理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「あたたかくなると」2授業目〜 

あたたかくなると

 1授業目をまだ見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「あたたかくなると」1授業目〜を御覧ください。

あたたかくなると、さくらはどんな様子のかな?

板書案

課題を掴む

C:前の学習のふりかえりをしましょう

C:はい

C:Aさん

C:前の学習の課題は、「季節によってあたたかさがかわると植物の成長や動物の活動の様子はどのようにかわるのかな?」です

C:おなじです

T:そうだね。ちなみに、季節ってなになにある?

C:春、夏、秋、冬です

T:そうだね。ちなみに、今の季節は?

C:春

T:ですね。でね、季節変わると気温が変わるやん。

C:はい

T:そしたら、植物とか動物の様子ってどのようにかわるのかっていうのをこれから1年かけて調べるんだよね

C:そうです

T:でね、前回は計画を立てたんだけど、どんな生き物を観察するかと言うと

C:桜、ヘチマ、動物

T:動物って具体的には

C:カエル、チョウ、ツバメ

T:ですね。でね、今日からさっそく調べに行くんだけど、今回はこれにします

C:桜

T:そうです。はたして、桜は今どんなようすなんだろうね。じゃあ、今日の課題は?

C:あたたかくなると、さくらはどんな様子なのかな?

T:じゃあ、それでいこう

そして、本時の課題である「あたたかくなると、さくらはどんな様子のかな?」と板書しました。

観察する際の視点を与える

T:そしたら、観察に行く前に予想をしてもらいます。

C:はい

T:ちなみに、これが冬の桜の様子だよ

C:あ〜

T:冬の頃のさくらってどんな様子かな?

C:葉がぜんぜんない

C:なんかぷくっと膨らんでいるものがある

C:花もない

T:じゃあ、このあとあたたかくなると一体桜はどんな様子なのかな?さあ、書いてみて

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Bさん

C:はい。花が咲いていると思います

C:つけたしです

C:Cさん

C:はい。ピンクの花がたくさんさいているとおもいます

C:わかりました

C:ほかにあります

C:Dさん

C:はい。葉が少し咲いているとおもいます

C:わかりました

T:なるほどね。

T:ちなみに、桜の花ってどこもピンク?

C:はい

C:でも、中とか違う色かも

C:どうなんだろう

T:あと、桜の花って大きさとか形どんな感じなんだろうね?

C:1cmくらい

C:かたちって、なんか花びら5まいになってるきがする

C:でも、中とかどんなんなんだろうね

T:じゃあ、今回観察行くときにどんなところに注目して見ればいい?

C:花や葉があるか

C:花の数はどれくらいか?

C:花の色形大きさはどうなっているか?

T:そうだね。冬のときにくらべて変わっているところもそうなんだけど、もし花が咲いているならその花の様子もくわしくみれたらいいよね

C:はい

T:ということで、変化、色、形、大きさ、数にちゅうもくしてみてみよう

C:はい

T:でね。もし写真撮ってほしいものがあったら言ってください

C:わかりました

観察する

T:じゃあ、このあと観察の時間にします。先生の見える範囲であれば好きにかんさつしていいです

C:はい

T:では、どうぞ

C:お〜やっぱり花がさいている

C:色は…

C:数は… 

気づいたことを発表する

T:じゃあ、気づいたことをノートにかいてください

C:はい

C:できました

T:じゃあ、教えて下さい

C:白っぽい、薄ピンクの花が咲いていました。

C:中は濃いピンク色でした。

C:中に黄色い細いものがありました

C:1本の木に200まいくらい花がありました

C:花びらの大きさは1cm5mmでした

C:緑色の葉っぱはほとんどなかったです。

T:なるほどね

まとめをする

T:じゃあ、まとめをしようか

C:はい

T:まとめはどうする? 冬に比べて変わったところをかけるといいね

C:あたたかくなると、桜は花がさく。

T:じゃあ、それにしよう

といって本時のまとめとして、「あたたかくなると、桜は花がさく。」とかきました

ふりかえりをし、共有する

T:では、ふりかえりをしましょう。今回は、今日の学習で学んだことと今後あたたかくなると桜はどうなるかという2つについてかいてください

C:はい

C:できました

T:Cさんおしえて

C:はい。桜は、1本の木に200枚も咲くなんてすごいと思いました。気温が上がると、花はなくなるんだとおもいました

T:ということは、枝だけになるってこと

C:はい

T:Dさん、おしえて

C:はい。花の中に黄色い細いものがあるのをはじめてしりました。このあとは、葉がたくさんでてくるんだとおもいました

T:意見バラけたね。

C:え〜どうなんだろう

T:Eさん、おしえて

C:はい。桜の花が咲くのはしっていたが、色や大きさなどははじめてしりました。このあと、枝はのびるんだとおもいました

T:これどうおもう?

C:え〜、のびないんじゃない?だって、おおきさあんまりかわってないよ

C:でも、いきてるんなら成長するはずだよ

T:これ、おもしろい視点だね。そしたら、これもぜひ今後見ていこう

C:はい

T:ほんで、のびるかどうかわかりにくいので、こういうテープをはって、目印にします。

C:なるほど

T:じゃあ、はりにいったら終わりましょう

C:はい

C:できた

T:じゃあ、おわろうね

終わりに

 今回の授業のポイントは2つあります。

 1つ目は、観察の前に予想をさせ、そこに注目してみようと視点をもたせたことです。視点がないと、見てほしいものを見ない子がでてくるので、絶対に大事です。

 2つ目は、子どもから出てこない意見は教師が意図的に気づかせるです。例えば、今回、子どもたちから枝や幹の伸び具合に関する意見は、はじめは全く出てきませんでした。これは、子どもたちの関心にないからです。しかしながら、成長を見ていくうえで、枝や幹の伸び具合は大事なポイントになると思います。そこで、子どもからでてこない意見は教師が視点を与えればいいかなと思います。そのきっかけは、ふりかえりか教師による発問だと思います。今回はふりかえりで出たのでそこで拾いました。

 春は、まだまだ子ども主体の授業はできません。でも、ゴールの姿をイメージし、すこしずつ仕掛けておくことが大事かなと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました