まだ2授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」2授業目〜をご覧ください。
<本当に食塩は水の中にとけたのだろうか?>
板書案
ふりかえりをする
T:復習をするね。前回は、ふくろつるし法でどんな物が溶けるのかについてはっきりさせたよね
C:はい
T:溶けるものはどれかというと
C:塩、ミョウバン、茶色の砂糖
T:だね。
T:ほんで、「とける」とはどういう状態かというと
C:つぶが見えなくなり、液が透き通って見えること
T:ですね。じゃあ、牛乳は溶けたっていえる?
C:言えないです
T:なんで?
C:液が透き通ってないから
T:そうだね。指をおいてみてもみえないもんね
C:はい
T:じゃあ、今日はこの続きからするね
問題を把握し、課題を掴む
T:そしたら、溶けたらつぶって見えなくなるよね
C:はい
T:この粒はどこにいったのだろうか?予想をノートに書いてください
C:できました
T:おしえて
C:水の中です
C:同じです
T:全員同じ?
C:はい
T:去年は、空気中に出ていくって意見もあったけどどう思う?
C:多分違うと思う
T:なんでそう思うの?
C:だってもやもやしたやつが水の中で見えたから
T:なるほど。でも水の中にいるって絶対合ってるの?
C:絶対とはいえないです
T:じゃあ、食塩をつかって実験し、真実をはっきりさせましょう。ということで今日の課題は?
C:食塩は水の中にとけたのだろうか?
T:じゃあ、それにしよう
ということで本時の課題として、「本当に食塩は水の中にとけたのだろうか?」に決まりました。
実験方法(水を蒸発させる)について確認する
T:ということで今回は2つの実験をします。
C:はい
T:1つ目は、蒸発させるです。
C:あ〜なるほど
T:今、君たちの予想が正しければ、この水溶液の中に塩がいるってことですよね
C:はい
T:なので、水溶液からスポイドで吸い、スライドガラスにおきます。あと、普通の水もスライドガラスにおきます。
T:そのあと、両方の液体を蒸発させます。
C:はい
T:するとどんな結果になりそう
C:水溶液の方は塩が出てきて、普通の水の方は何も残らないと思います
T:だよね。だってこの水溶液の中に塩があるんだから
T:でも、もし塩が空気中に出ていったのであれば、どんな結果になりそう
C:どっちも何も残らない
T:ということになります。
T:でね、水溶液だけでして白いの出たら、「それって普通の水にも入っているものなんじゃない?」って言われる可能性があるよね。だから、水と比較しながらやるよってことね
C:はい
実験方法(重さをはかる)について確認する
T:2つ目は、重さをはかるです。
C:はい
T:まず、塩が入ったカップとびんを準備します。
T:ほんで、これらの重さをはかります。ちなみに、194gって出たけど、これってなんの重さ?
C:塩、カップ、ビン、水、キャップの重さです
T:そうです。その後、塩をビンの中にいれ、ビンをふります。すると、塩は・・・
C:溶けます
T:溶けたね。一応、この空気のゾーンに見えない塩が溜まっている可能性もあるから、蓋をあけて、その後しめます。
T:ほんで、重さをはかります。ちなみに、この後電子ばかりにどれを乗せればいい?
C:カップとビン
T:カップもいるの?
C:いります。だって、194gの重さに、カップの重さも含まれているから
T:そうだね。じゃあ、これらを置きました。でね、もし塩が水の中に溶けたなら、どんな数字が出る?
C:194g
T:そうだね。
C:じゃあ、塩が空気中に出ていくのであればどうなる?
C:190gとかになる
T:それは、なんの重さ分減ったの?
C:塩が空気中に出ていった分
T:そうだね。そんな実験をしてみようということになります。
T:でね、複数の実験をすると、根拠がその分増えるから、考察の納得具合も増すわけです。こんなふうに、複数の結果から多面的に考察する力は6年生でつける力になります。まあ、その練習もかねてやってみましょうということになります。
C:わかりました
T:実験について質問はありますか?
C:ないです
T:じゃあ、ふりかえりをしてね
C:はい
終わりに
今回は、実験方法を確認するのがメインの活動になります。こういう時間もやっぱり必要で、子どもたちがしっかり理解できれいれば、次回の活動は主体的になるというイメージです。
こういうふうに、「今日は知識技能が多めで、思考判断表現が少なめ」とか「今日は思考判断表現が多めで、知識技能が少なめ」といった軽重をつけると指導がブレにくくなるとおもいます。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」4授業目〜をご覧ください。
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