理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」4授業目〜

物のとけ方

 まだ3授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」3授業目〜をご覧ください。

<本当に食塩は水の中にとけたのだろうか?>

板書案

復習する

T:前回は、ティーパックの食塩が消えたっていう事実からどこにいったのかな?っていうのを考えていたよね

C:はい

T:みんなの予想は?

C:水の中

T:ですね。でも先輩たちからは別の意見として

C:空気中にいった

T:というのもありましたよね

T:じゃあ、今日は何をするかというと

C:実験です

T:ですね。2種類あったね。1つ目は?

C:蒸発させる

T:そうだね。本当に塩が水の中にあるとしたら、その水を蒸発させるとどうなる?

C:塩がでてくるはず

T:ですね。でももし塩が空気中にでていったのであれば、どんな結果になりそう?

C:何も出てこない

T:ですね。じゃあ、2つ目の実験は?

C:重さをはかる

T:そうだね。まず、塩を溶かす前の重さをはかって、その後塩を溶かします。もし、塩がみずのなかにあるとしたら、どんな結果になりそう?

C:重さは変わらないはず

T:じゃあ、塩が空気中に出ていったなら?

C:溶かす前より軽くなる

T:それはなんの分が減ったの?

C:塩の分

T:ですね。そんな実験をして確かめてみましょう。じゃあ、今日の課題は?

C:本当に食塩は水の中にとけたのだろうか?

T:じゃあ、それにしようね

ということで本時の課題として、「本当に食塩は水の中にとけたのだろうか?」に決まりました。

1つ目の実験(水を蒸発させる)を行う

T:じゃあ、やり方を見せるね。集合

C:はい

T:そしたら、スライドガラス、スポイト2本、食塩水、普通の水、ドライヤーを使います

T:ちなみに、スポイトはなんで2本準備したと思う?

C:食塩水用と普通の水用だと思います。

T:そうだね。それでつかってください。

T:そしたら、スライドガラスに水と食塩水をスポイトを使っておきます

C:はい

T:その後、蒸発をさせますが、時短のために、ドライヤーで行います。こうすると温風が出ます。ほんで、どうなるか見てみましょう

T:じゃあ、道具を持っていって

C:はい

T:じゃあ、はじめていいよ

といって1つ目の実験をさせました。ぼん先生は、この間に机間巡視して全グループの様子を観察していました。しばらくすると、子どもたちから「白いのが出てきた」といった声があがってきます。

2つ目の実験(重さをはかる)を行う

T:じゃあ、一旦整理整頓しましょう。できたチームからもう1つの実験を説明するので集合してください

C:はい

T:そしたら、次は?

C:重さをはかる

T:使うのは、カップ、塩、ビン、ふた、電子ばかりです

C:はい

T:まず、電子ばかりの電源を入れ、「0」にします。

C:はい

T:ほんで、カップ、塩、ビン、ふたの重さをはかります。この値は記録しておくといいよ

C:はい

T:ほんで、塩を溶かします。溶かした後、蓋を一回開け、空気中にいるかもしれない塩を出せるようにします。ほんで、蓋を締めます。

C:はい

T:でっ、また、電子ばかりのスイッチを「0」にして、カップ、ビン(蓋付き)の重さをはかります。

C:はい

T:今回、水とか塩を少しでもこぼすとその分だけ当然重さは減るので慎重にやってください。じゃあ、必要な道具を準備してやってみて

C:わかりました

といって2つ目の実験をさせました。この間に机間巡視をしています。しばらくすると、「重さは変わらない」といった意見が出てきます。

結果を確認する

T:じゃあ、一旦道具の片付けをしましょう。

C:はい

C:できました

T:じゃあ、結果を確認するね。まずは、蒸発についてです。水はどうでしたか?

C:水は、はじめは液体だったけど、蒸発させたら何も残りませんでした

C:同じです

T:じゃあ、食塩水は?

C:食塩水は、はじめは液体だったけど、蒸発させたら白いものが出ました

C:同じです

T:じゃあ、次重さについてです。おしえて

C:はじめは194gで、溶かした後も194gでした

C:自分たちのグループは183gで、溶かした後も183gでした

T:ちなみに、194gと183gって値が違うけどなんでだと思う?

C:水の量がちがうから

C:塩の量がちがうから

C:ビンの重さがちがうから

T:そうだね。そういったズレがあるからだね。でも、今回ははじめと溶かした後の重さを比べるから、そこはズレてても

C:大丈夫

T:ということだね

ミョウバンを演示実験でやってみる

T:ちなみに、これって塩でやったけど、他の物でやったらどうなるんやろうね?

C:数字は違うけど、似た結果が出ると思います

T:じゃあ、やってみましょう

T:ということで、今回はこれをつかいます

C:なにこれ?

T:これは、ミョウバンです

C:あ〜

T:こないだ溶かしてみたよね。ちなみに、今後このミョウバンはよく出てきます。なので、ぜひ覚えておいてください

C:はい

T:じゃあ、全員でやってみましょう。集合

C:はい

その後、ミョウバンでも重さをはかる実験をしました。その結果、はじめは180gで、溶けた後も180gという結果になりました。

ふりかえりをする

T:では、今日はたくさん実験したので時間が来てしまいました

C:ほんまや

T:ということで、考察は次回します。じゃあ、ふりかえりをしてください

C:はい

終わりに

 今回は、実験をさせるのがメインであり、正しく実験できるかという技能をねらいとしました。子どもたちに言葉では実験方法を説明しましたが、やっぱり具体的な操作を見せるほうがミスしにくいです。見える化してあげることが大事だなと思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」5授業目〜をご覧ください。

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