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<どうしてめしべに花粉がついているのかな?>
板書案
復習する
まず初めに前回の復習をしました。ここでは、アサガオのめしべに花粉がついているのは、「おしべがのびてめしべにあたったから」ということを確認します。これは、子どもたちは受け入れやすいですからね。
今日の問題を掴む
T:じゃあ、今日はこれの続きね
C:はい
T:これ何かわかる?
C:ヘチマのめばな
T:じゃあ、これは?
C:ヘチマのおばな
T:実は、昨日いった通り、ヘチマのめしべにも花粉がつくことがあります。
T:そして、これトウモロコシなんだけど、トウモロコシも花粉はおしべで作られます。
C:へえこんな花粉なんだ
T:でも、めしべに花粉がついていることがあります。
T:これっていうのは、アサガオと同じようにおしべがのびていってめしべにあたる
C:わけではない
T:そうです。じゃあ、こういった、おしべとめしべが離れているような植物の場合、どうしてめしべに花粉がつくのかを学びましょう
C:はい
T:じゃあ、今日の課題は?
C:どうしてめしべに花粉がついているのかな?
T:じゃあ、それにしましょう
ということで、本時の課題として、「どうしてめしべに花粉がついているのかな?」が決まりました。
予想する
その後、予想をしました。子どもたちからは…
・風で花粉が飛ばされた説
・虫に花粉がついて、それでめしべに花粉がついた説
・だれかがつけた説
といった意見がでていました。
動画や実物で確認する
その後、動画を見させました。動画を見せることで・・・
・虫に花粉がついて、めしべに花粉がつく
・風に飛ばされて、めしべに花粉がつく
といった2つを捉えさせました。
そして、実際に外に行き、ヘチマの様子を観察させました。すると、子どもたちから、「ありがいる。こいつも花粉ついてる」といった意見が出ました。
その後、教室に戻り、まとめとして、「風や虫によって花粉が運ばれる」と書きました。
受粉を学ぶ
その後、子どもたちと次のようなやり取りをしました。
T:でね、めしべの先に花粉がつくことを受粉と言います
C:受粉
T:この「粉」ってどういう意味やと思う
C:花粉のこと
T:そうだね。つまり花粉を受けるって書いて、受粉といいます
C:なんか受精と似てるね
T:受精ってなんやったっけ
C:卵に精子がくっつくこと
C:ほんまや!ということは受粉したら実ができるんじゃない
T:どうしてそう思ったの?
C:だって、受精したらメダカの子どもが生まれたから、受粉したら実ができて、種ができるとおもったから【関係付け】
C:なるほど!たしかに
C:じゃあ、実ができるためには、受粉が必要なんじゃない?
T:じゃあ、実際にやってみる?
C:はい
T:わかったよ。じゃあ、実ができるために受粉が必要なのか調べてみようか・
C:はい
T:ほんで、植物は自分で歩くことができないので、風や虫がいなかったらどうなるかっていうと
C:受粉できない
T:ということだね。
T:じゃあ、ふりかえりをかいてみて
といって終わりました。
おわりに
理科の4年生でつけたい「関係づける」という力が、この授業では必要だなと毎回思います。今回で言えば、「受粉と受精が似ている」→「受精すると子どもができる(既習)」→「受粉すると実ができるのではないか」という流れですね。
こういった意見が出るように、理科の内容を覚えさせるのがゴールではなく、問題解決力をつけるのがゴールだなと再認識させられます。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」7授業目〜をご覧ください。
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