかもっとロスの少ない方法を見つけてくれるかもしれないですね
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