理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「電流のはたらき」1授業目〜

電流のはたらき

<プロペラカーを作ろう>

3年の勉強の復習をする

 まず初めに、「電気」と黒板に書き、つぎのようなやり取りを子どもたちとしました。

T:3年生のときに、電気についてのべんきょうをしたよね。どんなこと覚えてる?

C:乾電池のプラス極、豆電球、乾電池のマイナス極をつなげるとあかりがついた

C:回路をつくればいい

C:回路が切れたら、明かりがつかない

C:金属は電気を通す

T:すごいね。じゃあ、この豆電球に明かりをつけてみて

C:できました。

T:なんで明かりがつくかっていうと、この中にあるものが流れるからなんだよ

C:電気

T:正解。

モーターを回してみる

 その後、子どもたちにモーターを配り、次のようなやりとりをしました。

T:これ何かわかる?これはモーターといいます。

C:モーター

T:じゃあ、電池渡すから、これ動かしてみて

C:できないな

C:できた

C:なるほど。できた

T:どうやったら、動いた?

C:乾電池のプラス極とマイナス極に、モーターの導線をつないだら動きました。

T:そうだね。つまり、何を作ったかというと…

C:回路

T:正解。モーターも豆電球と同じで、回路を作ると動きます

T:実は、回路を作ると、この中にあるものが流れるんだけど…

C:電気

T:そう。電気が流れるの。この電気の流れのことを電流と言います。じゃあ、ノートにメモをしようか

C:できました。

T:でっ、実は4年生では、電流について勉強します。ぜひ、みんなでいろいろな不思議を見つけて真実に変えていこうね

C:はい

キットを見せる

 その後、引き出しから電気で走るキットを出し、子どもたちを集めて、説明をしました。

T:集合

C:はい

T:実は、モーターを使うと、こんなのを作ることができます

C:すげぇ、くるまじゃん

T:まず、電池をいれるね

C:お〜プロペラが回った

T:そう。ほんでね(キットを子供に近づける)

C:めちゃくちゃ風が来る

T:そうだね。ほんでこれを地面に置くと…

C:走った!

T:こんなふうにプロペラカーを作ってみました。今日は、みんなにプロペラカーを作ってもらおうと思います

C:やった〜

T:じゃあ、今日の課題は?

C:プロペラカーを作ろう

 ということで、「プロペラカーを作ろう」という課題ができました。

キットを作り、走らせる

 その後、キットを配り、箱に名前を書かせました。部品にも名前を書かせたかったのですが、今回は組み立てが大変、4年生の物の管理がしっかりできているという2点の理由から書かせませんでした。

 そして、短い指示→作業→確認、短い指示→作業→確認というやり方でキットを作りました。これがかなりかかりました。

 できた後は、電池を配り、自由に車を走らせました。初めて走らせたとき、進み方が逆になったりしていましたが、子どもたちは、プロペラの向きを変えたり、車体自体を反対にすることで前に進ませたりしていました。

わかったこと、疑問を書かせる

 その後、「じゃあ、プロペラカー走らせてみて、わかったことや疑問に思ったことや、〇〇したらどうなるかといったことをノートにかいて」と言いました。後で、子どもたちのノートを見ると、車の進む向きに関する疑問は出ず、電池を2つにしたらもっとはやく走るのかなという疑問が多かったです。そして、意見交流して終わりました。

終わりに

 教師からすると、明らかに逆向きに走っているから疑問に出そうですが、子どもたちは、見ているようで見えてないということですね。そのため、次回は、仕掛けをして、車の向きに着目できるようにしないといけないなと思いながら、終わりました。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「電流のはたらき」2授業目〜をご覧ください。

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