理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」9授業目〜

物のとけ方

 まだ8授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」8授業目〜をご覧ください。

<本当に水の量を増やすと塩やミョウバンの溶ける量はふえるのか?>

板書案

復習をする

T:今ってどうやったら物のとける量が増えるのかなっていうのを勉強しているんだよね

C:はい

T:それで、君たちがいちばん可能性が高そうだなと思っているのは?

C:水の量を増やす

T:ということで、今日は本当に水の量を増やすと塩やミョウバンの溶ける量はふえるのか?について確かめていきましょう。

C:はい

T:ほんで水の量はどうするかっていうと

C:100mlと150mlにする

T:そうやね。

T:ちなみに50mlのときの結果がこうだから、のこった4つの部分がどうなるかを見ていこうね。

C:はい

T:あと、実験道具の確認ね。何がいる?

C:メスシリンダー

C:2.5mlのさじ

C:ビーカー

C:しお

C:ミョウバン

T:だね。じゃあ、1班が100mlの塩。2班が150mlの塩、3班が100mlのミョウバン、4班が150mlのミョウバンを担当してください

C:はい

T:質問ある?

C:ないです

T:じゃあ、これこの前使って記録用紙ね。記録係の人を決めて、その人が取りに来て

C:ありがとうございます

T:では、実験を始めてください

実験する

 その後、チームごとに実験をさせました。教師の動きとしては…

(1)やることの見通しがどの班も持てているのかを見る

(2)道具の使い方が正しいかをみとり、間違っていたら指導する

(3)動きのいい子を褒めながら、周りのチームに刺激を与える

といったことを大事にしました。

 「とける量には限りがあるのか」の実験でも粒の有無に注目していたため、子供たちは自然と「これって粒残ってる?」などのやり取りをしていたのが良かったですね。こんなふうに単元のはじめにしっかりと教えるべきことを教えているので、教師が説明を省いてもどんどん子どもが動けるようになります。

結果を確認する

T:じゃあ、結果を書きに来て

C:はい

C:え?まじ!

C:ぜんぜん違うやん

T:そしたら、ワークシートを配るね。結果の表を埋めていくよ

C:はい

T:100mlの水に塩は何杯とけた?

C:12はいです

T:150mlの水に塩は何杯とけた?

C:18はいです

T:100mlの水にミョウバンは何杯とけた?

C:4はいです

T:150mlの水にミョウバンは何杯とけた?

C:6はいです

T:じゃあ、次回に考察を書きましょうね。残った時間でふりかえりと片付けをしましょう

C:はい

終わりに

 今回は、実験がメインとなる活動だったので、教師の説明はできるだけ少なくしたいなと思っていました。若手のときから「45分ー教師の話す量=子どもの活動」ということを意識していて、今回で言えば、(1)単元レベルで見るポイントを子どもたちに持たせている(溶けたかどうかは、塩やミョウバンの粒の有無で判断する)、(2)実験の道具を確認するだけ(メスシリンダーの名前を出させるだけでメスシリンダーの使い方は確認しない)などです。大事なのは、「同じ成果をできるだけ時間をかけずに」だと思っていて、説明不足で子どもが動けなかったら意味ないなとは思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「物のとけ方」10授業目〜をご覧ください。

 

 

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