まだ1授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「太陽とかげ」1授業目〜をご覧ください。
<どのようににげるとつかまらないのかな?>
板書案
復習をする
T:前回はかげってどんなところにできるのかについて調べたよね
C:はい
T:どこにできるかっていうと
C:かげは日光をさえぎるものがあると、太陽の反対側にできる
T:でしたね。じゃあ、この写真の場合、カラーコーンのかげはどこにできる?ペアで相談
C:できました
T:Aさん、おしえて
C:この辺だと思います
T:太陽の反対側やし、正解やね。
課題を掴む
T:じゃあ、今日の問題ね。今日の問題は、「かげふみ鬼ごっこをしよう」です。
C:やったー
T:ノート書けたかい?
C:できました
T:じゃあ、話するね。活動の時間を多くとるためにもよく聞いてね
C:はい
T:ルールは、かげを2回踏まれたら退場です。場所は遊具のあたりで、白線からは出ないようにしてください。鬼は、先生がやるのでみなさんは逃げてください。場所のイメージはこんな感じです。
C:電柱とかあるね
T:そうだね。やし、怪我には気をつけようね
T:でね、このゲームには捕まりにくい方法が存在するの
C:たしかに
C:どういうこと?
T:ということで今回は、頭を使ってできるだけ多くの人が捕まらなければいいなと思います。
C:はい
T:じゃあ、今日の課題は?
C:どのようににげるとつかまらないのかな?
T:じゃあ、それにしよう
ということで、本時の課題として「どのようににげるとつかまらないのかな?」に決まりました。
作戦を立てる
T:でね、いきなりやるのではなく、作戦タイムを取ります。どうやったら捕まりにくいか考えてみて
C:はい
T:使ってほしい知識は?
C:かげは日光をさえぎるものがあると、太陽の反対側にできる
T:ですね。じゃあ、始めてください。
といって作戦を考えさせました。そして、ある程度できたタイミングで、「3分だけ友達のやつ見てもいいよ。3分後移動するからね」と伝えました。
かげふみ鬼ごっこを行う
その後、実際にかげふみ鬼ごっこをしました。2分間やる→話し合いタイム→2分間でやる→話し合いタイム→…といった感じでやりました。 赤白帽子をかぶせ、最初は全員白色、1回捕まると赤というふうに見える化させました。これ些細なことかもしれませんが、効果的です。
1回目をやってみて、話し合いタイムをしました。作戦として1番多かったのは、「電柱や滑り台などの影に隠れる」でした。そこで、「どんな作戦を使ったの?」とたずね、意図的指名でその意見を引き出しました。そして、「かくれんぼ作戦は、先生降参。だから、もう使うのなしね」といいました。
2回目をやってみて、話し合いタイムをした時、「〇〇さん、捕まえられなかったんだけどどんな作戦したの?」と尋ねました。すると、「ラインのギリギリに立つと、かげが白線を出るから絶対に捕まらない」と答えてくれました。そこで、「ギリギリ作戦も、先生降参。だから、もう使うのなしね」といいました。
3回目をやってみて、話し合いタイムをした時、「だれか別の作戦を思いついた人はいますか?」と尋ねました。すると、「影の方に走ると、捕まりにくい」という意見がでました。「なんで、影の方に走るといいの?」と尋ねると、「影の方に走ると、影が前にできるから鬼がふみにくい」と言っていました。
そして、4回目は、その意見を踏まえて、もう一回行いました。残り1分となったところで、「どの作戦使ってもいいよ。全員捕まらずに逃げれるかな」とつたえました。
分かったことを共有する
T:どんな作戦があったかな?
C:電柱や滑り台などの影に隠れる
C:ラインギリギリに立つ。
T:ラインギリギリだったらどこでもいいの?
C:いや
T:じゃあ、どこのラインギリギリがいいのかな。ペアで相談
C:できました
T:おしえて
C:ここだと思います
C:ここもそうだと思います。
T:太陽の反対側にできるから、ラインよりも影が外に出るような場所がいいってことだね
T:ほかにどんな作戦があったかな
C:影の方に向かってはしる
T:確かに、鬼は後ろから追ってくるので、影が前にできると捕まえにくいよね
振り返りをさせる
T:じゃあ、今日の勉強の振り返りをしよう
C:できました
終わりに
かげふみ鬼ごっこを1授業目に持ってこないやり方について紹介しました。今回は、「かげは日光をさえぎるものがあると、太陽の反対側にできる」という知識を使って、課題解決をするというやり方です。これだと、議論の土台が揃っているので、それぞれの作戦の意味がわかりやすいと思います。
1授業目に持ってくるのであれば、「疑問を見出す」ために使うんだと思うんですけど、「かげってどんなところにできるのかな?」って疑問はなかなか出てこないと思います。そして、何より「あ〜楽しかった」で終わって、何のためにそれをやったのか子どもたちも理解できず終わると思います。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「太陽とかげ」3授業目〜をご覧ください。
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