このブログ「ぼん先生の理科授業」では、理科専科であるぼん先生が、実際の授業をもとに作成したセリフ形式の理科授業を紹介しています。
これまでに約300本の授業案を公開し、全国の先生が「明日からすぐに実践できる理科授業」を目指して、発問例・板書・展開の流れをまとめています。
この記事を読むと、
・授業のねらいと展開の流れが分かります
・子どもが考えやすくなる発問例が見つかります
・次の授業づくりのヒントが得られます。
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<血液は体の中をどのように流れて養分や酸素などを運んでいるのかな?>
板書案

復習する
C:前の学習のふりかえりをしましょう
C:はい
C:Aさん
C:はい。前の課題は「吸収した養分はどこに運ばれるのかな?」です
C:おなじです。はい
C:Bさん
C:はい。前のまとめは「吸収した養分は、肝臓に運ばれ、その後全身へ運ばれる」です
C:おなじです。
T:そうだね。じゃあ、今日はこの続きからしようね
C:はい
血液と心臓について知る
T:そしたら、前回もちらっと言ったんだけど、何が酸素とか養分を運んでるんだっけ?
C:血液
T:そうだね。ほんで、この血液は自分で勝手に動くかというと、そうではなくて、何によってうごくのかというと
C:心臓
T:ですね。そしたら、これ心臓なんだけど、どう?
C:なんか動いている
T:そうそう。こんなふうに、規則正しくちぢんだりゆるんだりする動きのことを理科の言葉で「拍動」って言います。
C:拍動
T:うん。これによって、血液が全身へ運ばれているわけです
C:ほ〜
T:じゃあ、血液ってどのように流れて全身に酸素とか養分を運んでるんだと思う?
C:うーん
C:でも、酸素送るには肺にいかんとだめだし、養分を送るには小腸とか肝臓にいかんとだめじゃない?
C:たしかに
T:さあ〜どうだろうね。ということで、今日の課題はどうする?
C:血液は体の中をどのように流れて養分や酸素などを運んでいるのかな?
T:じゃあ、それにしよう
ということで本時の課題として「血液は体の中をどのように流れて養分や酸素などを運んでいるのかな?」に決まりました。
分かったことをノートに書く
T:じゃあ、クロームブックを開きましょう
C:はい
C:できました
T:ということで今回は、1枚の写真をもってきました
C:はい
T:これを見て、分かったことをノートに書きましょう。
C:はい
T:ほんで、拍動によって血液は運ばれるってことは、スタートはどこをみればいい?
C:心臓
T:ですね。そこをスタートにしてみてね
C:はい
T:では、どうぞ
C:はい
C:できました
T:じゃあ、できた人は近くの人と交流してて
C:はい
T:じゃあ、そろそろいいかな?
C:はい
T:よし。そしたら、交流してる人も戻ってね
C:はい
分かったことを確認する
T:そしたら、まず、注目してほしいのはここだね
C:はい!
T:ここから何がわかる?
C:はい
T:Cさん
C:はい。心臓から出た血液は肺にいっています。
C:同じです
T:そうだね。
T:じゃあ、このまま進むと?
C:心臓に戻る
T:これ意外じゃないけ?
C:はい。なんか、肺にいった勢いで全身に行くと思いました。
T:なんでだろうね?
C:もしかしたら、拍動の勢いをもらうためじゃない?
C:?
T:もう少し詳しく教えて
C:えっと、肺にいったあと、そのまま全身にいったら勢い弱いけど、酸素もらってから一旦心臓に戻ってほんで、拍動で全身行ったほうが勢いありそうだっていうことです
C:あ〜。わかりました
T:なるほどね。じゃあ、ちなみに、心臓戻った後どこに行ってる?
C:全身
C:小腸
T:そうだね。小腸にいって、肝臓とかにもいってるね。ほんで?
C:心臓に戻ってきてる
T:そうだね。そしたら、次は?
C:はい→心臓→体全体→心臓
T:っていう感じだね
図式化する
T:つまり、図で書くとこんな感じだね。まず、心臓。ほんで?
C:肺
T:ほんで?
C:心臓
T:ほんで?
C:体全体。
T:ほんで?
C:心臓
T:だね。でね。肺に行くのはなんでかって言うと?
C:酸素をもらうため
T:ですね。ほんで、酸素をもった血液が心臓に行って、肝臓から養分をもらったりして、心臓にもどってきて、ほんで体全体にいって…このとき何のために体全体に行くの?
C:酸素や養分を渡すため
T:そうですね。
T:ほんでね。あと、ここで体全体からあるものをもらいます。
C:?
T:ほんでね。じつは、もらった酸素とか養分を使って、いろんなお仕事をするんだけど、このとき酸素とか養分をつかうと、要らなくなったものと二酸化炭素が出てきます。そのため、要らなくなったものと二酸化炭素を血液にお渡しします
C:へ〜
T:ほんで、体全体にいった後、要らなくなったものはまた違うところで処理して、二酸化炭素はどうするかっていうと
C:肺で交換する
T:すごい!そうそう。ここで、酸素を取り入れ、二酸化炭素を出すっていう知識とつながるの
C:ほ〜
まとめをし、振り返りをする
T:じゃあ、今日のまとめをしようね
C:はい
T:大事そうなことは何?
C:心臓から肺にいって、その後心臓にもどって、体全体にいって、そのあと心臓に戻るっていうのを繰り返してる
T:いいですね。じゃあ、それを参考にしながら書くね
といって本時のまとめとして「心臓から送り出された血液は、肺や全身をめぐって酸素や養分を運んだり、二酸化炭素やいらなくなったものを運んだりする」に決まりました。
T:じゃあ、ふりかえりをしてね
C:はい
C:できました
脈拍について
T:そしたら、最後に、ちょっと手首に指当ててごらん。
C:あ〜。どくどくってしてる。
T:そうだね。こんなふうに、血液を送り出すときの心臓の動きが血管を伝わってきたものを脈拍っていいます。
C:脈拍
T:拍動と脈拍のちがいはわかる?
C:はい
T:じゃあ、ペアで相談
C:はい
C:できました
T:短く言うと?
C:拍動は心臓の動き、脈拍は拍動がつたわってきたもの
T:ですね
おわりに
今回は、心臓からぐるぐるまわっているイメージをもたせたかったので、教師主導で分かったことを交流しました。また、6年生のものは簡易化されているので、ちょっとだけ補足しつつ行いました(養分を手に入れるとか)
最後は、図式化することでイメージがぐっと持ちやすくなるので、ぜひためしてみてください
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