理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「水のすがたと温度」6授業目〜

水のすがたと温度

 まだ5授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「水のすがたと温度」5授業目〜をご覧ください。

<水を熱して気体、液体、固体を見つけよう>

板書案

復習する

T:復習をします。まず、水を熱すると何度近くまであがるかというと

C:100℃近くです

T:水を熱すると何が出てくるんだっけ?

C:泡と湯気です

T:100℃近くになるとさかんに泡が出ることを理科の言葉で何ていうんだっけ?

C:沸騰です

T:湯気の正体は?

C:水です

T:泡の正体は?

C:水蒸気です

T:すごいね。さすが4年生!!!

気体、液体、固体を知る

T:そしたら、今日のべんきょうなんだけど、みなさんこの図は覚えている?

C:はい

T:昨日やったとおり、水って温度によって姿が変わるんだったよね

C:はい

T:日常生活では、水なんだけど、この水があたためられると

C:水蒸気になります

T:だね。ほんで、水蒸気を冷やすと

C:水に戻ります

T:じゃあ、この水をさらにひやすと

C:氷になります

T:だね。じゃあ、この氷をあたためると

C:水になります

T:ですね。でね、ここで新しい知識を教えます。水蒸気のように、目に見えず、自由に形がかえられる状態のことを固体といいます。書きましょう

C:できました

T:ほんで、水のように、目に見えて、自由に形がかえられる状態のことを液体といいます。書きましょう

C:できました

T:最後、氷のように、形がかわりにくいものを固体といいます。書きましょう

C:できました

T:じゃあ、立って自分で読みましょう

C:できました

T:そしたら、これ水以外も、気体、液体、固体は存在します。たとえば、ここにある空気。これは気体、液体、固体どれですか?

C:気体

T:なんで?

C:目に見えず自由に形がかえられる状態だから

T:そうだね

T:じゃあ、机のあし。これ鉄でできているんだけど、これは気体、液体、固体どれ?

C:固体

T:なんで

C:形がかわりにくいものだから

T:正解

T:ちなみに、話ずれるけど、日常生活の中では、鉄は固体で存在します。でも、鉄は液体にすることもできます。ちょっと動画だすね

(動画視聴中)

T:これは、どの状態?

C:液体

T:そうだね。つまり水と同じように、鉄も温度が変われば、液体や気体になるというわけです。ちなみに、液体にするには約1500℃いります

C:え〜

T:あと、空気には二酸化炭素っていうものが存在します。聞いたことある?

C:あります。

T:この二酸化炭素って日常生活の中では気体なんだけど、温度を下げれば固体になります。それがいわゆるドライアイスってやつです

T:あ〜。つまり、水とか二酸化炭素とか鉄など、温度を変えれば、気体にも液体にも固体にも変身するっていうわけです

C:なるほど

課題を掴む

T:じゃあ、今日はこのちしきを使って、なにをするかというと

C:?

T:今から水を熱するので、気体、液体、固体を見つけてください

C:あ〜なるほど!

T:たぶん。意見バラけるから楽しみにしてて

C:え?

T:今日の課題はどうする?

C:水を熱して、気体、液体、固体を見つけよう

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として、「水を熱して、気体、液体、固体を見つけよう」に決まりました。

やり方を確認し、実験を行う

T:そしたら、今から水を熱するんだけど、気体、液体、固体のどれかを見つけたら、「はい」って手をあげます。ほんで、「これです」と指してください!そしたら、先生が、「じゃあ、これは気体ですか?液体ですか?固体ですか?」と尋ねるので、「せーの」って言ったら自分の考えを言って下さい。

C:わかりました

T:じゃあ、今からスタートするよ。スタート

C:はい

T:もうだね。Aさん

C:はい。これです

T:この水のことですね。じゃあこれは気体ですか?液体ですか?固体ですか?せーの

C:液体

T:そろったね。理由は?

C:はい

T:Bさん

C:はい。目に見えて、自由に形がかえられる状態だからです

T:正解。これは液体です。じゃあ続き行くね。点火!

C:まだかな

C:はい

T:Cさん

C:はい。この泡です。

T:この泡ね。じゃあこれは気体ですか?液体ですか?固体ですか?せーの

C:気体

T:なんで?

C:目に見えず、自由に形がかえられる状態だから

T:そうだね。ただし、覚えなくても良いんだけど、これは水蒸気ではありません。水に溶けていた空気が温度上昇によって溶けきれずでてきたものになります

C:へ〜

T:じゃあ、続き行くね

C:はい

T:Dさん。

C:これです。

T:ゆげですね。じゃあこれは気体ですか?液体ですか?固体ですか?せーの

C:気体

C:液体

T:さあ!意見がバラけました!これはどっちが正解でしょうか?近くの人と相談

C:できました

T:どっちやと思う?気体だと思う人?

C:はい

T:液体だと思う人?

C:はい

T:これ正解は、液体になります

C:え〜

T:なんでか説明できる人いますか?

C:はい

T:Eさん

C:はい。理由は、湯気は目に見えますよね。気体は目に見えないけど、液体は水に見えるから、湯気は液体だと思います。

C:同じです

T:そうだね。液体と気体の違いって目に見えるかどうかなんだよね。湯気は目に見えるのでこれは液体になります。じゃあ、続き行くね

C:はい

T:Fさん

C:この泡です。

T:なるほどね。じゃあこれは気体ですか?液体ですか?固体ですか?せーの

C:気体

T:なんで?

C:目に見えず、自由に形がかえられる状態だから

T:そうだね。ちなみに、これは水蒸気になります。水の温度が上がって、中から盛んに水蒸気になっているってことね

T:ちなみに、あと2つあるんだけど…

C:え!

T:でもこれは、見つけられないかな。実は、水と湯気の間。ここにも存在します。なぜかって言うと、水の表面から蒸発が起きているから。でも、目には見えないので、ここにあるのは

C:気体

T:ということになります

T:あと、湯気が終わったあと!この空間にあります。でも、目には見えないので、ここにあるのは

C:気体

T:ということになります。君たちはそれに気付けなかったよね。なんでかというと

C:目に見えないから

T:そういうこと。でも、湯気は気づけたってことは、液体で目には見えるからなんだよ

ワークシートに学んだことを書き込み、ふりかえりをする

T:じゃあ、ワークシートを配ります

C:はい

T:線がひいてあると思うので、これは気体か液体か固体かを書いてみてください

C:できました

T:おとなりさんと確認

C:大丈夫です

T:特に気をつけてほしいのは、泡は気体。湯気は液体っていうことね

C:はい

T:ちなみに、空に浮かんでいる雲!これの正体も水になります。じゃあ、これは気体?液体?固体?どれでしょう。せーの

C:液体

C:気体

T:意見バラけたぞ。グループで相談

C:できました

T:これは液体になります。なんで?

C:目に見えるから

T:そういうことです

T:じゃあ、ふりかえりをしてみて

C:はい

C:できました

終わりに

 今回は、気体、液体、固体について学びました。自分としては、抽象と具体を往還することが理解のためには必要だと思っています。今回で言えば、気体、液体、固体の定義という抽象と水を熱したものという具体を往還したことで、理解が深まったと思います。さらに、ダメ押しで雲もやったので、わかったつもりになった子も理解したと思います。

 まあ、繰り返しながらやっていくことが大事だと思うので、焦らず楽しくやっていきたいですね。

 

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