6年理科「物の燃え方と空気」指導案に悩む先生へ|3時間目の授業実践からヒントを!

物の燃え方と空気

 まだ2授業目を見ていない方は先に6年理科「物の燃え方と空気」指導案に悩む先生へ|2時間目の授業実践からヒントを!を御覧ください。

<3つの気体はどれも物をもやすはたらきはあるのか?>

板書案

ふりかえりをする

C:前の学習のふりかえりをしましょう

C:はい

C:Aさん

C:はい。前の課題は「集気びんの中でろうそくを燃やし続けるにはどうすればいいのかな?」です

C:同じです。はい

C:Bさん

C:はい。前のまとめは「物が燃え続けるには、常に空気が入れ替わる必要がある」です

C:おなじです

T:そうだね。空気の入れ替わりが大事なんだよね。じゃあ、今日はこの続きからするね

C:はい

酸素、窒素、二酸化炭素について知る

T:みなさんは、3年生の時に金属っていうのを習ったよね

C:はい

T:金属って例えば何あった?

C:鉄

C:アルミニウム

C:金

C:銀

T:そうそう。金属っていうのはグループ名みたいなもんで、そのグループの中に入ってるのが鉄とかアルミなどですね

C:はい

T:実は、ある人が空気って何なのかな?って不思議に思って、調べたんだけど…どうやら空気も金属と同じように、いくつかの気体が集まってできたものだっていうのが分かったの

C:え〜

T:なんか、聞いたことある気体ない?

C:酸素!

T:素晴らしい。例えば、えいや!

T:今袋の中に空気を閉じ込めたんだけど、これ全部を100%とした時、21%が酸素です。ほかにない?

C:二酸化炭素

T:素晴らしい。二酸化炭素は0.04%しかありません

C:え〜

T:他に知ってる気体ある?

C:ヘリウム

T:おー!すごい。なんか声変わるやつだね。それもめちゃくちゃめちゃくちゃ少ないんだけど入ってます

T:1番多いのはね。窒素って呼ばれるやつです

C:窒素

T:そう。ちなみに78%

C:え〜すごい!

T:ということでワークシートを配るね

C:ありがとうございます

T:小学6年生で覚えて欲しいのは、窒素、酸素、二酸化炭素かな

C:分かりました

問題を把握し、課題を掴む

T:そしたら、今日の問題なんだけど、みなさん前の授業で物が燃え続けるにはどうすればいいって習ったっけ?

C:空気が入れ替わる

T:ですよね。ほんで、空気っていうのは窒素とか酸素とか二酸化炭素などの気体が混じった物なんですよね

C:はい

T:じゃあ、3つの気体はどれもものを燃やすはたらきはあるのですか?

C:あー

C:どうやろ?

T:ペアで相談

C:はい

C:できました

T:聞くね。どれも燃やすはたらきはあると思う人?

C:はい

T:どれもではないと思う人?

C:はい

T:じゃあ少なかったどれも燃やすはたらきがあるの人理由ある?

C:はい

T:Cさん

C:はい。わけはどれも気体だからです

C:分かりました。

T:じゃあ、どれもではないと思う人?

C:はい

T:Dさん

C:はい。わけはそれぞれ別の気体なので、特徴にも違いがあるのではないかと思ったからです

C:分かりました

T:じゃあ、真実はどうなんだろうね?

C:分かりません

T:そうだね。じゃあ、今日の課題はどうする?

T:3つの気体はどれも物をもやすはたらきがあるのか?

C:じゃあそれにしよう

ということで本時の課題として、「3つの気体はどれも物をもやすはたらきがあるのか?」に決まりました

実験方法を確認する

T:じゃあ、どんな実験をすればいいかな?

C:うーん

T:教科書で確認してみる?

C:はい

T:教科書の◯pを開いてね

C:できました

T:じゃあ読んでみてください

C:できました

T:どうすればいいの?

C:まずは集気瓶に窒素、酸素、二酸化炭素を集めます。ほんで、それぞれにろうそくの火を入れていきます。

T:そうだね。空気って色々まざっているから、二酸化炭素に燃やすはたらきあるのか調べたかったら、二酸化炭素だけの集気瓶で調べないとわからないからね

C:はい。

T:もし、どの気体も燃やす働きがあるならどんな結果になる?

