まだ7授業目を見ていない方は先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「流れる水のはたらき」7授業目〜をご覧ください。
<自分たちの川には災害から身を守る工夫はあるのか?>
板書案
はじめに
本授業は、「災害の対策を自分たちの川でも行っていることを捉えさせること」をねらいとしています。場所によっては川の見学が難しいとも思いますので、その場合は参考程度にご覧ください。
また、2授業想定でこの授業を行っていますが、ブログの都合上1つの記事として発信させていただきます。川の観察で1.5授業分、考察などで0.5授業分。あわせて2授業分といった感じです。
復習し、課題を掴む
T:前回はどんな勉強をしましたか?
C:川による災害から生命を守るためにどんな対策があるのかを調べました
T:分かったことは何かな?
C:ダムで水の量を減らせます
C:コンクリートで、浸食を防いでいます
C:砂防ダムで一気に砂が流れるのを防いでいます
C:ハザードマップやニュースで情報を収集するのが大事です
T:そうだったね。
T:じゃあ、今日なんだけど、私達の近くにも川あるよね
C:はい
T:これらの対策ってしてると思う?
C:ダムとかコンクリートはしていそう
C:砂防ダムはなさそう
T:でも、砂防ダム無かったら、わたしたちの街に砂一気にくるよ
C:じゃあ、あるんかな
C:どうなんだろう
T:ということで、みんなで川探検に行きます!
C:ホンマですか?
T:うん、実際に見るのが早いですから。校務員さんにお願いしてあるので実際に対策をしているのかどうかを見てみましょう
C:はい
T:じゃあ、今日の課題は?
C:自分たちの川には災害から身を守る工夫があるのか
T:じゃあ、それにしよう
ということで、本時の課題として、「自分たちの川には災害から身を守る工夫はあるのか?」にきまりました
見るポイントと観察の仕方について確認する
T:じゃあ、まず確認なんだけど、見るポイントは何かな?
C:災害の対策があるかどうか
T:そうだね。それを見に行こう
C:はい
T:あとは、ワークシートを配るので、気づいたことがあればどんどんメモしていってね
C:はい
T:外での観察だから、事故には気をつけます。行動するときは必ずぼん先生の見える範囲で行動してください
C:はい
T:質問はありますか?
C:ないです
T:そしたら、上流→中流→下流の順で見に行きましょう
川の見学にいく
事前に川の下見は行ってあるので、そこを中心に川の観察に行きます。特に、安全面が大事なので、安全に見学できる位置から観察をさせました。
移動が結構時間がかかるので、1授業分を使いました。
分かったことを確認する
T:じゃあ、まずは上流はどうでしたか?
C:ダムがありました
C:ダムには水が溜まっていました
C:砂防ダムがありました
T:そうだね。実は、砂防ダムもちゃんとあるんだよ
T:じゃあ、中流は?
C:両側にコンクリートがありました
C:コンクリートは結構高かったです
T:なんで高いんだと思う?
C:中流は傾きがそこそこあるので、浸食の働きもけっこう大きいからだと思います
T:そうだね。
T:じゃあ、下流は?
C:カーブのところは外側だけコンクリートがしてありました。
C:海の近くだと両側にコンクリートがありました
C:コンクリートは中流のときに比べて低かったです。
T:実際に見てみてどうだった?ペアで相談
C:できました
T:おしえて
C:なんか思った以上に対策がしてあるんだなと思いました
C:普段は気にしてみていないけど、気をつけてみるといろいろな対策をしているんだなと思いました
T:なるほどね。じゃあ、ふりかえりをしてね
C:はい
終わりに
自分はやっぱり最後は日常に戻したいと思っています。勉強したことをもとにリアルの世界を見ると、今までにはない見え方がするのがすごい好きなんです。そして、こういう体験を重ねることで理科の有用性を感じるんだと思います。
そして、昔の人の知恵に感謝したり、自分もその一助になりたいと思ったりしてくれたら本当に嬉しいなと思います。
これで、この単元は以上となります!ぜひ参考になれば嬉しいです。
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