理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」7授業目〜

物のとけ方

 まだ6授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」6授業目〜をご覧ください。

<物が水にとける量には限りがあるのだろうか?>

板書案

復習をして、課題を掴む

T:課題を読みましょう。せーの

C:物が水に溶ける量には限りがあるのか

T:ちなみに、溶ける量には限りがあると思う人?

C:はい

T:限りはないと思う人?

C:はい

T:さて、真実はどっちだろうね?これを今日は解決しましょう

C:はい

T:そしたら、グループの中で、ミョウバンをやる人2人、塩をやる人2人をきめてください

C:できました

T:ミョウバンの人?

C:はい

T:塩の人?

C:はい

T:そしたら、塩の人は塩の人同士でペアを作って協力しながら実験を行いましょう。やりやすいように席替えをしようか。先生から見て右側の方をミョウバン。左側の方を塩とします。

C:できました

T:あと、これ記録の紙ね。溶けたら◯、溶けなかったら✕って書いてください。

C:はい

T:あと、何か質問はありますか?

C:ないです

T:じゃあ、準備します。なにがいる?

C:メスシリンダー、ビーカー、水、2.5mlさじ、ガラス棒、塩、ミョウバン、わりばし

T:塩とミョウバンは後から配るので、それ以外のものを準備してください。

C:はい

準備をし、実験を行う

T:そしたら、物の準備はできたかな?

C:はい

T:じゃあ、まずはメスシリンダーで50mlとってください

C:はい

(水を取る)

C:できました

T:そしたら、メスシリンダーは片付けて。

C:はい

T:じゃあ、集合。

C:はい。

T:そしたら、この後自分たちでどんどん実験をすすめてください。一応確認なんだけど、これはOK?

C:だめ

T:そうだよね。じゃあ、何しないとだめ?

C:すりきりです

T:そう。こんな感じで。これで1杯。溶かす。溶けたら◯をつける。でっ2杯目という感じでやりましょう

C:はい

T:じゃあ、塩はこっち。ミョウバンはこっち。持っていってください

C:はい

(実験スタート)

C:溶けた

C:なんか溶ける速さおそくなってない?

C:あ〜溶けない。粒残った

C:あれ?ミョウバンの人終わったん?塩はまだいけるよ

C:塩は限りがないのかな

C:あ〜塩も溶け残りがでた

結果を確認する

T:そしたら、これ結果をまとめる紙ね。もらったら名前をかくよ

C:できました

T:じゃあ、食塩の人?何杯とけた?

C:6

C:6

C:6

C:6

T:なるほど。じゃあ、この表にすりきり6はいと書きましょう

T:じゃあ、次、ミョウバンの人?何杯とけた?

C:2

C:2

C:2

C:2

T:比べるとどうけ?

C:塩のほうが多く溶ける。

C:ミョウバンのほうがあんまりとけない

T:なるほどね。つまり、溶かすものによって溶ける量にはちがいがあるってことだね

考察をする

T:じゃあ、考察をかいてみましょう

C:はい

C:できました

T:もってきて

C:はい

T:なるほどね

C:できました

T:もってきて

C:お願いします

T:なるほどね。できた人同士で交流してて

C:はい

T:じゃあ、そろそろいいかな?Aさん考察をおしえて

C:はい。

食塩は7はいでとけなくなった。このことから、物が水にとける量には限りがある

T:なるほどね。結果と考えを分けてかけるようになってきたね。これ成長だね。

T:Bさんおしえて

C:はい。

食塩は7はいでとけなくなった。また、ミョウバンは2はいでとけなくなった。このことから、物が水にとける量には限りがある

T:Bさんのいいところはどこか分かる?

C:はい

T:Fさん

C:食塩だけでなくミョウバンの結果も書いてあるのが良いと思います。

C:おなじです

T:そうだね。「物が」って言うためには、塩だけでなく他のものでも試さないとだめやよね。そして、それが考察にもかけるといいよね

C:はい

まとめをし、ふりかえりをする

T:じゃあ、まとめをするよ

C:はい

T:どうかけばいい?

C:物が水に溶ける量には限りがある

T:そうだね。ちなみに、どんなものも溶ける量は一緒け?

C:いや、ちがう!

T:じゃあ、「物によって溶ける量にはちがいがある」もかくね

C:はい

ということで本時のまとめとして、「物が水に溶ける量には限りがある。物によって溶ける量にはちがいがある」にきまりました。

T:じゃあ、イメージ図をかいてみようね。たとえば、塩は2.5mlさじが何杯まで溶けるの?

C:6杯分

T:ということは、2.5mlが6杯分ってことは結局どれだけ溶けるの?

C:15ml

T:どうやって求めたの?

C:2.5×6=15です

T:そうだね。少なくとも15mlはとけるってことだよね。でね、こんなふうに目には見えないんだけど塩は確実にあって、いれればいれるほどスペースは?

C:なくなっていく

T:ほんで、あるときスペースが無くなって・・・

C:もう溶けなくなる!

T:満員電車みたいなもんだね

C:たしかに

T:じゃあ、ふりかえりをしてね

C:できました

終わりに

 「質的な見方考え方」を働かせるといいなと思いながら実践をしました。しかしながら、「めにみえないけどそこにはある」とか「塩だと」「ミョウバンだと」っていった言葉を教師から出していたのは反省だなと思います。子どもの言葉を価値づけながら、力をつけていってあげたいなと思いました。

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