理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物の体積と温度」7授業目〜

物の体積と温度

 まだ6授業目を見ていない方は先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物の体積と温度」6授業目〜をご覧ください。

<金属は熱したり冷凍庫に入れたりしたら体積は変わるのか?>

板書案

復習する

T:前回はどんな勉強をしましたか?

C:金属は温められたり冷やされたりすると体積がかわるのかを調べました。

T:わかったことは?

C:体積は変わりませんでした

T:でしたね。じゃあ、今日はこの続きからしましょう

問題を把握し、課題を掴む

T:去年の代で、こんな振り返りを書いてきた子がいたので紹介します

C:はい

自分は金属だけ体積が変わらないのはおかしいと思いました。本当は少しは変わっていても自分たちの目では見えないだけではないかと思います。もしかしたら、もっと温度を上げたり下げたりしたら結果が変わるのではないのかなと思いました。

C:なるほど。たしかに可能性あるかも

T:この子は、とてもいい振り返りをしていると思います。理科の基本は、「本当にそうなのか?」と疑うことです。結果が出ても「本当かな?」と思う姿勢はいいことです。そして、それにプラスして「仮説」も立てているところがすばらしいです。こんなふうに君たちもいつかはなってくれると嬉しいです。

T:ということで今日の問題を書きます

C:はい

T:もっと温めたり冷やしたりしたら・・・

C:できました

T:体積はかわるのかどうか、予想を書いてみて。どうぞ

C:できました

T:じゃあ、変わると思う人?

C:はい

T:変わらないと思う人?

C:はい

T:じゃあ、変わると思う人理由を教えて

C:微妙に変化しているっていうのはありえると思ったからです

T:じゃあ、変わらないと思う人は?

C:金属は硬いから変わらないと思います

T:じゃあ、意見がバラけたので、これについてはっきりさせましょう。ということで今日の課題は?

C:金属は熱したり冷凍庫に入れたりしたら体積はかわるのか?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として、「金属は熱したり冷凍庫に入れたりしたら体積はかわるのか?」に決まりました。

実験方法を確認する

T:前回は、温めるためにお湯を使ったよね

C:はい

T:じゃあ、もっと温めるためにはどうすればいい?

C:火で焼く

T:なるほどね。火で熱するってことね。じゃあ、それにしよう

T:じゃあ、前回は、冷やすために氷水を使ったよね。もっと冷やすためにはどうすればいい?

C:冷蔵庫にいれる

C:それなら冷凍庫がいいよ

T:じゃあ、やるならとことんやってほしいので、冷凍庫に入れましょう

C:はい

T:ほんで、実験については前の金属球の実験と手順は同じね

C:はい

ガスコンロの使い方について確認する

T:でね、熱するときはこれを使います

C:ガスコンロ

T:そうです。ガスコンロといいます。つかったことありますか?

C:ないです

T:じゃあ、実際にやってみるから見に来てね

C:はい

T:まず、窓を開けます。

T:ガスコンロを持ってきます。ガスコンロは不安定なところにおきません。机の上は水平なので大丈夫です。

T:つぎに、周りに燃えそうな物がないかを確認します。君たちのばあい、ノートとか教科書はだめね

C:わかりました

T:じゃあ、火のつけ方をやります。

T:まず、ボンベをいれます。切れ込みに合わせて入れます。カチッといったらOK

T:ほんで、つまみを回します。つかない場合は、また、消すに戻して何回かやればいいよ

C:ついた

T:ほんで、つまみで火を調整します。

T:こんな感じです

C:わかりました

T:次に消し方をやります。

T:まず、つまみを消すにします。

T:冷えたらボンベをとります。

T:ボンベを取ったあと、もう一回火をつけます。

C:え?ついた。なんで?

T:ガスコンロの中に少しだけガスが溜まっているからだよ。逆にいえばこれが残った状態で片付けると危ないよってことね

T:ほんで、触っても大丈夫ならガスコンロを運んで片付けます。

ガスコンロを実際にやってみる

T:じゃあ、やってみるね。今回は初めてだからペースをあわせてやるよ

C:はい

T:じゃあ、まずは何をするの?

C:ガスコンロをもってくる

T:ブー。その前にやることがあります。

C:換気

T:そうだね。あともう1つ。これしないと火事になります。

C:わかった。教科書を片付けるだ

T:正解。じゃあ、片付けてね

C:できました

T:次は?

C:ガスコンロを持ってくる。

T:そうだね。今回はペアでやるから、片方がガスコンロをもう片方がガスボンベをもってきます。ガスボンベはバンってぶつけるとガス漏れがおきるかもしれんからね

C:わかりました

T:準備OK? 次は?

C:ボンベをいれる

T:入れてみて

C:できました

T:じゃあ、つけてみて

C:はい。つきました

T:じゃあ、2の大きさにして

C:できました

T:オッケー

T:じゃあ、消してみて

C:できました

T:今回は、そんなに熱くないとおもうから、ボンベ取ってみて

C:はい

T:ほんで、次なにするの?

C:ボンベなしの状態で火をつける

T:そうだね。ここ忘れちゃうからしっかりしてね

C:はい

C:できました

T:じゃあ、片付けて

C:はい

ガスコンロの使い方をまとめ、ふりかえりをする

T:じゃあ、次回は実際にじっけんをしてみようね

C:はい

T:あと、もし忘れたら思い出せるようにガスコンロの使い方をノートにメモしておくよ

C:はい

(メモ中)

T:できた?

C:できました

T:じゃあ、ふりかえりをしてね

C:はい

終わりに

 「やってみせ。いってみせ。やらせてみせ。ほめてみせなければ・・・」っていう山本五十六さんの言葉は、偉大だなと思います。自分の道具の使い方を説明するときは、大事にしています。

 やってみせる=イメージをもたせる。いってみせる=見ただけでは気付けない大事なことにきづかせる。やらせてみせる=自分でやってみて間違っていたらおしえてあげる。ほめてみせる=できたという喜びにつながるんだと思います。

 続きが気になる方は、【完】理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物の体積と温度」8授業目〜をご覧ください。

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