【完】5年理科「植物の発芽と成長」指導案に悩む先生へ|11時間目の授業実践からヒントを!

植物の発芽と成長

 まだ10授業目を見ていない方は、先に5年理科「植物の発芽と成長」指導案に悩む先生へ|10時間目の授業実践からヒントを!をごらんください。ちなみに、本授業は、実験準備をして、だいたい2週間後に行いました。

<植物が発芽した後、大きく成長していくためには水のほかに何が必要なのだろうか>

板書案

課題を掴む

T:みなさん、今日は植物の発芽と成長についてやります

C:お〜、久しぶりだ

T:そしたら、水やりを続けてきたのですが、植物にだいぶ変化がおきてきましたね

C:はい。かなりおおきくなりました。

T:そうだね。だいたい2週間くらい経ったし、そろそろ考察ができそうだなとおもうので今日は考察を指定校かなって思います。

C:はい

T:ということで、今日の課題は?

C:植物が発芽した後、大きく成長していくためには水のほかに何が必要なのだろうか

T:じゃあ、それにしましょう

ということで、本時の課題として「植物が発芽した後、大きく成長していくためには水のほかに何が必要なのだろうか」に決まりました。

視点を確認する

T:では、結果を確認する前に…今回、成長についてやってるんですよね

C:はい

T:たとえば、みなさんも1年生のころに比べれば成長してるわけです。どこが成長してる?

C:身長

C:体重

C:算数

C:語彙力

C:説明能力

C:優しさ

T:ですね。つまり、成長っていろんな側面から判断してるわけよ

T:じゃあ、今回植物の成長って何で判断すればいいと思う?ペアで相談

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:植物の高さ

C:葉の数

C:色

T:なるほどね。じゃあ、そのへんに注目しながら観察しましょう

C:はい

肥料ありとなしを観察し、結果を確認する

T:じゃあ、まずは肥料ありとなしを見ていこう

C:はい

T:観察してきづいたことがあればどんどん書いていってください。では、はじめましょう

C:はい

C:できました

T:じゃあ、気づいたことをおしえて

C:はい

T:Aさん

C:はい。肥料ありは植物の高さが高いけど、肥料無しは植物の高さが低いです

C:同じです。ほかにあります

C:Bさん

C:はい。肥料ありは葉の数が多いけど、肥料なしは葉の数が少ないです

C:同じです。ほかにあります

C:Cさん

C:はい。肥料ありは、緑がおおいけど、肥料なしは茶色の部分もあります

C:わかりました

T:なるほどね

肥料は必要なのかどうかを考察する

T:じゃあ、この結果を踏まえて考察をしてみてください

C:はい

C:できました

T:じゃあ、グループで相談

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Dさん

C:はい。肥料ありは植物の高さが高く、肥料無しは植物の高さが低かった。このことから、植物が発芽した後、大きく成長していくためには水のほかに肥料が必要だとわかった

C:同じです

T:いいですね。そうだね。肥料は必要って言えそうだね

C:はい

T:これで考察としては、バッチリなんだけど、今回Eさんの考察がすごかったわ

C:え?みたい

T:Eさんよんでくれる?

C:はい。肥料ありはひりょうなしより植物の高さが高く、葉の数が多かった。このことから植物が発芽した後、大きく成長していくためには水のほかに肥料が必要だとわかった

T:どこがいいかわかった?

C:なんか、結果を2ついれてた

T:もう少し詳しくおしえて

C:植物の高さと葉の数っていう2つを結果のところにかいていた

T:そうなんですよ。これどっちのほうが説得力あるっておもう?

