理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「実ができたよ」1授業目〜

実ができたよ

<どの植物にも実はあるのかな?>

課題を掴む

まず初めに、子どもたちと次のようなやりとりをしました

T:1学期に私達は4つの植物を育てていたよね。なにか分かるかな?

C:ピーマン

C:ホウセンカ

C:オクラ

C:ヒマワリ

T:でしたね。それで、それらの植物がどんな順で育つかを勉強しているよね。一番最初がタネだね。じゃあ、この後は?

C:子葉がでる

C:子葉と子葉の間から葉がでる

C:つぼみができる

C:はながさく

T:そうだね。じゃあ、みんなこの後ってどうなると思う?

C:え〜、なんかピーマンとか実ができそう

T:おっ!するどい!実は、これピーマンの実です。

C:食べたことある

T:そうだね。実は、ピーマンって実ができるんですよ。じゃあ、今日の問題ね。

T:どの植物も実はできるのか? よし。ノートに書いて

C:できました

T:説明するね。ピーマンは実ができるやん。他の植物も当てはまるの?ってこと。どの植物も実ができるなら◯、1つでも実ができないものがあれば×ってことね。じゃあ、時間上げるし◯か×か予想をかいてみて

C:え〜どっちやろ

C:できました

T:そろそろいいかな?じゃあ、聞くよ

T:◯だと思う人?

C:はい

T:✕だと思う人?

C:はい

T:✕のほうが多そうだね

T:なにか理由ある人いる?

C:はい

T:Aさん。ちなみにAさんは✕やね?

C:はい。えっと、理由は、オクラとかピーマンは、実があるし食べたことあるんです。これらは食べ物だから、食べ物のやつは実ができるけど、お花とかは実ができないんだと思いました

C:たしかに

T:ちなみに、他に食べ物で実のやつ知ってる?

C:トマト

C:ピーマン

T:たしかに食べ物多そうだね

C:はい

T:Bさん

C:はい。どの植物も子葉も蕾も花もあったから、実もあるんじゃないかなって思いました

C:なるほど。

T:意見変わりたい人はいますか?

C:はい

T:変えていいよ

C:おれも変えようかな

T:じゃあ、時間切れ!よし、じゃあ、今日の課題はどうする?

C:どの植物にも実はあるのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として、「どの植物にも実はあるのかな?」に決まりました。

実の見つけ方を確認する

その後、子どもたちと次のようなやりとりをしました。

T:そしたら、これから外に行って、どの植物にも実があるのかどうかを調べます

C:はい

T:ところで、実かどうかを判断する方法は知ってますか?

C:知りません

T:実は、実の中にはタネが入っています。例えば、ピーマンを開けてみるよ

C:本当だ

C:たくさんある

T:つまり、タネが入っているかどうかを見てみてください。ただし、なんでもかんでも開けていたら植物が傷つくので、友達と協力して目星をつけ、それでみんなで確認を市てください

C:はい

T:じゃあ、行こうか

4つの植物に実があるかを調べる

その後、外に出て、観察の時間を取りました。

C:オクラはこれじゃない?

C:確かにこれしかない。先生ちぎっていいですか?

T:みんなはそれでいいの?

C:いいとおもいます

T:じゃあ、ちぎっていいよ

C:だれいく?

C:じゃあ、当番?

C:わかった。取れた!じゃあ、開くよ

C:タネある!じゃあ、これがオクラの実だね

C:じゃあ次ヒマワリだね

C:ヒマワリはどれやろう?

C:ヒマワリなくね?

C:これ?

C:えっ!これけ?

C:いや、わからん

C:取るだけ取ってみる?先生これ取ってみていいですか?

T:いいよ

C:えっ?これタネっぽくね?

C:でも、そしたら実はどれ?
C:わからん

T:じゃあ、とばしてホウセンカ先にしようよ

C:これ?

C:それ蕾じゃない?

C:これ、つぼみじゃなさそう

C:たしかに。これ怪しそう

C:これにしようよ

C:先生取っていいですか?

T:いいよ

C:取るよ。開けるよ。

C:タネある!

C:ということは、ホウセンカにも実があるってことや

T:正解!じゃあ、ヒマワリに戻るけ?

C:やっぱりこれじゃない?

C:おれもそう思う。ほんでこれがタネやろ

T:そっか!じゃあ、これはわからんから調べてみるけ?

C:はい

T:じゃあ教室に戻るよ

ヒマワリの実について調べる

教室に戻った後は、次のようなやりとりをしました。

T:よし、じゃあ、クロームブックで調べてみようか。

C:わかった

T:どれどれ!お〜これすごいいいかも。ちょっとストップ

T:これ、Cさんのやつ。これどういうことかっていうと、あの白黒のやつあったでしょ

C:はい

T:あれが実なんだってさ

C:え〜

T:ほんで、タネはその中にある白いやつらしい

T:やってみる?

C:やりたい

C:あった!!!

T:つまり、ヒマワリにも実は…

C:ある!

T:ってことやね

まとめをして、生命のつながりについて教える

その後、子どもたちと次のようなやりとりをしました。

T:じゃあ、今日のまとめをするよ。まとめはどうなるけ?

C:どの植物にも実はある

T:じゃあ、それにしようか

T:よし、全員でまとめを読みましょう!セーの

C:どの植物にも実はある

T:つまり、つぼみの次は花が咲いて、花の次はどうなるかっていうと?

C:実ができる

T:ということやね。ほんで、この中にはタネがあるんやな。

T:じゃあ、このタネを植えたらどうなる?

C:子葉がでる

T:ほんで

C:子葉と子葉の間から葉が出る

T:ほんで

C:蕾ができる

T:ほんで

C:花が咲く

T:ほんで

C:実ができる

T:実の中にはなにがあるの?

C:たね

T:じゃあ、そのタネを植えたら?

C:子葉がでる

T:というふうに、命をつないで行ってるってことやな

T:逆に実ができないと、タネがないから4つの植物はそこで絶滅しちゃうってことね

C:なるほど

T:よし、じゃあ、今日の振り返りを書きましょう

C:できました

と言った感じでおわりました

終わりに

 今回は、児童の経験から「実」という言葉を引きだし、それはどの植物にもあてはまるのか?といった共通性という見方を働かせました。観察に行く前に、実の見つけ方を教えたことで、どんどん自然に関わろうとしていましたね。ひまわりは難しかったけど、子どもたちは調べ学習を通して、真実を知ることができましたね。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜3年「実ができたよ」2授業目〜をご覧ください。

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