まだ2授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「音のせいしつ」2授業目〜をご覧ください。
<音が伝わるとき、音を伝えるものはふるえているのか?>
板書案
復習し、問題を掴む
T:みなさん、音の正体は何でしたっけ?
C:ふるえです
T:そうだね。ほんで、前回は、どんな勉強をしましたか?
C:大きい音と小さい音だとふるえ方は同じなのか?について勉強をしました。
T:わかったことは?
C:大きい音だとふるえが大きく、小さい音だとふるえが小さいです。
T:そうでしたね。みんなのイメージ通りでしたね。
T:じゃあ、今日はこの続きからするね
T:今日の問題は、「耳を当てると…」です。
C:どういうこと?
T:さあ、今日は1枚の写真をもってきました。場所は?
C:遊具
T:女の子は何をしているかというと
C:鉄棒を叩いている
T:じゃあ、男の子は?
C:鉄棒に耳を当てている
T:そうすると、どうなるんだろうね?じゃあ、実際にやってみよう
(移動)
T:まず、これ聞こえる?
C:聞こえない
T:それと同じくらいの強さで先生叩き続けるね。ほんで、みんなは出席番号順に鉄棒に耳を当ててみて
C:はい
T:いくよ
C:えっ!!!
C:すごっ
T:鉄棒に耳当てたら、どうだった?
C:音が聞こえた
T:じゃあ、教室に戻るよ
(移動)
T:気づいたこと確認ね。普通にしていたときは…
C:音が聞こえなかった
T:じゃあ、耳を当てたら?
C:音が聞こえた
C:なんで音聞こえるの?
T:たしかに。なんで耳を当てたら音が聞こえるんだろうね?
予想をし、課題を掴む
T:じゃあ、今から時間とるね
C:できました
T:おしえて
C:もしかしたら…鉄棒に音が伝わってきて、耳に届いたんだと思います。
C:付け足しで、鉄棒自体がブルブルふるえて、それで耳に届いたんだと思います
T:叩いたところから、こんな風にブルブルふるえて、耳に届いたってこと?
C:はい
T:ちなみに、鉄棒がふるえているか見た人いる?
C:見てないです
T:Aさんの意見についてどう思う?
C:同じです
C:鉄棒って硬そうやし、ふるえなさそうだと思います
T:なるほど
C:でも、音の正体はふるえだよ
C:え?どうなんだろう
T:じゃあ、今日はそれを課題にしようか。「音が伝わるとき、音を伝えるものは…」
C:ふるえているのか
T:いいね。そうしよう
ということで、本時の課題として「音が伝わるとき、音を伝えるものはふるえているのか?」になりました
鉄棒の震えを確認する
T:じゃあ、移動しようか
(移動)
T:じゃあ、先生叩くね。出席番号順にならんで、1番の人が鉄棒にふれて、2番の人が音を聞く。おわったら、2番の人が鉄棒にふれて、3番の人がおとを聞くって感じでローテーションしていきましょう
C:わかりました
T:わかっても、答え言わないでね。いくよ
C:お!
C:すご
T:全員できたかな?じゃあ、戻るよ
C:はい
(移動)
T:結果は、どうでしたか?
C:ふるえていた!
T:そうだね。つまり、ここを叩くと
C:鉄棒がふるえて、ほんで耳に届く
T:だから、聞こえたってことだね
糸電話で実験してみる
T:でも、音を伝えるものがふるえているっていうのは他のものでも当てはまるのかな?
C:たぶん
T:ということで、こんなものをもってきました
C:糸電話
T:そう。そして、それの先には?
C:トライアングル
T:です。これ使って調べてみましょう
T:じゃあ、1班。お手伝い
C:はい
T:まず、音を出す人、音を聞く人、糸に触れる人、糸を見る人に役割分担します
C:できました
T:ほんで、音を聞く人は紙コップを耳に当てます。この時、糸はだらーんとならんように、ピンと張ってね
C:はい
T:ほんで、音を出す人は、トライアングルを叩いてください。このとき、強く叩くと、耳を痛めるから、強さは気をつけてね。これくらいの大きさ!
C:はい
T:ほんで、糸に触れる人は、人差し指でかるく触れます。こんな風に
C:はい
T:ほんで見る人は、じっと見てください
C:はい
T:ほんでローテーションしながら、やってみます。
T:今回で言えば、音を伝えるものはどれかっていうと
C:糸
T:そう!だから、糸の震えを見てね
T:じゃあ、やってみて
(実験中)
T:じゃあ、今度、糸に触れる人は、触れる代わりにぎゅっと握ってください。また、ちがったことが起きます
C:え?
結果を確認する
T:結果はどうでしたか?
C:音が聞こえた時、糸がふるえていました
C:ぎゅっとにぎると、音が聞こえませんでした
T:なぜ、ぎゅっとにぎるとおとが聞こえないのかな?ペアで相談
C:できました
T:おしえて
C:ぎゅっとにぎると、糸がふるえないからだと思います
T:糸ふるえているか見た?
C:見てないです
T:じゃあ、全体でやってみましょう
C:あ!ふるえていない
C:だから、きこえないのか?
T:どうしてきこえないの?
C:音の正体はふるえだから、ぎゅっとにぎると糸がふるえなくて、それで音も聞こえない
T:すごいね。そういうことだね
まとめをする
T:じゃあ、今日のまとめをしようか
C:音が伝わるとき、音を伝えるものはふるえている
T:じゃあ、それにしよう
ということで、本時のまとめとして「音が伝わるとき、音を伝えるものはふるえている」に決まりました。そして、ふりかえりをして終わりました。
終わりに
今回は、導入が大事だと思います。「普通に立っていると聞こえない」「耳をあてると聞こえる」という2つの事実を比較させ、「どうして耳をあてると聞こえるの?」と尋ねることで、子どもたちの思考がスタートします。
また、「ふるえ」という言葉を引き出すためにも、ふりかえりでそれを板書したのが大きかったですね。これを視覚化させることで、予想のときに「ふるえ」っていう言葉を入れる子が増えると思います。
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