C:結果2つある方

T:だよね。植物の高さも高いし、葉の数も多いってなったら説得力あるよね。こういうふうに複数の結果を根拠に考察できるのは花丸ですね。ちなみに、これ「多面的」っていう考え方でくわしくは6年制でやります。だから、Eさんのは6年生レベルの考察ってこと

C:すげ〜

日光ありとなしを観察し、結果を確認する

T:じゃあ、次は日光ありと日光なしをかんさつしよう

C:はい

T:観察してきづいたことがあればどんどん書いていってください。では、はじめましょう

C:はい

C:できました

T:じゃあ、気づいたことをおしえて

C:はい

T:Fさん

C:はい。日光ありは植物の高さが高いけど、日光無しは植物の高さが低いです

C:同じです。ほかにあります

C:Gさん

C:はい。日光ありは葉の数が多いけど、日光なしは葉の数が少ないです

C:同じです。ほかにあります

C:Hさん

C:はい。日光ありは、濃い緑だったけど、日光なしは緑が薄かったです

C:わかりました。ほかにあります

C:Iさん

C:はい。日光ありは、葉の大きさが大きいけど、日光なしは葉の大きさが小さいです

T:いいね。これは最初には出てなかったけど、葉の大きさっていう視点で見たんだね

C:あ〜なるほど

日光は必要なのかどうかを考察する

T:じゃあ、この結果を踏まえて考察をしてみてください

C:はい

C:できました

T:じゃあ、グループで相談

C:はい

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Jさん

C:はい。日光ありは日光なしより植物の高さが高く、葉の数が多かった。このことから植物が発芽した後、大きく成長していくためには水のほかに日光が必要だとわかった

C:同じです

T:すばらしい。これも多面的な考察になっていますね

C:やった〜

T:今回、回ってたら多くの子が多面的な考察にしていて、そういうよりよくしようっていう姿がすばらしいわ〜。ほんまはみんなの聞きたいけど、ごめんまとめするわ

C:え〜

まとめをし、ふりかえりをする

T:じゃあ、まとめはどうする?

C:植物が発芽した後、大きく成長していくためには水のほかに肥料と日光が必要である

T:そうですね

T:だから、私たちの実験結果でも一番大きく、葉の数がおおいのはどれかというと

C:これ

T:そうだね。ちなみに、これは、肥料も日光も

C:あたえてる

T:そうだね。だから、これが一番大きいんだね

といって、本時のまとめとして「植物が大きく成長していくためには水のほかに肥料と日光が必要である」と書きました。

ふりかえりをし、なぜ左が小さかったのかを考える

T:じゃあ、ふりかえりをしましょう

C:はい

C:できました

T:そしたら、この写真覚えてる?

C:はい。最初に見せてくれた植物の写真です

T:ですね。じゃあ、学んだことをもとに、なんで左が小さかったんだとおもう?具体的な場面を想像しながら話し合えたら花丸ですね。ペアで相談

C:はい

C:できました

T:Kさん、おしえて

C:はい。場所によって、ひかげになりやすいところもあるから、夕方とかは左の方は日陰になって、右の方はずっと日なただから、左は小さかったのかなとおもいました

C:あ〜

T:これは、どっちとつなげて考えたの?

C:日光

T:ですね。Lさん、おしえて

C:はい。ひりょうをあげてたけど、途中で切れて、「まあいっか」ってなって、そのままにしたからだとおもいます

C:あ〜ありえる笑

T:なるほどね笑

T:これはどっちとつなげたの?

C:肥料

T:実は、校務員さんに聞いたところ、こっちとこっちで使ってる肥料が違うんだってさ、こっちは新しいほうを使っていて、それが原因かな〜って

C:あ〜

T:でも、真実はわからないけどね〜

終わりに

 考察の書き方がレベルアップできるようにしていきたいなと思っています。「日光が必要」と考えたのは、どこからなのかっていうのが今回は大事だと思っています。「植物の高さ」なのか、「葉の数」なのか、「葉の色」なのか、それが相手に伝わるように詳しくかけるようになってほしいとおもっています。

 そして、その意識が最後は、6年の「多面的に」というところにつながるのかなと思っています。でもどんどんレベルアップしていくこの子達をみていると、楽しいです。

 これで「植物の発芽と成長」の単元は以上となります。

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