理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物のあたたまり方」3授業目〜

物のあたたまり方

 まだ2授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物のあたたまり方」2授業目〜をご覧ください。

<金属の板はどのようにあたたまるのか?>

板書案

復習をする

T:前回は金属のあたたまり方を調べるために棒を温めましたね

C:はい

T:端っこを熱したらどうなるんだったけ?

C:左にどんどん温まります

T:じゃあ、真ん中だったら

C:両方に温まります

T:そうだね。つまり、金属はどんなふうに温まるかというと

C:熱せられたところから順にあたたまります

T:そうだね。じゃあ、今日はこの続きね

C:はい

予想をし、課題を掴む

T:そしたら、昨日は金属の棒だったんだけど、今回はこれで実験します

C:金属の板

T:そう!金属の板。ということでワークシートをくばるね

C:はい

T:①はどうしてる?

C:はじっこを熱する

T:②はどうしてる?

C:真ん中を熱する

T:だね。じゃあ、これってどんなふうに温まっていくと思う?じかんあげるし予想を書いてみて

C:はい

C:できました

T:じゃあ、①についてねんけど、3パターンかな?

T:AさんとBさんとCさんは、ちょっとこれにかいて貼ってきて

C:はい

T:じゃあ、Aさんから説明してくれますか?

C:私は、こんなふうに外側に沿って温まると思います

C:わかりました

C:わたしは、熱したところから横に温まっていくと思います

C:わかりました

C:わたしは、熱したところから順にどんどん温まっていくと思います

C:わかりました

T:なるほどね。じゃあ、Aさんのだったら真ん中は、温まっていかないってことだね

C:はい

T:Bさんだったら、上らへんは温まっていかないということだね

T:じゃあ、聞くよ。Aさんの意見だなって人?Bさんの意見だなって人?Cさんの意見だなって人?

C:バラけたね

C:え〜どうなんだろう

T:そしたら次②ね。DさんとEさん書いてくれる?

C:はい

T:じゃあDさんから説明してくれますか?

C:わたしは、こんなふうに上にも横にも温まっていくと思います。

C:わかりました

C:わたしは、こんなふうに上にも横にもななめにも温まっていくと思います

C:わかりました

T:これ全体で確認したいんやけど、DさんとEさんの意見は先生の中でぜんぜん違うと思っています。

T:Dさんのは、十字に温まるってことだよね。

T:ほんで、Eさんのは、熱せられたところから順に温まっていくってことだよね。だから水に石をおとした時に水の輪っかみたいなのがポワーンって広がっていくみたいな感じで温まるってことになるよ

C:じゃあ、おれEさんよりやわ

T:なるほどね。じゃあ、ちょっと付け足したい人は足してもいいよ

T:きくよ。Dさんの意見だなって人?Eさんの意見だなって人?

C:これもバラけた

T:じゃあ、今日はこれについてはっきりさせようね。ということで今日の課題は?

C:金属の板はどのようにあたたまるのか?

T:じゃあ、それにしよう

ということで本時の課題として、「金属の板はどのようにあたたまるのか?」に決まりました。

実験方法と結果の見通しを持つ

T:あたたまり方って眼で見えるかというと

C:見えない

T:ですよね。だから何を使うかと言うと

C:し温インク

T:ですね。し温インクってどんな特徴があるの?

C:だいたい40度で青色からピンク色になる

T:そうだね。たとえば、熱してみてし温インクの変わり方がこんなふうだったら誰の意見が正解になる?

C:Aさん

T;そうだね。つまり、し温インクの色の変わり方に注目すれば温まり方がわかるよってことね

C:はい

T:じゃあ、金属の棒の時同じように2班で実験します。準備をしてください

C:はい

 その後、子どもたちは、(1)ガスコンロ、ガスボンベ、ぬれ雑巾、スタンド、金属の板2まいずつ(し温インクをぬったもの)といった物の準備だけでなく、(2)窓を開けるといった火を使うときの約束などの準備もしていました

実験をする

T:じゃあ、各チーム2枚ずつ金属の板を持っていったね

C:はい

T:じゃあ、まずは端っこを熱してみようか

C:はい

T:じゃあ、いいよ

C:せーの

C:お〜

C:Cさんの意見だね

C:確かに

T:Cさんの意見に近いって言ってたけど納得?

C:はい

T:じゃあ、先生が金属の板抜くね

C:先生。真ん中のやつやってもいいですか?

T:火を付ける前までならいいよ

C:はい

T:準備はいいかな?

C:大丈夫です

T:じゃあ、やってみましょう

C:お〜

C:Eさんのやつだ

C:そうだね

T:Eさんの意見に近いで納得?

C:はい

T:じゃあ、結果を先生に真似して書いてみるよ

考察し、まとめをする

T:じゃあ、この結果から金属の板はどんなふうに温まるって言えるかな?

C:うーん

C:できました

T:もってきて

T:なるほどね

C:できました

T:なるほどね。できた人同士で交流してて

C:はい

T:じゃあ、そろそろいいかな?

C:はい

T:今回、比べてみると多くの人が使ってた言葉があったんだけど、それは・・・

C:順に

T:そうだね。じゃあ、Fさん読んでみて

C:熱せられたところから順に温まる

T:あれ?これなんかでやらんかったけ?

C:金属の棒の時!

T:そうだね。つまり棒も板も、素材は金属だからあたたまり方も

C:同じになる

T:ということだね

T:じゃあ、まとめをかくよ

ということで、本時のまとめとして、「金属は熱せられたところから順にあたたまり、やがて全体が温まる」となりました。

ズボン型の金属板だったら?

T:ちなみに、こんな形もあるんだよ

C:え〜

T:じゃあ、これだったらどんなふうに温まるんだろうね?ペアで相談

C:できました

T:じゃあ、やってみようか

C:お〜やっぱり順に温まっている

T:そうだね。金属はどんな形でも順に温まるってことだね

T:じゃあ、ふりかえりを書いてみて。

C:はい

終わりに

 金属の棒で、金属のあたたまり方を学んでいます。それを使って、考えている子も他の子の意見を聞くと、「あれ?板でも同じように温まるのかな?」と思うわけです。それで、実際にやってみることで、「やっぱりそうなんだ」と強化されるわけです。

 また、予想で外れてた子も「金属って順に温まる」っていうのがどういうことか理解できます。こんなふうに、「別のものでも」という考え方はすごく大事だなと思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「物のあたたまり方」4授業目〜をご覧ください。

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