まだ3授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「自然のなかの水のすがた」3授業目〜をご覧ください。
<外がわの水てきは、どこからきたのかな?>
板書案
ふりかえりをする
まず初めに子どもたちと振り返りをしました・
T:前回どんな課題を立てたかな?
C:外がわの水てきは、どこからきたのかな?
T:でしたね。予想が2つ出ていましたね。何だったかな?
C:中の水がしみでた説
C:空気中の目に見えない水がもとに戻った説
T:でしたね。じゃあ、今日はどんな実験をするんだっけ?
C:空のつめたいコップをおいてみて、外側の様子がどうなるかを調べます
T:中の水がしみでた説だったら、どんな結果になりそうかな?
C:外側はかわらない。理由は中に水がないからです
T:じゃあ、空気中の目に見えない水がもとに戻った説だったら、どんな結果になりそうかな?
C:外側に水滴がつくはず。理由は、コップの周りに目に見えない水があるはずだから
T:じゃあ、今日は実験してみて、この課題に対する真実をはっきりさせようね
実験する
その後、実験をさせました。結果自体はすぐに出るのですが、子どもによっては、「はじめからついていたものかもしれない。もう一回実験したい」といった子も出てくる可能性があるので、予備は何個かつくっておきました。こうやって何度も挑戦することは、「再現性」という点で大事なことだと思います。
結果を確認し、考察をする
T:じゃあ、ノートに結果を書きましょう。どんな結果だったかというと
C:コップの外側に水滴がついた
T:ですね
T:じゃあ、この結果をもとに、考察を書いてみましょう。ちなみに考察ってどんな風に書けばいいかというと
C:〇〇となったので、△△とわかった
T:でしたね。じゃあ、時間あげるからどうぞ!
といって考察を書かせ、できた人から持ってこさせました。なんと今回は、全員がしっかり考察を書くことができました。
今回で言えば・・・
コップの外側に水滴がついたので、外側の水滴は、空気中から来たとわかった。
と書けていたら◯だと思います。
まとめをする
そして、「空気中には目に見えないすがたの水があり、空気は冷やされると水にもどる」とまとめました。その後次のようなやり取りをしました
T:これでこの勉強はおしまい
C:はや!
T:そうだね。じゃあ、全体をふりかえってみるよ
C:はい
T:まず、水は目に見えない姿になってしまうことがあるんだよね。この目に見えない姿のことを理科の言葉で
C:水蒸気
T:ほんで、水が水蒸気に変わることを理科の言葉で
C:蒸発
T:蒸発は、暑いときほど活発におきます
T:ほんで、今回の勉強で、水蒸気が水にもどることもあるんだよね。どうやったら戻るかというと
C:冷やされる
T:ですね。つまり、これ反対ってことね。でね、水蒸気が水にもどることも理科の言葉がついとって、結露といいます
C:結露
T:つまり、わたしたちの世界では、このように水が姿を変えながら存在しているんだよっていうお話です
T:じゃあ、結露についてはノートに正しい説明をかいておこうね。
といって、ノートに書かせ、できた人からふりかえりをさせました。
生活につなげる
T:でね。結露って日常生活でもよく見るよ
C:冬のときに窓に水ついているやつ?
T:そうそれ!
T:例えば、冬に窓にお絵かきしたことある人いない?
C:あります!
T:あれ、窓全体に水がついていて、それで君たちが指で水を取っているから絵として見えるの。じゃあ、その窓の水の正体は?
C:水蒸気
T:だね。冬は、暖房たくから部屋の中の空気ってどう?
C:温かい
T:じゃあ、外の空気は?
C:つめたい
T:その暖かい空気が窓のところ行って冷やされて、水になるってこと
C:なるほど!
T:よし、じゃあ、終わるよ
おわりに
今回は、結果をもとに全員が考察を書けたのが良かったなと思います。主語が抜けたりしているのでそれが今後の課題だなと思いますが、褒めながら少しずつだなと思います。また、結露を学ぶことで日常生活の現象が理解できるというのは素敵なことだと思います。子どもたちも「なるほど」といった感じです。
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