理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」5授業目〜

とじこめた空気と水

 まだ4授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」4授業目〜をご覧ください。

<とじこめた水はおされると体積が変わるのか?>

板書案

復習する

T:前回はどんな勉強をしましたか?

C:空気の体積が小さくなれば小さくなるほど、押し返す力が大きくなるのかな?です

T:そうだね。分かったことは?

C:空気は押すと縮む

C:体積が小さくなればなるほど、押し返す力がおおきくなる

T:でしたね。ほんで、ピストンを10mlくらいまで押して、手を離すと

C:元の場所に戻る

T:とかも勉強したね。じゃあ、今日はこの続きね

C:はい

問題を把握し、課題を掴む

T:そしたら、今日やりたいのは、押すと縮むとか体積が小さくなればなるほど押し返す力がおおきくなるといった特徴ってほかのものでも当てはまるのかなってことです

C:うーん

T:たとえば、空気のかわりに鉄をいれます。おしたら縮む?

C:さすがに無理だと思う

T:だよね。機械とかつかってめちゃくちゃ強い力でやればわからんけど、君たちの力ではむりそうだよね

T:じゃあ、今日のメインなんだけど、水ならどう?

C:え〜どうだろう…

C:うわ〜微妙なラインだな

T:これ悩ましいよね。ということで閉じ込めた水の場合どうなのかについて、今日はやります。

T:ということで今日の課題。閉じ込めた水はおされると

C:体積が小さくなるのかな?

T:そうだね。まずはそこをはっきりさせたいよね。じゃあ、それにしよう

ということで、本時の課題として、「閉じ込めた水はおされると体積が小さくなるのかな?」に決まりました。

予想をする

T:じゃあ、予想をしてみよう

C:はい

T:まず1つ目、押すと体積が小さくなるかどうか。

C:できました

T:小さくなると思う人

C:はい

T:小さくならないと思う人

C:はい

T:別れたね。理由ある人いる

C:はい

T:小さくなると思う人。どうぞ

C:はい。水風船とかで押したら柔らかかったから、小さくなるとおもいます。

T:なるほど。じゃあ、ならないと思う人。どうぞ

C:はい。水って液体だから、集まったら難しいと思います。

T:なるほどね。じゃあ、体積が小さくなるって人に質問ね。体積が小さくなればなるほど、手応えが大きくなるについてはどう思う?

T:大きくなると思う人

C:はい

T:なるほど、これは全員空気と同じで手応えは大きくなるって思ってるわけね。

C:はい

T:じゃあ、これから実験をして、真実かどうかを確かめてみましょう

C:はい

実験方法を確認し、実験する

T:じゃあ、ワークシートをわたすね。もらったら名前をかいてね

C:かけました

T:そしたら、昨日と同じように実験をしていきます。

T:そもそも体積が小さくなるかどうかもわからないので、いけたら◯、いけなかったら✕を書きます。

T:たとえば、25mlはスタートなので絶対行けるよね。だから、表のこの辺に◯をかく。ほんでまだおしてないから手応えは

C:0

T:ですね

T:ほんで、おしてみて20mlにする。いけたら◯を書く。無理なら✕を書く。ほんでその時の手応えを書く。

T:次は、押してみて15mlにする。いけたら◯を書く。無理なら✕を書く。ほんでその時の手応えを書く。あと10mlも同じね。

T:手応えはMAXが

C:10

T:10っていうのは押してもびくともしないってことね

T;なんか質問ある?

C:ないです

T:あとは、水の入れ方だけ教えるから、集合

C:はい

T:じゃあ、やるよ。30mlくらいまでいれて、少しずつ押して25mlにする。こんな感じ

C:なるほど。

T:ちなみに、見るポイントは?

C:体積が小さくなるか。手応えはどうか

T:そうだね。ほんで今回もペアでやってね。じゃあ、始めていいよ

といって実験をさせました。子どもたちは、早い段階で、空気との違いに気づきます。「え?動かん」「硬っ」という声が出ていました。この子どもの驚く感じ好きなんですよね。

分かったことを確認する

T:ほい。じゃあ、結果の紙貼りにおいで

C:はい

T:じゃあ、みんなのやつみてみてね

(友達のやつをみる)

T:じゃあ、分かったことをノートにかいてみて

C:できました

T:おしえて

C:はい。1つもうごきませんでした

C:おなじです

T:なるほどね。つまり体積は

C:変わらない

T:ということだね。

C:手応えは強いです。びくともしないかんじでした。

T:なるほどね。

まとめをし、ふりかえりをする

T:じゃあ、まとめどうする?

C:閉じ込めた水はおされても体積は変わらない

T:じゃあ、それにしよう

C:できました

T:つまり、空気と同じか違うかでいうと

C:ちがう

T:ということだね。じゃあ、ふりかえりをしてみて

C:できました

日常生活とつなげる

T:ということで、水はおされても体積は

C:変わらない

T:ということが今日の学びなんだよね

T:でね、実は、この知識を日常生活で活かしているものがあるんだよ。それは、豆腐です

C:豆腐?

T:あのさ、豆腐のパック開いたら、水出てきた経験ない?

C:あります

T:あれ、なんで水がはいっているかというと、今日の勉強と関係しているんだよ。

T:実は、水をいれると、いいことがあるんだけど

C:崩れない?

T:正解。水をいれると崩れないの。

T:たとえば、スーパーとかでこんな風に積むときがあるじゃん。もしこれ中に空気がはいっていたら、空気って押すと体積が小さくなるから、こんな風にかさねると

C:下の豆腐つぶされる

T:よね。でも水いれると

C:なるほど。体積が変わらないから、潰れないんだ。

T:そういうこと。あとは、どっかにバンってぶつけても大丈夫とか

C:なるほど。

終わりに

 今回、導入が良かったと思います。最近、極端にふってから、本時でやりたいことをするっていうのにハマっています。今回で言えば、「鉄はさすがにおしても体積はかわらない」「じゃあ、水は?」って言われると、「う〜ん」となるわけです。

 こっちのほうが、悩んでくれる感覚があります。また、実験自体に魅力があるので、導入さえうまくいければポンポンポンといきます。今回もそんな感じでした。

 さて、いよいよ次回でラストです。この単元最大の山場なので、ぜひ次回もご覧ください。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」6授業目〜をご覧ください。

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