理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「天気と気温」2授業目〜

天気と気温

 まだ1授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「天気と気温」1授業目〜をご覧ください。

<どんな実験をすれば良いのかな?>

課題を掴む

 まず初めに子どもたちと次のようなやり取りをしました。

T:前回立てた単元のゴールを読みましょう。せーの

C:天気によって1日の気温の変わり方は違うのかな?

T:ですね。ほんで前回の授業では、それぞれの天気のときの1日の気温の変わり方について予想を立てましたね。

C:はい

T:じゃあ、今日は何をするかというと

C:実験方法を考えます。

T:そうだね。じゃあ、今日の課題は?

C:どんな実験をすれば良いのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで、本時の課題として「どんな実験をすれば良いのかな?」が決まりました。

実験方法を考える

 その後、ワークシートを配り、次のようなやり取りをしました。

T:名前を書きましょう

C:できました

T:そしたら、まず初めに、みなさん、今の天気って何?

C:はれ

C:曇り

T:分かれたね。でも少なくとも雨ではないんやね

C:はい。だって雨降ってないもん

T:そうだね。実は理科でも雨が降ってきたら雨と判断します

T:じゃあ、今は何かというと…これは晴れになります。

C:え〜

T:実は、晴れか曇りかってあるものの量で決まります

C:雲?

T:正解!

T:実は理科的に言うと、雲全体を10としたとき、雲の量が0〜8のときは晴れ、雲の量が9〜10のときはくもりとなります

C:なるほど

T:じゃあ、今って空全体を10だとすると、雲の量はどれくらい

C:6

C:7

T:先生もそのへんかな?まあ、7かな?少なくとも9ではないので、天気は?

C:晴れ

T:ということになります。じゃあ、ワークシートに書いてみて

C:できました

T:次ね。じゃあ、いつ観察するかというところを決めるよ。教科書では何時間毎に観察してほしいとかいてありますか?

C:1時間毎

T:そうだね。なので、8時、9時、10時、11時、12時、13時、14時、15時、16時ということにします。じゃあ、ワークシートに書いてみて

C:できました

T:でね。この実験めちゃくちゃ難しいんですよ

C:なんでですか?

T:例えば、晴れの日の1日の気温の変化調べるとするよ。これがそれぞれの時間のときの天気ね。8時は晴れ、9時は晴れ、10時はくもり、11時は晴れ、12時は晴れ…って感じになってるよね。これはオッケー?

C:だめ

T:なんで?ペアで相談

C:できました

T:教えて

C:だって、晴れの日の気温の変化を調べたいのに、10時に曇りになっていて、晴れの日だといえないから

T:そういうこと。つまり、1回でも天気ちがったらアウトってこと

C:やば〜

T:ちなみに去年は曇りの日3回くらい実験やり直したわ

C:めちゃくちゃ大変ですね

T:でしょ。だから君たちの運にかかっているよ

C:笑

T:じゃあ、次ね。気温のはかり方ね。気温って何の温度かわかる?

C:空気の温度

T:そうです。それでね。気温って3つのルールをまもってはからないといけないんですよ。昔やったけど覚えている?ペアで相談

C:できました

C:わすれました

T:いいよ。何回でもやれば覚えられるから。1個でも分かる人おしえて

C:1.2m~1.5mの高さではかる

C:日光が温度計に直接当たらないようにはかる

C:風通しの良いところではかる

T:すごい。みんなで協力したらできたね。この3つが大事。じゃあ、目をとじっていってみて

C:できました

T:一応復習ね。日光直接当たるとなんでだめなの?

C:日光に当たると温度が高くなって、空気の温度じゃなくなるから

T:そうだね。3年の勉強で日光があたったところは温度上がっていたよね。だから、日光直接当たると正しい気温じゃなくなるんだよね。だから、日光があたらないようにあるものをします

C:おおい

T:正解

T:でね。この3つの条件を毎回意識して9回も図るの大変じゃないですか

C:たしかに

T:だから、学校にはこんなものがあります

C:なにこれ

T:これを百葉箱といいます。せーの

C:百葉箱

T:これは、さっきあげた3つの条件を意識して作られています。だから、これなら行って温度を見るだけだから、楽だよってこと

C:なるほど

T:でっ。あとは、温度を読み取って、このワークシートに書いていくということ

T:なにか質問ある人

C:はい

T:Aさん

C:たとえば、10時で、ぼん先生の授業じゃないときはどうやって気温を見に行くんですか?

C:たしかに

T:ほんとうやね。どうしよう

C:おねがいすればいいんじゃない

C:でも迷惑にならんけ?

T:どうすればいいと思う?

C:時間変えればどう?

C:いつやるの

C:8時30分、9時30分、10時30分、11時30分、12時30分、13時30分、14時30分、15時30分にする

C:それならできそう

T:休み時間少なくなるけど、それだとすごいありがたいな。お願いそれにさせて。

C:いいですよ

T:じゃあ、それでお願いします。ありがとう

T:他になにかありますか?

C:ないです

T:じゃあ、天気予報的に明日は晴れらしいので、あした晴れの1日の気温の変わり方をしらべましょう

C:はい

T:じゃあふりかえりをかきましょう

C:できました

といった感じに進めて、おわりました

終わりに

 今回は、実験方法を確認することがゴールでした。一気に説明するとわかりにくいので、(1)天気の見分け方、(2)調べる時間、(3)気温のはかり方、(4)質問というふうに分けて説明をしました。子どもたちがやるので、子どもたちとやり取りしたり、わからない所を確認したりしながら行いました。子どもたちも見通しが持てたのではないかと思いますが、気温を測るとき、はじめの方は一緒にやって、任せられるなと思ったら、少しずつはなしていくようにしようとおもっています。

 続きが気になる方は理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「天気と気温」3授業目〜をご覧ください。

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