まだ1授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」1授業目〜をご覧ください。
<めばなとおばなにはどんなちがいがあるのかな?>
板書案
掴む場面
T:ヘチマには2種類の花があったよね。何と何?」
C:めばなとおばな
T:めばなとおばなって姿一緒だった?
C:ちがう
T:だよね。でね、今日はめばなとおばなってどこ違うんかなっていうのを最後説明できたらオッケーということね。じゃあ、今日の課題は?
C:めばなとおばなにはどんなちがいがあるのかな?
といった感じで課題を引き出します
似ているところを確認する
その後、似ているところを確認します。意図としては、花のつくりを理科の言葉で正しく捉えるためです。自分の中のポイントは…
①花びらがどちらも黄色(もしかしたら、子どもたちは「花がどちらも黄色」っていうかもしれないので、花っていったら全部。花びらっていったらこの黄色いもののことだよって教えます)
②どちらもがくがある
といった2つが抑えられたらいいかなと思っています。
違うところを確認する
その後、違うところを確認します。ここは、めばなとおばなを見分ける大事なところなので丁寧にやります。自分の中では
①めばなの根本は膨らんでいて、おばなの根本は三角形の形をしたものがある
②花びらの中にあるものの形がちがう
といった2つが出てきたらいいなと思います。
①の意見が出た後には、「めばなの根本にあるものが実になる部分だよ。それで、おばなのねもとにあるものは蕾だよ。これは、おばなが咲くよ」といったことをつたえます。
②の意見が出た後には、「はなびらの中のやつの形にちがいがあるよね。だから呼び方もちがうの。こっちはめばなの中にあるからめしべというよ。ほんでおばなの中にあるから、おしべというよ」「おしべは、上にでているやつだけど、めしべは上から根本のところまでがめしべだよ。ここよく狙われるから覚えといて」といったことを伝えます。
めばなとおばなを見分ける
その後、めばなとおばながうつっている写真を提示し、「AとBのどちらがめばなでしょうか?」といった問題を出します。ちがいに着目しながら理由が書けていれば正解です。
まとめをする
そして、「じゃあ、今日の課題に対するまとめをかくよ」といって、まとめをします。今回は、「めばなはめしべがあり、根本は膨らんでいて実のような形をしている。おばなはおしべがあり根本につぼみがある」といったようにまとめました。
別の花はどうなのか?
その後、ふりかえりをさせます。このとき、「ヘチマには2種類の花があるけど、他の花も気づいていないだけで、2種類の花があるのか疑問に思いました」といったふりかえりが出たら、かなり力がついているなと思います。今回は残念ながらそのようなふりかえりが出なかったので、「去年のある子のふりかえりで、他の花も2種類あるのかな?って書いていたんだ。どう思う?」と聞きました。
そして、「実は、ヘチマのように2種類あるやつもいるんだけど、アサガオは1種類しかないんだよ。」と教えました。でも、「めしべやおしべがある」「ヘチマと同じようにめしべのほうが少なく、おしべのほうが多い」といったことを確認しました。
終わりに
今回は、めばなとおばなを比べ、「共通点」「差異点」をみつけることで、それぞれの花の特徴を抑えました。子どもは、しっかり気づいているので、子どもの発言を認め、理科の言葉に変換してあげるのが今回の自分の役割だったなと思いました。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「花から実へ」3授業目〜をごらんください。
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