まだ4授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「天気の変化」4授業目〜をご覧ください。
<気象情報をつかって、どうやって天気を予報するのかな?>
板書案

復習する
C:前の学習のふりかえりをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:はい。前の課題は、「どうすれば天気を当てられるのかな?」です
C:同じです。はい
C:Bさん
C:はい。前のまとめは、「雲は西から東にうごくので、西の雲の量を見ればいい」です
C:同じです
T:そうだね。ちなみに、前回ふりかえりで良い不思議がみつかったんだけど、覚えてる?
C:はい。天気予報士は、2日後とかの天気を予想できるのはなんでだろうです
T:そうだね。もちろん、天気予報士は視力がとてもとてもいいので、西のずっと先を見て、予想している
C:え?
T:わけではないです
C:ですよね
T:もちろん!でも、う〜ん。はれ。理由は勘です!
C:だめだめ
T:というわけでもないです。じゃあ、どうやって当ててるんだろうね
C:う〜ん
T:今日はそれについてべんきょうしようね
C:はい
気象情報について知り、本時の課題を掴む
T:実はね、天気予報士は気象情報というものをつかって、天気を予想しています
C:あ〜雲のやつ
T:するどい。こんなやつ見たことない?
C:あります
T:これのことを雲画像って言います。ちなみに、これどうやって撮ってるかわかる?
C:なんか宇宙のやつ
T:そうそう。ひまわりっていう衛星をつかってます。これのこと
C:そうそう
T:でね。気象情報って他にもあって、たとえばこんなの
C:見たことある。ウェザーニュースのやつだ
T:なるほどね。これのことを雨量情報って言います
C:あ〜聞いたことある
T:そうなんだね。ちなみに、これはアメダスっていうので記録をとってます。こんなやつ
C:へえ
T:ちなみに、4年の国語のときに、こんな説明文やったの。覚えてる?
C:「風船で宇宙へ」だ
T:そう。この風向きとかも調べているのがアメダスってやつ
C:すご!
T:でね、こういった気象情報をつかって天気を予。ちなみに、ぼんせんせいもできます
C:え〜
T:6年生もできます。ということは、君たちも
C:できるはず
T:じゃあ、どうやったら予想できるんだろうね
C:う〜ん
T:ということで、この気象情報をつかって、天気を予想する方法について勉強していこうね。じゃあ、今日の課題は?
C:気象情報をつかって、どうやって天気を予報するのかな?
T:それでいこう
ということで本時の課題として「気象情報をつかって、どうやって天気を予報するのかな?」にきまりました。
問題を把握し、4月21日、4月22日の天気を確認する
T:そしたら問題を書きます。みなさんも書きましょう
4月23日の福岡県、大阪府、東京都の天気は?
C:できました
T:そしたら、ワークシートを配ります。もらったら名前を書きましょう
C:できました
T:そしたら、いきなり4月23日の天気を予想するのはむずかしいので、全員で21日と22日の天気を確認します
T:まずは、21日の雲画像と雨量情報をもとに、21日の福岡県の天気をよそうしてみて
C:できました
T:なんだとおもう?
C:くもり
C:くもり
T:理由をおしえてください
C:はい
T:Cさん
C:はい。わけは、雲画像を見ると、雲がかかっているからです
C:同じです
T:実は、この日の福岡県の天気は
C:はい
T:くもりでした
C:お〜
T:じゃあ、次大阪はなんだとおもう?
C:はれ
C:はれ
T:なんで?
C:はい
T:Dさん
C:はい。わけは、雲画像を見ると雲がかかってないからです
C:同じです
T:正解は晴れでした
C:お〜
T:つまり、雲画像を見て、雲がかかっていたら
C:曇り
T:雲がかかってなかったら
C:はれ
T:という可能性がたかいってことだね
T:ちなみに、東京は?
C:くもり
T:そうなんです。くもりでした
T:じゃあ、次4月22日ね。福岡県なんだとおもう?
C:曇り
T:なるほどね。なんで?
