理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「自然のなかの水のすがた」2授業目〜

自然のなかの水のすがた

 まだ1授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「自然のなかの水のすがた」1授業目〜をご覧ください。

<本当に台の水は空気中にいったのかな?>

板書案

課題を掴む

まず初めに、次のようなやりとりをしました。

T:前回どんな課題を書いたっけ?

C:本当に台の水は空気中にいったのかな?です

T:そうだね。でね、前回実験までをやったんだよね。でも考察は?

C:できてないです

T:だよね。じゃあ、今日は、本当に台の水は空気中にいったのかな?に対する真実がはっきりできるといいね。じゃあ、今日の課題は前回と同じにするね。

といって、本時の課題である「本当に台の水は空気中にいったのかな?」に決まりました。

実験方法の確認と結果の見通しをもつ

その後、「じゃあ、どんな実験したか確認しようか」といって、実験方法を確認しました。そして、「もしみんなの予想が正しければ、Aのビーカーはどうなるんだっけ」「Bのビーカーはどうなるんだっけ?」といった結果の見通しを確認しました。こうすることで、考察を書く際の手助けになるのではないかと思っています。

結果の確認

その後、結果を確認しました。子どもたちからは・・・

・Aは、水が10mLへった

・Aは、水が1/3くらい減った

・Bはラップ以外に横にも水がついていた

・Bはラップの内側に水滴がついていた

・Bは水が減っていない

といった意見が出ていました。発言の時に、「どっちのビーカーのこと?」とか「なにが減ったの?」って問い返しをすることで、発言をよりよくしていきました。

考察をする

その後、考察をさせました。考察を書く前は、考察の書き方について確認をしました。子どもたちの殆どはしっかり考察が書けていました。出てきた意見として多かったのは・・・

Aのビーカーの水が10mLへったので、水は空気中にいったとわかった

でした。事実と考えがセットになっているので◯だと思います。

まとめ

今回は、「水は空気中に出ていく」とまとめることとなりました。そして、台の上の水は空気中に出ていったことや、グラウンドでは、しみこみと空気中に出ていくのが同時におこっているだよと教えました。その後、振り返りを書かせました。

理科の言葉をおさえる

最後に、次のようなやりとりをしました。

T:そしたら、今から理科の言葉をおしえるね。まず、みんなビーカーの絵をかいて

C:できました

T:このなかに水をかくよ

C:できました

T:ほんで、テンテンテンってかいていって、これが目に見えない水ね

C:できました

T:こんなふうに、水が目に見えないすがたになって空気中に出ていくことを・・・蒸発と言います。これノートにかくよ

C:できました

T:ほんで、水も目に見えない水も両方とも水なんやけど、これだと区別がつかないので、目に見えない水のほうに昔の人は名前をつけました。何だと思う?

C:目水

T:うわ〜おしい

C:目見ず水

T:うわ〜おしい

T:これのことを水蒸気といいます

C:ぜんぜんおしくないじゃないですか!

T:ごめん笑 さあ書くよ!

C:できました

T:でね、この蒸発って身近なところでも起きているんだよ。それがこれ!

C:洗濯物!

T:蒸発と洗濯物って何が関係していると思う?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Aさん

C:洗濯物ってはじめは濡れているけど、日光とかに当たると、蒸発してそれで乾くんだと思います

T:正解!洗濯物の水って水蒸気となって空気中に出ていくんですよ。このことを私達は「乾く」っていうんです

C:なるほど

T:じゃあ、終わるね

おわりに

「考察」と「日常とのつながり」が今回の鍵だったと思います。すごく授業がスムーズにいったし、子どもたちもびっくりしている様子だったので、お互いにとって良い授業になったと思います!

 考察について知りたい方は、理科専科はどう考える?! 〜考察と型〜をご覧ください。続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「自然のなかの水のすがた」3授業目〜をご覧ください。

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