まだ4授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」4授業目〜を御覧ください
<本当に、気温、コットン、空気も発芽するために必要なのか?>
課題を掴む
まず初めに次のようなやりとりをしました。
T:これ何か覚えてる?
C:あ〜発芽の実験のやつやん
T:そうそう。水以外に発芽に必要なものってあるんかなってやつ。みんなからはどんな予想がでていましたか?
C:気温
C:コットン
C:空気
T:だね。でっ、ある程度時間も経ったし、今日は実験結果を見て、考察してもらおうと思っています。じゃあ、今日の課題は?
C:本当に、気温、コットン、空気も発芽するために必要なのか?
ということで本時の課題は、「本当に、気温、コットン、空気も発芽するために必要なのか?」に決まりました。
結果を確認する
そして、前回準備した種子を持ってきて、つぎのようなやりとりをしました。
T:これが気温23度くらい、これが5度くらい。
T:これがコットンあり、これがコットン無し。
T:これが空気あり、これが空気なし。
C:なるほどな
T:これらの結果から、色んなことがわかります。
T:今日は、いっぱい分かることをノートに書きましょう。書き方を確認するね
といって、考察の書き方を確認しました。考察の書き方は…
〇〇をした結果、△△になったので、×××と分かった
です。〇〇には実験方法、△△には結果、×××には考察が入ります。
考察する
しばらくすると、「できました」との声。そこで、ペアで発表をさせました。その後、次のようにして、全体で確認をしました。
T:じゃあ、まずは気温について教えて。Aさん
C:はい。23度くらいと5度くらいの場所に種を置いた結果、23度くらいは全部発芽して、5度くらいは1つも発芽しなかったので、気温は発芽に必要だとおもいました。
C:おなじです
T:別の意見のひとは…いなさそうだね。
T:そうだね。これは特に意見がバレていなかったね。そうです。実は適当な気温が必要なんです。だから、冬頃は…
C:さかない
T:ってことだね。
T:じゃあ、コットンについて教えて。Bさん
C:はい。コットンありとコットン無しで調べた結果、コットンありもコットンなしもどっちも発芽したので、コットンは必要がないです。
C:おなじです
C:…
T:これちょっと意見がわれたところだね
T:コットンが必要ないというのはどうしてそう思ったのか説明できる?
C:コットンが必要ならコットン無しで発芽しないはずなのに、発芽したからです
T:そういうことだね。今って、コットンが発芽には必要って考えていて、なかったら発芽しないってことだよね。でも、発芽したからコットンは関係ないってことだね。
T:じゃあ、ラスト、空気!Cさん
C:はい。空気ありと空気無しで実験した結果、空気ありは全部発芽して、空気なしは1つも発芽しなかったので、空気は発芽に必要だとおもいました。
C:同じです!
T:つまり、発芽に必要なものは…
C:水、適当な温度、空気です
T:ということがいえそうだね。
まとめをする
その後、『じゃあ、今日のまとめね。』と言って、「水、適当な温度、空気が発芽するためには必要」とまとめを書き、ふりかえりをさせました。
発芽率について知る
そして、次のようなやりとりをしました。
T:じつは、これ去年の温度25℃のときと5℃のときの結果ねんけど
C:あれ?25℃の方で発芽していないものもあるよ
T:そうだね。適当な温度って発芽には必要なんだけど、これ発芽しなかったんだ。なんでだと思う?
C:種がもともとダメだった
C:おれもそうおもった
T:正解。実は発芽率っていうのがあって、3つの条件をそろえていても、発芽しない種もあるんだよ
T:もしそういった場合はどんなふうに実験するのが良いと思う
C:数をふやす
T:そうだね。何回もやって、確かめてみるのがいいかもね。だから、偶然じゃないかっていう視点は大事なんだよ。
終わりに
今日は、結果から考察できたかどうかを見ていました。あんまりズレがでてなかったので、良かったなという気持ちが半分、意見バラけたほうが面白いのになという気持ちが半分でした。まあ、力ついている証拠なのかなと思います。
考察の書き方についてもっと詳しく知りたい方は、理科専科はどう考える?! 〜考察と型〜を御覧ください。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」6授業目〜をご覧ください。
コメント