1授業目を見ていない方は、「理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「春のしぜんにとび出そう」1授業目〜」をごらんください。
<本当にいろんな色、形、大きさの生き物がいるのかな>
課題を確認する
前回に課題は決めてあるので、『今日の課題は何かな?』と尋ねました。しかしながら、答えられない3年生。そこで、『忘れたときはノートを見るんだよ』と教えました。すると、「そうだ!『本当にいろんな色、形、大きさの生き物がいるのかな』です」という声!『じゃあ、先生が黒板に課題をうつすので、先生の書くペースを意識して言ってね!』と伝えました。
観察の時に守ってほしいことを伝える
課題を写した後、すぐに観察に行かせたかったが、観察で守ってほしいことをしっかり説明をしました。
- ワークシートにかいてある特徴をもつ生き物を見つけたら丸をつける。
- 生き物の名前が分かれば名前を書いておく。
- 観察の範囲は、先生の目が届く範囲までである。
- 危ない生き物もいるので、生き物には触らない。
である。特に3つ目の「観察の範囲は、先生の目が届く範囲までである」はオススメです。理由は…
子どもたちは、自由に観察できる
教員は、全員が確認できる
早く行き過ぎる子も遅すぎる子も、どちらにも対応できる。
というメリットがあるからです。怪我するのが一番怖いので、そこは絶対に守らせます。もし、守らない子がいれば、「今後、外の観察はさせてあげられません。君たちの安全を守りきれないからです。」と厳しく言います。それは、事前にちゃんと説明がしてあるからこの指導ができるというわけです。
その後、『なにか質問はありますか?』と尋ねると、「とくにありません」という声!そこで、赤白ぼうし、探検バッグ、えんぴつ、ワークシートをもたせて観察を始めさせました。
観察する
子どもたちは、自由に色々な場所に行って、観察をしていきます。この時、教師がやることは…
- ・ 安全確保(怪我したら一気に理科が楽しくなくなるため)
- ・ 生き物の写真撮影(この後、気づいたことを発表する時に説明しやすくするため)
の2つです。
大体25分程度観察をさせました。
気づいたことを共有する
教室に帰ってきた後、『気づいたことは何ですか?』と尋ね、ノートに書かせました。その後、発表をさせました。
黄色いタンポポが咲いていた
青い花は少ない
紫色の花もある
1cmくらいの虫がいた
丸い形の植物もいた
ギザギザしている葉っぱもあった
などが出ました。
発表をしている時、他の子から『そんなのあった?』という声も出てきます。そのときは、写真をつかってみんなで確認します。そして、『こんな風に写真を残しておくと、みんなもなっとくしてくれるよね』といって、写真を撮ることの良さを確認します。
その後、『いろいろな生き物がいたけど、これらの生き物って色も形も大きさも同じだった?』と尋ねると、「ぜんぜん違う」という声!そこで、『じゃあ、今日のまとめを書くよ。「生き物は色、形、大きさなどの姿が違っている」』とまとめました。
終わりに
4月は、教師が大事にしたいことは積極的に子どもたちに伝える期間だと思っています。今回でいえば…
安全が大事である
納得してもらうには写真が有効
です。
まだまだ教えることは多いですが、3学期に子どもたちがどんな姿でいてほしいのかがイメージできていれば、適切なタイミングで適切なことをブレることなく教えられるのかなと思っています。もし、ぼん先生は、どんな授業を目指しているのかが気になる方は、「理科専科はどう考える?! 〜理想の授業とは?〜」をごらんください。
また、続きが気になる方は、「理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「春のしぜんにとび出そう」3授業目〜」をごらんください。
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