C:だって、雲がかかっているからです
T:そうだよね。でもね、この日は、晴れだったらしい
C:え〜
T:でも、先生もこれは曇りだとおもった。だから、考え方はそれでいいよ。ただし、真実はちがったってことね。ほら、天気予報が外れることもあるやん
C:たしかに
T:天気予報士も君たちと同じように気象情報をもとに考えているんだけど、外れることもあるの。相手は自然だからね。
C:なるほど
T:じゃあ、大阪は?
C:雨
T:なんで?
C:だって、雲がかかっていて、雨量情報をみたら、大阪に雨があることがわかるからです
T:なるほどね。ちなみに、この日の大阪の天気は…
C:え?ちがうの?
T:雨でした
C:よかった
T:考え方もバッチリ。くもがかかっているけど、雲画像だけだとこの雲があめを降らせる雲かあめを降らせない雲かはわからないの。だから、雨量情報と照らし合わせて考えないといけないってことだね
C:はい
T:じゃあ、東京は?
C:曇り
T:正解
4月23日の天気を予想する
T:そしたら、これから天気予報を予想してもらいます
C:先生。4月23日の気象情報がないです
T:はい。そうだよ
C:え?どういうこと?
T:みなさん、4月23日の気象情報っていつわかる?
C:4月23日
T:じゃあ、4月23日の天気を知りたいのはいつ?
C:あ!4月22日だ
T:そうだよ。だから、天気予報士は、4月22日や4月21日の気象情報をもとに予報するしかないんだよ
C:そっか〜。天気予報士ってすごい
T:そうだね。じゃあ、予想してみて
C:はい
C:できました
T:じゃあ、福岡いくよ。晴れだと思う人?
C:はい
T:曇りだと思う人?
T:これはいないのね
T:雨だと思う人?
C:これもいないんだね
T:理由は?
C:はい
T:Eさん
C:はい。雲は西から東にうごいていて、この辺をみると雲が一つもないからです
C:同じです
T:なるほどね
T:じゃあ、大阪は?はれだと思うひと?
T:曇りだと思う人?
C:はい
T:雨だと思う人?
C:はい
T:曇りの人理由は?
C:はい
T:Fさん
C:はい。この辺の雲が大阪にきて、それで雲がかかるから天気は曇りになるんだと思いました
T:なるほどね。あめの人は?
C:はい
T:Gさん
C:はい。四国らへんの雲が、やってきて、それで四国は雨量情報をみると、雨だとわかるから、大阪も雨だと思います。
C:わかりました
T:じゃあ、東京は?はれだと思う人?
T:曇りだと思う人?
T:雨だと思う人?
C:はい
T:なんで?
C:はい
T:Hさん
C:はい。大阪らへんの雲がやってきて、ほんで大阪は22日のとき雨だったから東京も雨だと思います
C:おなじです
T:なるほどね
予想を比べてみて、どこに注目すればいいのかを考える
T:なんか理由を聞いてたら、にてるところあったんだけど気づいた?
C:はい
T:天気を予想するとき、みんなどこを見てた?
C:西を見てました
T:そうだね。たとえば、東京の西はどこらへん?
C:大阪
T:そうだね。なんで西を見るの?
C:だって、雲が西から東に動いているから、きっと大阪の雲が明日には東京にかかると思うからです
T:そういうふうに考えているってことだよね
T:そしたら、4月23日の天気は
C:はい
T:次回の授業で発表します
C:え〜
T:だって、もう時間きてるもん。じゃあ、今日のまとめをかくよ。どうする?
C:西から東に雲が動くから、西をみればいい
T:なるほどね。でも、これ確定ではないから、こうするね
といって本時のまとめとして、「西から東に雲が動くから、きっと西をみればいいと思う」になりました。
T:じゃあ、ふりかえりをしましょう
C:はい
C:できました
おわりに
子どもが思考できるためには、思考するための見通しをもたせることが大事だと思います。本時でいえば、「気象情報をつかっている」「4月21日と4月22日の天気」「雲は西から東に動く」などです。子どもたちが自分で考えられるようにどんな情報を与えておけばいいかを単元レベルで考えることが大事だと思います。
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