理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」5授業目〜

植物の発芽と成長

 まだ4授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」4授業目〜を御覧ください

<本当に空気や適当な温度も発芽するために必要なのかな?>

はじめに

 発芽するまでには、しばらく時間がかかります。そこで、その間は「魚の誕生」の学習を進めたりしています。今回は、いつものような導入とちがうのですが、そういった事情があるからになります。

板書案

課題を掴む

T:みなさん、これ何か覚えてる?

C:あ〜、発芽の実験のやつやん

T:そうそう。水以外に発芽に必要なものがあるのかなって実験してたやつ。どんな予想がでていたか覚えてる?

C:はい

T:何ありました?

C:空気

C:適当な温度

T:ですね。そしたら、ある程度時間も経って、実験結果もはっきりしたので、今回はその結果をもとに考察してもらおうと思います。

C:はい

T:じゃあ、今日の課題はどうしますか?

C:本当に空気や適当な温度も発芽するために必要なのかな?

T:では、それでいこう

ということで本時の課題は、「本当に空気や適当な温度も発芽するために必要なのかな?」に決まりました。

空気についての結果を確認し、考察する

T:では、ワークシートを配ります。もらったら名前をかいてください

C:できました

T:そしたら、まずは空気についてからやりましょう

C:はい

T:これが空気ありです

C:お〜発芽している

T:そして、これが空気なしです

C:お〜発芽していない

T:そしたら、結果のところに記入しましょう

C:できました

T:では、考察をしてみましょう。考察の書き方は覚えてる?

C:「〇〇だった。このことから△△とわかった」です

T:そうだね。〇〇には何が入るの?

C:結果です

T:そうです。じゃあ、△△には何が入るの?

C:課題に対する自分の考えです

T:そうだね。じゃあ、考察してみて

C:はい

C:できました

T:できた人は、友達の見に行っていいよ

C:はい

T:じゃあ、そろそろいいかな?

C:はい

T:おしえて

C:はい

T:Aさん

C:はい。空気ありは発芽した。空気なしは発芽しなかった。このことから、空気も発芽するためには必要だとわかったです

C:同じです

T:そうだね。ちなみに、空気ありは発芽したよね。でも、空気なしは発芽しなかったよね。じゃあ、なんで空気なしは発芽しなかったんだと思う?

C:空気がなかったから

T:そうだね。他の条件が同じなんに、空気がなかったら発芽しなかったら、空気は発芽するためには必要だってことだよね。こんなふうに理科では考えるよってことね

C:はい

適当な温度についての結果を確認し、考察する

T:次は、適当な温度についてやりましょう

C:はい

T:これが20度程度、つまり適当な温度のときの結果です

C:お〜発芽している

T:そして、これが3〜5度、つまり適当な温度ではないときの結果です

C:お〜発芽していない

T:そしたら、結果のところに記入しましょう

C:できました

T:では、考察をしてみましょう。

C:はい

C:できました

T:できた人は、友達の見に行っていいよ

C:はい

T:じゃあ、そろそろいいかな?

C:はい

T:おしえて

C:はい

T:Bさん

C:はい。20度のときは発芽した。3〜5度の時は発芽しなかった。このことから、適当な温度も発芽するためには必要だとわかったです

C:同じです

T:そうだね。つまり適当な温度も

C:必要

T:ということだね。

まとめをする

T:じゃあ、結局、発芽するためには何が必要なの?

C:水、空気、適当な温度です

T:そうです。この3つが必要なんです。このうち1つでもかけてたら発芽はしません

T:ということで、今日のまとめ

といって、本時のまとめとして、「水以外に、空気や適当な温度も発芽するためには必要である」とかきました。

T:ちなみに、4月のときに、なかなか発芽しなかったの覚えてる?

C:はい

T:それは、この3つの条件のうち何が足りなかったんだとおもう?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Cさん

C:はい。適当な温度だと思います。わけは、4月の頃は、気温が低いからです。

C:同じです

T:そのとおり。ちなみに、インゲン豆が発芽するために、適当な温度とは「20〜30度」だと言われています。4月は、そこまで気温があがっていないので、この3つの条件のうち、適当な温度が足りなくて、発芽しなかったってことになります

C:なるほど

T:じゃあ、振り返りをしてください

C:はい

C:できました

発芽率について知る

T:ちなみに、この3つの条件を満たしていても、発芽しない場合があります。それは、種子自体がだめな場合です

C:あ〜

T:でね、まいたたねの内、どれだけの数が発芽したかの割合のことを発芽率っていいます

C:発芽率

T:そう。たとえば、100こたねをうえて、85こ発芽しましたってなったら、発芽率は?

C:85%

T:そうです。

T:でね、この発芽率は、袋にちゃんとかいてあります

C:本当や

T:だから、実験ミスか発芽率によるミスかわからないから、こういう発芽するために必要なものは何かを調べるときは、複数の種をまくのがいいってことです

C:あ〜だから、3こ使っているのか

T:そういうこと

終わりに

 今日は、結果から考察できたかどうかを見ていました。あんまりズレがでてなかったので、良かったなという気持ちが半分、意見バラけたほうが面白いのになという気持ちが半分でした。まあ、力ついている証拠なのかなと思います。

 考察の書き方についてもっと詳しく知りたい方は、理科専科はどう考える?! 〜考察と型〜を御覧ください。続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「植物の発芽と成長」6授業目〜をご覧ください。

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