C:窒素も酸素も二酸化炭素も、ろうそくの火が燃える

T:そうだね。どの気体も燃やす働きがあるわけではないならどんな結果になる?

C:どれかは燃えるけど、どれかは消える

T:そうだね

水上置換法を確認し、やってみる

T:じゃあ、あとは窒素、酸素、二酸化炭素を集めるんだけど…

T:例えば、このまま直接集気瓶に二酸化炭素ボンベ使って入れるのはどう?

C:本当に二酸化炭素だけになってるか微妙

T:だよね。ということで集合

C:はい

T:今から水上置換法っていう集め方で集めます。見本を見せるね

T:まずは、おけに水をはります。ほんで、ふたと集気瓶を沈めます

C:ボコボコしてる

T:そうそう。これは、集気瓶の中にあった空気が抜けてる証拠だね。ちなみに今は

C:ボコボコしてない

T:そうだね。つまり、全部の空気抜けたわけだね。だから、こうやって取り出すと

C:水でいっぱい

T:だね。もう一回沈めます。

T:ほんで、この後、ボンベで二酸化炭素入れてきます

C:あー、どうどう空気になってく?

T:空気ではないよ。二酸化炭素ね

C:あーそうか

T:ほんで、最後二酸化炭素が出て行かないように、蓋をして

T:おー

T:この集め方を水上置換法と言います

C:へー

T:ということで、グループごとに担当を決めて、分担して気体を集めていきましょう

C:はい

(水上置換法であつめる)

C:できました

実験する

T:じゃあ、実験してみましょう

C:はい。

T:そしたら、今回1人がろうそくの火をいれる。1人が蓋をとる。残った人が結果を見るっていうふうに分担してほしいです。じゃあ、だれがどれするかをきめてください

C:きまりました

T:じゃあ、ちょっと見本を見てほしいので、Eさん当番やしろうそく担当ね。ほんで、Fさん。あなた蓋を取る人ね。お手伝い

C:はい

T:じゃあ、空気でこんな感じっていうのをやってみるよ

C:いくよ

C:うん

C:えい

C:おー

T:これが空気の時ね。これと比べながらそれぞれの気体のときの様子をみていこう

C:はい

T:じゃあ、実験始めていいよ

結果を確認する

T:じゃあ、結果を確認するよ

C:はい

T:まずは、窒素。どうやった?

C:入れた瞬間にきえました

T:「すぐ消えた」だね

T:つぎ、酸素。

C:めちゃくちゃもえました

T:燃え方一緒?

C:いや、酸素だけのほうがすごかったです

T:なるほどね。これを「激しく燃えた」っていいます。

T:じゃあ、二酸化炭素は?

C:すぐに消えた

T:ですね

考察する

T:じゃあ、考察してみて

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Eさん

C:はい。酸素のときは激しく燃えたけど、窒素二酸化炭素のときはすぐに消えた。このことから、どの気体にも燃やす働きがあるとはいえないとわかりました

C:ほかにもあります

C:Fさん

C:はい。さんその時だけ激しく燃えた。このことからどこに、酸素には燃やす働きがあるとわかった

C:わかりました

まとめをし、ふりかえりをする

T:つまり、燃やす働きがある気体は?

C:酸素

T:燃やす働きがないのは?

C:ちっそ

C:二酸化炭素

T:ですね

T:じゃあ、今日のまとめね

といって、本時のまとめとして、「酸素にはものを燃やす働きがある。窒素や二酸化炭素には物をもやすはたらきがない。」とかきました。

T:じゃあ、ふりかえりをしてね

C:はい

C:できました

T:ちなみに、空気のときと酸素100%のとき、どっちが激しく燃えた?

C:酸素100%

T:なんでなのかな?ペアで相談

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Gさん

C:はい。酸素にはものを燃やす働きがあり、酸素100%のほうが空気よりも酸素の量が多いからだと思います

C:わかりました

T:つまり、物の燃え方は何で決まるって考えてた?

C:酸素の量

T:そうだね。実は、これ酸素の量で決まります。

C:なるほど

終わりに

 やることが多い場合は、タイムマネジメントをしっかりしなければなりません。その際、知識技能をねらうのか思考判断をねらうのかによって、どこに時間をかけるのかが変わります。

 よくばりたい気持ちはわかるのですが、1年かけて育てればいいので、教えるときは教えるって割り切ればいいと思います。

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