【完】6年理科「動物のからだのはたらき」指導案に悩む先生へ|10時間目の授業実践からヒントを!

動物のからだのはたらき

このブログ「ぼん先生の理科授業」では、理科専科であるぼん先生が、実際の授業をもとに作成したセリフ形式の理科授業を紹介しています。

これまでに約300本の授業案を公開し、全国の先生が「明日からすぐに実践できる理科授業」を目指して、発問例・板書・展開の流れをまとめています。

この記事を読むと、
・授業のねらいと展開の流れが分かります
・子どもが考えやすくなる発問例が見つかります
・次の授業づくりのヒントが得られます。

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<他の動物にも臓器ってあるのかな?>

板書案

復習する

C:前の学習のふりかえりをしましょう

C:はい

C:Aさん

C:はい。前の課題は「いらなくなったものはどうやって外に出すのか?」です

C:おなじです。はい

C:Bさん

C:はい。前のまとめは「腎臓を通るといらなくなったものがとりのぞかれ、その後尿として外に出される」です

C:おなじです。

T:そうだね。じゃあ、今日はこの続きからしましょう

C:はい

臓器について確認し、本時の課題を掴む

T:腎臓とか肺とか体の中で生きるために必要な働きをしている部分のこと理科の言葉でなんていうんだっけ?

C:臓器

T:ですね。ほんで、今までいろんな臓器とその役割を勉強してきたわけです。ということでこんなプリントをもってきました

C:お〜

T:そしたら、自分の名前書いたらはじめてください

C:はい

C:できました

T:じゃあ、答え合わせしていこうね。赤鉛筆をもちましょう

C:できました

T:そしたら、Cさんから順番にどうぞ

C:肺

C:同じです。心臓

C:同じです。肝臓

C:同じです。胃

C:同じです。腎臓

C:同じです。小腸

C:同じです。大腸

T:そうですね。こんなふうに様々な臓器が関わり合いながら働くことで私たちは生きているわけです

C:はい

T:じゃあ、今日の勉強なんだけど、人間以外にも動物っておるよね

C:はい。ライオンとか鳥とか魚とか

T:だよね。人間にはいろんな臓器があるって分かったけど、他の動物にも臓器ってあるんかね?

C:心臓とかはありそう

C:でも、人間には無い臓器とかもあるんかな

T:ということで他の動物の臓器について今日は勉強していくね。じゃあ、今日の課題は?

C:他の動物にも臓器ってあるのかな?

T:じゃあ、それで

ということで本時の課題として「他の動物にも臓器ってあるのかな?」に決まりました。

見通しをもつ

T:そしたら、今回はこの2種類の動物をとりあげます

C:あ〜

C:うさぎ

C:コイ

T:そうです

T:こんなふうに透けてます。

C:あ〜臓器ある!

T:ほんまやね。実は他の動物にも臓器っていうのはあるんですよ

C:へ〜

T:そしたら、このあと、人間とうさぎとコイを比べてほしいんやけど、にているところとちがうところはどこかなっていう視点でみてみて、きづいたことをノートにかいてもらいます

C:はい

T:しつもんあります?

C:ないです

T:じゃあ、はじめましょう

にているところを確認する

T:じゃあ、そろそろいいかな?

C:はい

T:そしたらにているところをおしえてください

C:はい

T:Dさん

C:はい。どの動物にも腸があります

C:おなじです。ほかにもあります

C:Eさん

C:はい。どの動物にも、肛門があります

C:おなじです。ほかにもあります

C:Fさん

C:はい。人とうさぎは気管と肺があります

C:おなじです。ほかにもあります

C:Gさん

C:はい。人とうさぎは胃があります

C:おなじです

T:ほかにありますか?

C:ないです

ちがうところを確認する

T:じゃあ、次違うところはありますか?

C:はい

T:Hさん

C:はい。人とコイをくらべると、コイには胃がないです

C:おなじです。ほかにもあります

C:Iさん

C:はい。全部をくらべると、コイとうさぎには肝臓がないです

C:おなじです。ほかにもあります

C:Jさん

C:はい。全部を比べると、腸の長さがちがいます

C:おなじです。ほかにもあります

C:Kさん

C:はい。人とコイをくらべると、コイにはえらがあります

なぜこのようなちがいがあるのかについて読み物を読む

T:こうやって見てみると、どの動物にも臓器はあるけど

C:動物によって、臓器にちがいがある

T:ですね。じゃあ、なんでこんなちがいがあるんだろうね?

C:うーん

T:ということで、読み物をもってきました

C:お〜

T:じゃあ、じかんあげるしよんでみて

C:はい

C:よめました

T:どうだった?

C:なんかエラは水中で酸素をとりいれるためのものだっていうのがわかりました

T:コイはどこにいる?

C:水の中

T:だから、エラのほうがいいんだろうね

C:たしかに

C:あと、腸を長くして消化しにくい物をゆっくりしっかりと消化しているっていうのがへえっておもいました

T:なるほどね。

まとめをする

T:じゃあ、今日のまとめをしようね

C:はい

T:今日のまとめはどうする?

C:他の動物にも臓器はある。

T:そうだね。ほんでね、他の動物も人間と同じように様々な臓器が関わり合いながら働くことで生きているんだよ

といって本時のまとめとして「他の動物にも臓器はある。人や他の動物は、体の中の様々な臓器がたがいに関わり合いながら働くことで生きている」と書きました。

T:じゃあ、これでこの単元はおしまいね

C:はい

T:そしたら、ふりかえりしてね

C:はい

C:できました

おわりに

 「他の動物は?」とか「共通点と差異点は?」っていう見方考え方を働かすことができていたのでそこが良かったと思います。子どもたちも資料から上手に探していたと思います。また、臓器に違いがある理由も触れることで、それぞれの動物の状況に合わせたつくりになってるってところまでいけたら完璧だなって思います。

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