理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」6授業目〜

花から実へ

まだ5授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」5授業目〜をご覧ください。

<どうしてめしべに花粉がついているのかな?>

板書案

復習する

まず初めに前回の復習をしました。ここでは、アサガオのめしべに花粉がついているのは、「おしべがのびてめしべにあたったから」ということを確認します。これは、子どもたちは受け入れやすいですからね。

今日の問題を掴む

T:じゃあ、今日はこれの続きね

C:はい

T:これ何かわかる?

C:ヘチマのめばな

T:じゃあ、これは?

C:ヘチマのおばな

T:実は、昨日いった通り、ヘチマのめしべにも花粉がつくことがあります。

T:そして、これトウモロコシなんだけど、トウモロコシも花粉はおしべで作られます。

C:へえこんな花粉なんだ

T:でも、めしべに花粉がついていることがあります。

T:これっていうのは、アサガオと同じようにおしべがのびていってめしべにあたる

C:わけではない

T:そうです。じゃあ、こういった、おしべとめしべが離れているような植物の場合、どうしてめしべに花粉がつくのかを学びましょう

C:はい

T:じゃあ、今日の課題は?

C:どうしてめしべに花粉がついているのかな?

T:じゃあ、それにしましょう

ということで、本時の課題として、「どうしてめしべに花粉がついているのかな?」が決まりました。

予想する

 その後、予想をしました。子どもたちからは…

・風で花粉が飛ばされた説

・虫に花粉がついて、それでめしべに花粉がついた説

・だれかがつけた説

といった意見がでていました。

動画や実物で確認する

 その後、動画を見させました。動画を見せることで・・・

・虫に花粉がついて、めしべに花粉がつく

・風に飛ばされて、めしべに花粉がつく

といった2つを捉えさせました。

 そして、実際に外に行き、ヘチマの様子を観察させました。すると、子どもたちから、「ありがいる。こいつも花粉ついてる」といった意見が出ました。

 その後、教室に戻り、まとめとして、「風や虫によって花粉が運ばれる」と書きました。

受粉を学ぶ

 その後、子どもたちと次のようなやり取りをしました。

T:でね、めしべの先に花粉がつくことを受粉と言います

C:受粉

T:この「粉」ってどういう意味やと思う

C:花粉のこと

T:そうだね。つまり花粉を受けるって書いて、受粉といいます

C:なんか受精と似てるね

T:受精ってなんやったっけ

C:卵に精子がくっつくこと

C:ほんまや!ということは受粉したら実ができるんじゃない

T:どうしてそう思ったの?

C:だって、受精したらメダカの子どもが生まれたから、受粉したら実ができて、種ができるとおもったから【関係付け】

C:なるほど!たしかに

C:じゃあ、実ができるためには、受粉が必要なんじゃない?

T:じゃあ、実際にやってみる?

C:はい

T:わかったよ。じゃあ、実ができるために受粉が必要なのか調べてみようか・

C:はい

T:ほんで、植物は自分で歩くことができないので、風や虫がいなかったらどうなるかっていうと

C:受粉できない

T:ということだね。

T:じゃあ、ふりかえりをかいてみて

といって終わりました。

おわりに

 理科の4年生でつけたい「関係づける」という力が、この授業では必要だなと毎回思います。今回で言えば、「受粉と受精が似ている」→「受精すると子どもができる(既習)」→「受粉すると実ができるのではないか」という流れですね。

 こういった意見が出るように、理科の内容を覚えさせるのがゴールではなく、問題解決力をつけるのがゴールだなと再認識させられます。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」7授業目〜をご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました