理科の授業が、もっと上手になりたい。でも、毎日の授業づくりに追われて、思うようにいかないこともありますよね。
このブログ「ぼん先生の理科授業」では、理科専科であるぼん先生が、実際の授業をもとに作成したセリフ形式の理科授業を紹介しています。
これまでに約300本の授業案を公開し、全国の先生が「明日からすぐに使える理科授業」を見つけられるように、発問例・板書・展開の流れまでまとめています。
この記事を読むと、
・授業のねらいと展開の流れが分かります
・子どもが考えやすくなる発問例が見つかります
・次の授業づくりのヒントが得られます。
学年別にまとめた授業案はこちら👇
👉 3年理科まとめページ(全単元・全授業完成済み)
👉 4年理科まとめページ(全単元・全授業完成済み)
👉 5年理科まとめページ(「魚の誕生」の板書以外全単元・全授業完成済み)
👉 6年理科まとめページ(頑張って作成中!)
<4つのたねのすがたをくらべよう>
板書案

4種類の植物について知る
T:今日からあたらしい勉強に入ります。タイトルは、「たねをまこう」です。ノートに書きましょう。
C:できました
T:みなさんは、植物を育てた経験ってありますか?
C:あります
T:どんな植物を育てたことがありますか?
C:あさがお、ミニトマト、大豆
T:いろいろな植物を育てたことがあるんだね。実は、3年生でも植物を育てます。しかも4種類。
C:4種類も?
T:そう。今から写真見せるね。まずはこれ
C:ひまわり!
T:正解。そして、これ!
C:ピーマン
T:正解。そして、これ!
C:オクラ
T:正解。そして、これ!
C:?
T:これは、ホウセンカです。ホウセンカは知らない子も多いんだね。
T:でっ、この4種類を今から育てるんだけど、この4つの植物の1番最初はどんな状態か知ってる?
C:種!
T:そうです。じゃあ、この4種類の種ってみたことある?
C:ひまわりとオクラはある
C:ピーマンも
C:ホウセンカはないです
課題を掴む
T:そしたら、この4つの種のすがたってちがうと思う?
C:はい
C:色とか
C:大きさも
T:なるほどね。じゃあ、同じところやにているところはちっともないの?
C:いやあると思う?
T:どのへんはにていると思う?
C:うーん
C:形?
T:形は似ているんだね?
C:いや、たぶん
T:そっか。じゃあ、今日はそこを多分じゃなくてはっきりさせようよ。ということで今日の課題
ということで、本時の課題として「4つのたねのすがたをくらべよう」に決まりました。
見るポイントを確認し、観察する
T:そしたら、ノートにだいたい真ん中のところで縦に一本線をひいてみて
C:できました
T:そしたら、今から種を配るので、同じところやにているところは左側に、ちがうところは右側に書いてください
C:はい
T:ほんで、特にどこにちゅうもくしてみればいいですか?
C:色、形、大きさです
T:そうだね。じゃあ、観察の場所を3箇所作ったので、自分で見に行って、ノートにどんどんかいていってください。では、はじめてください。
C:うわ〜、全然ちがう
分かったことを共有する
T:じゃあ、分かったことをおしえてください
C:はい
C:どの種も色はちがいます
C:ひまわりとオクラは、形がちがいます
C:どの種も大きさが違います
C:ひまわりが大きいです
T:にているところはないの?
C:ホウセンカとオクラは形が丸いです
T:なるほどね
まとめをする
T:4つの植物を比べてみてどうけ?
C:ぜんぜんすがたが違います
T:そうだね。君たちのわかったことを見てみると、色や形や大きさにちがいがあるよね。これははるのいきものと同じ感じだね
C:はい
T:じゃあ、まとめはどうする?
C:たねによって、色、形、大きさなどのすがたはちがう
T:じゃあそれでいこう
ということで本時のまとめとして「たねによって、色、形、大きさなどのすがたはちがう」に決まりました。
T:よし。じゃあ、振り返りをしよう
C:はい
C:できました
役割分担を決める
T:そしたら、今後この4つの植物を育てていくんだけど、自分はこれについて特に詳しく見ていきたいっていうのを決めてもらいます。
C:はい
T:もちろん。ほかの植物もみることはできるので心配はしないでね
T:きまった?
C:はい
T:じゃあ、ネームプレートはりにきて
C:はい
T:なるほどね。ちょっとバランスいいとうれしいんですけど、譲ってくれる人いませんか?
C:自分変わってもいいです
T:ありがとう
T:そしたら、これでいいですか?
C:はい
T:じゃあ、ノートにかいといて
C:はい
終わりに
植物の分野は、ざっくり観察(共通点や差異点をみつける)→細かく観察(じぶんが選んだ植物をじっくり見る)という流れが自然かなと自分は思っています。今回の授業では、子どもたちの予想から見るポイントを引き出し、それをもとに観察させるので、まとめもブレることがないのが良かったです。
最後の方で、植物分担分けをしました。この後、スケッチをさせたり、大きさをテープではかったりする活動が待っているんですけど、4つともの植物をスケッチしたりテープで図ったりするのは大変なんです。だから、自分は植物を1個選ばせて、それだけやらせてます。スケッチやテープではかる力をつけるのが目的だから、わざわざ4つしなくてもいいかなと思ってます。(4つできるならそれに越したことはないです)
続きが気になる方は、3年理科「たねまき」指導案に悩む先生へ|2時間目の授業実践からヒントを!をご覧ください。
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