【完】理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「音のせいしつ」4授業目〜

音のせいしつ

 まだ3授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「音のせいしつ」3授業目〜をご覧ください。

<音が聞こえないのはどんなときかな?>

板書案

復習をする

T:前回の課題は何でしたっけ?

C:「音が聞こえる時、音を伝えるものはふるえているのかな?」です

T:どうでしたっけ?

C:音を伝えるものはふるえていました

T:そうだよね。音の正体はふるえだからね。

T:こんな風にトライアングルをたたくと、糸にふるえが伝わって、ほんで耳に届く。そうすると聞こえるってことね

C:はい

T:じゃあ、今日はこの続きからするね

課題を掴む

T:では、今日の問題をかきます。今日の問題は、「この中で音が聞こえるのはどれ?」です

C:できました

T:じゃあ、みせるね

C:なにこれ?

T:実は、今日は5人の子がでてきます。音を出しているのはどの子かっていうと?

C:一番左の子

T:そうだね。ほんで、聞く人は何人いるかというと

C:4人

T:1,2,3,4。そうだね。4人だね

T:じゃあ、この中で、音が聞こえるのはどの子?ノートに書いてみて

C:できました

T:じゃあ、確認しよう。

T:Aは聞こえると思う人?

C:はい

T:全員が◯だね

T:じゃあ、Bは聞こえると思う人?聞こえないと思う人?

C:はい

T:全員が✕だね

T:じゃあ、Cは聞こえると思う人?聞こえないと思う人?

C:はい

T:これは意見がバラけたね

T:じゃあ、Dは聞こえると思う人?

C:はい

T:これは全員◯だね。

T:理由聞いていい?Aが聞こえると思うのはどうして?

C:糸がふるえて、それで耳に届くと思うからです

C:同じです

T:じゃあ、Bが聞こえないと思うのはどうして?

C:糸がつながってないからです

T:つながっていないとなんで聞こえないの? ふるえが

C:耳まで届かないから

T:なるほど。糸がつながっていなくて、ふるえが耳まで届かないからってことだね

T:じゃあ、Cは?少なかった◯からおしえて

C:Aと同じように、糸がふるえて、それで耳に届くと思うからです

T:たしかに。糸がつながっているもんね

T:じゃあ、✕の人は?

C:昨日、ピンと張ってねって言われたから、ピンと張らないと聞こえないのかなと思いました。

T:なるほど。じゃあ、Dは聞こえると思うのはどうして?

C:Aと同じように、糸がふるえて、それで耳に届くと思うからです。

T:なるほどね。なんかふるえが届くと聞こえるっていうのは分かったけど、逆に聞こえないときってどんな時なんだろうね。それが分かったら、この問題も解けそうじゃない?

C:たしかに

T:じゃあ、それについてハッキリできるといいね。ということで今日の課題は?

C:音が聞こえないのはどんなときかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として「音が聞こえないときってどんなときかな?」に決まりました

実験する

T:じゃあ、実際に作ってみようか。出席番号で1〜5が1班、6〜10が2班…っていう風にグループをつくってみて

C:できました

T:じゃあ、グループの中でだれがどれするか30秒できめて

C:できました

T:音出す人? Aの人? Bの人? Cの人? Dの人?

C:はい

T:わかりました。あとはローテションしながら全員が役を経験してね

T:じゃあ、1班から順に道具を取りに来て

C:はい

T:声の大きさはこれくらいね

T:質問ある人?

C:ないです

T:じゃあ、始めてください

そして、10分くらい実験の時間をあげました。

結果を確認する

T:じゃあ、結果を確認するよ

C:はい

T:Aは聞こえる?

C:きこえました

T:じゃあ、Bは?

C:聞こえない

T:じゃあ、Cは?

C:聞こえない

T:じゃあ、Dは?

C:聞こえない

T:Bが聞こえないのは、みんなが言ってくれた通り、糸がつながっていないからだね。じゃあ、Cはなんで聞こえないの?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:たるんでいたら、糸がふるえないからです。

T:そっか音の正体はふるえだから、たるむと糸がふるえないんだね。でも、糸の様子みた?

C:みてないです

T:じゃあ、全体で確認しよう

C:うわ。全然ふるえてない

C:ホンマや

T:じゃあ、糸がたるむと、いとが震えないから、音も聞こえないってことだね

まとめをする

T:ということで、今日の課題は、「音が聞こえないのはどんなときかな」ってことでしたね。どうなる?

C:糸が震えない時

T:すばらしい。震えないっていうのがキーワードだね

ということで、「音を伝えるもののふるえが止まっている時」というふうにまとめました

活用問題に取り組む

T:この知識を使えば、内緒話もできるよ

C:どういうこと?

T:たとえば、今ってAさんとDさんに聞こえる状態だよね。でも、Dさんにだけ伝えたいとしよう。そのとき、AさんはBさんに「糸をつまんでくれない?」と頼まれました。果たして、どこをつまめば、きこえなくなるだろうか?

C:わかった

T:ペアで相談。

C:できました

T:選択肢。①がここ、②がここ、③がここ。そうどこだろうか?

C:①

T:なんで?

C:ふるえが止まった時に音は聞こえないから、Aさんにつながっている糸をふるえないようにすればいい。

T:じゃあ、実際にやってみようか。時短のために、5人ずつやるね。次の5人は糸をつまんであげて。ほんでローテーション。

C:うわ。聞こえない

T:ということで正解。①をつまめばいいね。

T:音が聞こえるときは、ものってどうなっている?

C:ふるえている

T:じゃあ、おとが聞こえないときは、ものってどうなっている?

C:ふるえてない

T:だから、「音の正体はふるえだよ」

C:なるほど!

T:じゃあ、ふりかえりをしようね

C:できました

終わりに

 「音の正体はふるえ」という言葉にすべてが詰まっていると思っています。いかに本質を伝えてあげるか、そして、それを実感させるかが大事だと思っています。それと、今回は、実験の時間が多かったので、説明の際にいかに言葉をけずって、子どもたちの実験の時間を増やすかっていうのも大事だと思っています。

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