理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「太陽とかげ」3授業目〜

太陽とかげ

 まだ2授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「太陽とかげ」2授業目〜をご覧ください。

<本当に太陽はうごくのかな?>

板書案

復習をする

T:かげってどんなところにできるのかな?せーの

C:かげは日光をさえぎるものがあると、太陽の反対側にできる

T:だいぶ、リズムにのって言えるようになったね

課題を掴む

T:今日は2枚写真をもってきました。1枚目です。

C:公園の様子だ。

C:影ができてる

T:これは、午前中の写真です。

T:次もう1枚の写真ね。これは、午後の写真です。

C:あれ?

T:言わないで!気づいたことをペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:午前と午後で影の向きが違う

T:そうだね。実は時間がたつと、かげの向きが変わるんですよ。どうしてだと思う?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:太陽の位置が変わるからだと思います。

C:同じです。

T:なるほど!確かに、かげは太陽の反対側にできるから、太陽が動けばかげが動くってことだね。

T:でも、太陽って動くの?

C:はい

T:じゃあ、実際に動くのかどうかを確かめてみようね。

T:じゃあ、今日の課題は?

C:本当に太陽は動くのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として「本当に太陽は動くのかな?」に決まりました。

実験方法の確認

T:では、今から実験をするよ

T:まず、太陽は直接見てはいけません。どうして

C:目を痛めるから

T:そうです。だから、何を使うかというと

C:遮光プレート

T:ですね。ということで、遮光プレートで太陽を見て、太陽が動くかどうかを見てみましょう。

T:でね。太陽が動くかどうかをはっきり捉えるために、学校の壁で太陽が半分になるような位置にたってみてください。

T:これもし太陽が動かないのであれば、どう見える?

C:ずっと半分のまま

T:じゃあ、もし太陽が動くのであれば、どう見える?

C:見えなくなる

T:なんで?

C:かべに隠れるから

T:なるほどね。逆に全部見えることもあるよ

C:そっか、左に動けば見えるってことか

T:そういうこと

T:でね、観察をする時、体とか頭とかを動かしたらダメね。だって、先生は止まっているけど、君たちが頭を動かしたら、先生がまるで動いているように見えるじゃないですか。

C:なるほど

T:だから、君たちが動いたから太陽が動いたように見えたのか、ホンマに太陽が動いているのかわからなくなるので、おねがいしますね

C:はい

T:なにか質問はありますか?

C:ないです

T:では、そとに行こう

観察する

 その後、外に行きます。先生がだいたいこの場所だったら、半分に見えるよって位置をざっくり説明して、その後、子どもたちに調整しました。

 この後、じっくりと観察します。しばらくすると、「うわ〜動いている」といった意見が出てくると思います。ある程度したら、教室に戻しましょう。

結果の確認をする

T:結果って目で見たものね。結果はどうだった?

C:太陽が見えなくなった。

T:そうだね。じゃあ、この結果からどんなことが言える?

C:太陽がうごいた

T:ということで、「太陽が見えなくなったので、太陽は動いていると分かった」が今日のまとめかな

C:書けました

T:こんな風に、結果と考えたことをセットに書くといいんだよ

といって、まとめである「太陽がみえなくなったので、太陽は動いているとわかった」をかきました。

影の向きが変わった理由を考える

T:じゃあ、今日のはじめの問題に戻るよ。午前と午後で影の向きが違ったのはどうして?ノートにかいてもってきて

C:できました

T:いいよ

C:できました

T:おっけー

T:じゃあ、全体で確認ね。記述のときは、事実と考えたことをセットでかくといいんだよね

C:はい

T:だから、先生だったら、「太陽は動いていて、午前と午後で太陽の位置が違うから」ってかくとかな

T:じゃあ、あとは振り返りをしてください。

C:できました

終わりに

 今日は、太陽が動くかどうかについて調べました。「学校の壁で太陽を半分に切る場所にたつ」という指示は、とても感動したことがあります。動いているかどうかを知りたいときは、動かないものを目印にするにつながる部分だと思います。動かないものと比べることでわかりやすくなるので、ぜひ使ってみてください。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「太陽とかげ」4授業目〜をご覧ください。

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