<どうやったらメダカのオスとメスを見分けられるのかな?>
メダカのたんじょうの仕方について知っていることを確認する
まず初めに、子どもたちと次のようなやりとりをしました。
T:今日から新しいところに入ります。題名は魚のたんじょうです。ノートに書きましょう。
C:できました
T:みんな、どんな魚知ってる?
C:マグロ、サーモン、ブリ、おじさん
T:いろんな魚を知っているね。魚の誕生だからどの魚でもいいんだけど、教科書ではメダカを使って調べているので、メダカを使ってやるね
T:ところで、メダカがどのように生まれるか知ってますか?ノートにかいてください。
C:できました。
T:おしえてください。Aさん
C:はい。お母さんが卵をうんで、それで生まれると思います。
C:おなじです
T:Bさん
C:つけたしで、水槽の底の方にうみつけるとおもいます。
C:えっ!ちがうとおもいます
T:Cさん
C:草に卵を産み付けるとおもいます。
T:どっちが正しいの?
C:…
T:これはわからんってことやね。じゃあ、少なくとも言えるのは…卵から生まれるってことやね
C:はい
T:卵を生むのはお母さんって言っていたけど、理科の言葉でいうと
C:メス
T:そうやね。
T:じゃあ、これからメダカを誕生するためには、メスを捕まえないとだめってことやね
C:そうです。
メダカのメスはどれかな?
その後、1枚の写真を提示し次のようなやりとりをしました。
T:じゃあ…(メダカが入った水槽の写真を提示する)どれがメスのメダカかわかる?
C:たぶん、これ
T:絶対合ってるの?
C:わからない
T:そっか。みんなはメスとオスのメダカの区別できないってことだね。それだと、メダカ捕まえても、オス、オス、オスだったら、一生無理じゃん笑
C:たしかに笑
T:じゃあ、今日の課題は?
C:どうやったらメダカのオスとメスを見分けられるのかな?
T:じゃあ、それにしよう
といって、黒板に、本時の課題として「どうやったらメダカのオスとメスを見分けられるのかな?」を板書しました。
メダカのオスとメスの違いを見つける
そして、子どもたちにメスのメダカの画像とオスのメダカの画像を配りました。そして、「見た目おなじですか?」と聞くと、「違う」といったので、じゃあ、「違うところをみつけてみて」と言いました。
しばらく時間をとり、意見を交流しました。
・おなかがふくれている
・色がちがう
・しりびれの大きさ
・目の色
などといった意見が出ました。ここは拡散しても良いかなと思ったので自由に発表させました。
教科書でメダカのオスとメスの見分け方を確認する
そして、「たくさん見つけられるのってすごいね。実は、教科書ではオスとメスの見分け方は3つあるってかいてあるんだよ。みんなの意見の中にあるかな?じゃあ、教科書開いてみて」と言いました。
そして、「①メスはお腹がふくれているが、オスはふくれていない、②メスはせびれに切れ込みがないが、オスには切れ込みがある、③メスは、しりびれの後ろの幅が狭いが、オスはしりびれの形が平行四辺形にちかい」ということを確認し、画像で確かめました。
その後、まとめとして、「オスかメスかを見分けるには、お腹やせびれやしりびれをみればいい」と書き、表でまとめました。
メダカの見分け方を実践してみる
「じゃあ、初めに見せた写真でメスはどれかあててごらん」と言いました。ちなみに、めちゃくちゃ難しいです笑 「これ切れ込み?」「これ平行四辺形?でも、お腹ふくれてるようにも見える」といったようにわかりにくいものもあるからです。そのため、3つを総合的に見て判断するしかないんだよと教えました。そして、振り返りを書かせて終わりました。
終わりに
今回、どうしてメスとオスを見極めなければならないのかについて必要感をもたせることができたのがよかったなと思います。また、見分けるポイントを学んだうえで、活用させたのも良かったなと思います。知識はつかってなんぼですからね。
続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜5年「魚のたんじょう」2授業目〜をご覧ください。
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