まだ2授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「物の重さ」1授業目〜をご覧ください。
<体積が同じでも物によって重さはちがうのか?>
板書案
塩と砂糖の重さを比べる
T:今日の問題を書きます
C:はい
T:しおとさとうの重さをくらべよう
C:できました
T:ということで、しおとさとうをもってきました。こっちがさとうで、こっちがしおです。ぜひもってみてください
C:さとうのほうがおもい
C:ほんとうだ!
C:たしかに
T:どっちのほうがおもかったですか?
C:さとう
T:じゃあ、しおとさとうだとさとうのほうがかならずおもいというのでいいですね
C:はい
C:いや!
C:え?
T:Aさん、どうしたの?
C:なんかさとうのほうが量が多いじゃないですか?おなじ量にしないとずるいと思います。
C:たしかに!
T:なるほど!つまり、Aさんは何が揃ってないとだめって言ってたかというと
C:量
T:そうだね。さっき、砂糖のほうが重いっていったけど、これしおです
C:うわ。しおめちゃくちゃ入っている
T:さっきのさとうと重さ比べてみて
C:塩のほうがおもい!
C:ほんとうだ!
T:つまり、重さをくらべるとき量を揃えないとだめってことだね
C:はい
体積が同じ場合だったら重さはどうなるか予想し、課題を掴む
T:でね、さっきから量って言ってるんだけど、物の大きさのことを体積といいます。ということで、こちらに同じ体積の塩と砂糖を準備しました。
C:お〜
T:同じ体積のカップに砂糖と塩を入れているから、砂糖も塩も同じ体積になってるよってことね
C:はい
T:じゃあ、問題。体積(物の大きさ)が同じだと、塩と砂糖のおもさは同じなのか?
C:うわ〜どうやろう
T:じゃあ、じかんあげるし予想を書いてみて。
C:できました
T:聞きます。
T:同じだと思う人?
C:はい
T:ちがうと思う人?
C:はい
T:じゃあ、すくない同じの人から理由聞くね。おしえて
C:体積がおなじだから、重さも同じになると思うからです
C:しおとさとうはどちらも見た目が似ているからです
T:じゃあ、ちがうと思う人の理由をおしえて
C:しおとさとうは別物だから重さもかわると思います。
T:なるほどね。じゃあ、今日の課題はどうする?
C:体積がおなじでも物によって重さはちがうのか?
T:じゃあ、それにしよう
ということで本時の課題として、「体積がおなじでも物によって重さはちがうのか?」に決まりました。
実験方法を捉える
T:そしたら、実験の仕方を確認しましょう。集合
C:はい
T:まず、電子ばかりにカップをおきます。でね、このカップの重さは関係ないので「0」をおしてぬいてあげます。そのあと、カップをとると、こんなふうに「−2」とかになるね。でも、この後カップ置いたら
C:0になった
T:これでカップの重さを引けているよってことになります
C:はい
T:そしたら、塩を例にしてやってみるよ。まずカップに山盛りの塩を入れます。その後、3回くらい机にトントントンってした後、割り箸ですりきりをします。すると
C:お〜きれい
T:こんなふうにカップいっぱいの塩ができました
T:でね、ポイントはトントントンです。別のカップに今からだめな例するよ。
C:はい
T:山盛りにして、トントントンをせずにすりきりをします。一見きれいにできてるように見えるでしょ
C:はい
T:でも、この後振動を加えると
C:あれ?下がった!
T:そう、実は、目には見えないんだけど隙間があって、塩みたいな小さな粒は中に入れるのね。そうするとその分だけ下に下がっちゃうの。そしたら、正しく作ったやつと失敗作を比べたら体積同じけ?
C:ちがう
T:そしたら、正しく実験できないので、「トントントン」を忘れないでね
C:はい
T:ほんで、さとうも同じように作って、電子てんびんで重さをはかって真実はどうなるのかっていうのを実験します。
C:わかりました
T:質問はありますか?
C:ないです
すり切りの練習をする
T:じゃあ、残った時間ですり切りの練習をしようね
C:はい
T:じゃあ、まずは新聞をひいて
C:できました
T:じゃあ、ペアでカップ1つ、わりばし1つ、さじ1つもっていって
C:はい
T:じゃあ、塩とか砂糖を新聞の真ん中くらいにおいていきます。去年の子はだれもこぼさずにできました。今年もそれができるといいですね。コツはなるべく机の端じゃなく真ん中らへんでやることです
C:はい
T:じゃあ、やってみましょう
といってすりきりを練習させました
ふりかえりをする
T:じゃあ、すりきりは大丈夫かな?
C:はい
T:特に割り箸でゆっくりひいていくのがポイントだったね。これを意識して、次回もやってみましょう
C:はい
T:じゃあ、ふりかえりをしてね
C:できました
終わりに
今回は、導入部分を頑張りました。「塩と砂糖の量がちがうから比べられない」という意見を引き出すには、極端に量に差をつけてあげるのが大事だと思います。
子どもからどんな言葉を引き出したいか考え、そのために手立てを行うのが大事だと思います。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「物の重さ」4授業目〜をご覧ください。
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