まだ5授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「じしゃくのせいしつ」5授業目〜をご覧ください
<鉄はじしゃくに近づけるとじしゃくになるのだろうか?>
板書案

問題を把握する
T:今日は、磁石とくぎ2つを使って、みんなにあるものを見せます
C:はい
T:まず、この釘は種も仕掛けもありません
C:はい
T:ちょっとかくにんしてもらってもいいですか?
C:はい
T:では、まず、磁石に1本つけます。ほんでもう1本つけます
C:はい
T:では、上の釘をぬきます。下の釘はどうなると思いますか?
C:落ちちゃう
T:いきます
C:え〜
T:なんと落ちないのです
C:すごい!!!
T:ちなみに、これは誰がやってもできるよ。キットの中からだしてみてやってみていいよ
C:ホンマや
T:じゃあ、1回おきましょう
T:そしたら、今回わかりやすいように、上の釘をア、下の釘をイと名付けます。では、問題ね。どうしてイの釘は落ちないんだと思いますか?
C:はい
T:じゃあ、ペアで小さい声で相談
C:できました
T:じゃあ、ネームプレートルーレットで… この人。Aさん、おしえて
C:はい
T:アの釘が磁石に触れていたから、アの釘が磁石になってしまってそれで、イの釘がついたんだと思います
C:わかりました
T:Aさん。Aの釘が何になったって言ってた?
C:じしゃく
T:なるほどね。実は、今の4年生も、アの釘が磁石になったのではないかと予想してたんですよ
C:へえ〜
T:でも、真実はどうなんだろうね?
C:わかりません
T:じゃあ、今日はそれを解決しよう。
といって、本時の課題として、「鉄はじしゃくに近づけると、じしゃくになるのだろうか?」にしました。
実験方法を考える
T:じゃあ、もし鉄の釘が磁石になったんだとしたら、どんな実験をしたら納得してもらえるかな?
C:う〜ん
T:教科書のこれまでのページを見てもいいからこんな実験したらいいのではないかというのをかんがえてみて
C:はい
C:できました
T:じゃあ、グループで相談
C:はい
C:できました
T:そしたら、先生が回ってたら、大きく分けて3パターンの実験が出たかな
C:え?
T:じゃあ、全体で確認しようか
C:はい
1つ目の実験方法について
T:じゃあ、Bさんおしえて
C:僕は、小さい鉄のくぎを近づければいいと思います
C:同じです
T:なるほどね。1つ目は、鉄のくぎを近づける作戦ね。
T:じゃあ、じしゃくにつけたくぎがもし磁石になっているのなら、鉄に近づけたらどうなる?
C:つくはず
T:そうだね。でもつかなかったら、じしゃくには
C:なっていない
T:ということだね。これは調べられるね
2つ目の実験方法を確認する
T:じゃあ、2つ目ね。Cさんおしえて
C:はい。方位磁針にちかづけるです
C:わかりました
T:なるほどね。2つ目は、方位磁針にちかづける作戦ね。
T:じゃあ、じしゃくにつけたくぎがもし磁石になっているのなら、方位磁針に近づけたら針はどうなる?
C:針がうごくはず
C:?
T:なんでかわかる?ペアで相談
C:できました
T:おしえて
C:はい
T:Dさん
C:はい。方位磁針の針にはN極やS極があって、もし鉄のくぎが磁石になっていたら、そこにもN極とS極ができてるはずだから引き合ったりしりぞけあったりして動くと思います。
T:そのとおり。もし鉄の釘が磁石になっているならN極やS極もあるはずだから、それで方位磁針の針が動くかどうかみればいいね。釘の向きをかえて、丸い部分と先が尖った部分で結果に違いが出るかもみてみましょう
3つ目の実験方法を確認する
T:じゃあ、3つ目ね。Eさんおしえて
C:はい。つるしてみるです
C:?
T:くわしくおしえてくれる
C:はい。なんかつるしてみて、もし磁石になっていたら、N極とS極があるはずだから、それで、N極はかならず北を向くのでそれで向くのではないかということです
C:わかりました
T:なるほどね。じゃあ、3つ目は、つるしてみる作戦ね。
T:じゃあ、じしゃくにつけたくぎがもし磁石になっているとするよ。つるしてみてうごかしてみたらどうなる?
C:毎回、N極が北に向く
T:かもね。これでも調べられるかもね
教科書で確認してみる
T:そしたら、こんなふうに前の勉強を活かしながら、実験方法を立てれるように将来的にはなってくれればいいなと思います。
C:はい
T:ちなみに、教科書ではどんな実験方法が紹介されているとおもう?
C:?
T:じゃあ、見てみようか。教科書◯ページをひらいて
C:ひらきました
C:①の鉄に近づける作戦と②の方位磁針にちかづける作戦だ
T:そうだね。ということでこの2つを試してみようか。
C:はい
T:じゃあ、実験は次回やりましょう!
C:はい
T:そしたら、振り返りをかいてみて
C:はい
C:できました
終わりに
この1授業には、いろいろな問題解決能力の素地になるものが含まれています
①結果の見通しをもたせている(もし予想が正しいならこんな結果になるはずだ)
③多面的にしらべる(6年の問題解決能力につながります)
3年生も残すところわずかだからこそ、この子達の将来の理科学習のために残せるものは残してあげたいなと思います。
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