理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」3授業目〜

とじこめた空気と水

 まだ2授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」2授業目〜をご覧ください。

<本当に中の空気の体験が小さくなればなるほど押し返す力が大きくなるのかな?>

板書案

前回の復習をする

T:空気には2つの特徴がありましたね。何でしたっけ?

C:ちぢむ

C:押し返す力がある

T:そうでしたね。ほんで、前回はどんな勉強をしたかな?

C:空気鉄砲をしました

C:なんで前玉が飛んだのかを予想しました

T:そうだったね。ほんで君たちのイメージ図を書いて終わったんだよね。じゃあ、今日はこのつづきからしましょうね

C:はい

予想を確認する

T:そしたら、時間上げるから、みんなの予想をみてみて

C:はい

T:誰の予想がなるほどって思った?

C:Aさんのやつ

T:じゃあ、Aさんおしえて

C:はい。自分は、初めは空気は普通にいるんだけど、その後、後玉がおされると、空気は縮んでこんな風になると思います。さらに後玉がおされると、もっと縮んで、限界ってところになったら、バーンって空気が前玉を押して、ほんで飛んだんだと思います。

T:なるほどね。つまり…空気がおされると

C:ちぢんで

T:限界になったら

C:押す

T:これってどこかで学んだね

C:空気の特徴!

T:なるほど。こんな風に既習とつなげながら予想しているからわかりやすいんだね

T:でも、聞いていい?みんなも考えてね

C:?

T:袋押した時、ちょっと押しても手応えがあったじゃん。なんでここまで来ないと前玉が来ないの?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:ちょっとしか押さないと押し返す力が小さいんだと思います

T:ちいさいとなんで飛ばないの?

C:前玉を押すだけのパワーがないんだと思います

T:なるほど

C:別の意見で、押せば押すほど、押し返す力がおおきくなるんだと思います。

T:どういうこと?この絵を使って説明できる?

C:なんか、押せば押すほど、中の空気が縮んで、そしたら押し返す力も大きくなるんだと思います。

T:なるほど。でも、それって袋押す時感じた?

C:う〜ん

C:たぶん

T:じゃあ、少なくとも言えるのは、中の空気の体積が小さくなると押し返す力が大きくなり、ある一定の力を超えたら前玉を押せるってことやね?

C:そうです

T:じゃあ、それがあっているのかどうかをたしかめようね

C:はい

T:じゃあ、課題は?

C:本当に中の空気の体積が小さくなればなるほど押し返す力が大きくなるのかな?

T:じゃあ、それにしよう

ということで、本時の課題として「本当に中の空気の体積が小さくなればなるほど押し返す力が大きくなるのかな?」に決まりました。

実験方法を確認する

T:そしたら、それを確かめるために、これを使います

C:注射器?

T:せやね。この本体が注射器でこいつがピストンといいます。このピストンを押して、中の空気の体積を変えていきます。

T:じゃあ、先生やってみるから見においで

C:はい

T:まず、ここにめもりがあるのが分かる?

C:はい

T:これを25mlにします。ほんで空気を閉じ込めます。この段階では、まだ押してないので手応えは?

C:ない

T:そうだね。つまり0ってことね

T:ほんで、このピストンを押して20mlのところにいきます。今はやらないよ。そしたら、おそらく手応えがあると思うんですよ。ふくろで押したときもあったから。

T:ほんで、だいたい10がMAXとしたときに、どれくらいか自分で数値決めてね

C:なるほど

T:Bさん。だいたいどれくらいだとおもう?

C:4?

T:じゃあ、このときを4とします

T:ほんで、これをさらに押して、15mlにします。このときもし君たちの予想がただしいのであれば手応えはどうなる?

C:6

C:7

T:そうやな。手応えは大きくなるのか、小さくなるのかといえば

C:おおきくなる

T:ということやな。逆に君たちの予想が外れているのであれば、手応えが小さくなったり、かわらなかったりするってことやな

T:ほんで、さらに空気の体積を小さくして、15mlの場合もどうかたしかめてみて

T:質問?

C:ないです

T:今回は、押す人とメモリ読む人がいるからペアでやるね。交代しながらやってね。ちなみに今日は時間ないからやらないよ

C:え〜

T:ごめんね笑 そしたらこれワークシートやから貼ってね

C:できました

T:じゃあ、ふりかえりをしてみて

C:できました

終わりに

 空気鉄砲からピストンの実験につなげるのが難しいと思うんですよ。コツは、「押せば押すほど、中の空気が縮んで、そしたら押し返す力も大きくなるんだ」という言葉をいかに引き出すかってことだと思います。この言葉が出れば、「それ合ってるの?」って言えば、検証する流れになるのできれいかなと思います。

 今回は、子どもたちに選ばせましたが、ここでは多様な意見が出るとさばききれない可能性があるので、意図的指名にしてもいいかなと思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「とじこめた空気と水」4授業目〜をご覧ください。

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