まだ２授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開！ 〜４年「電流のはたらき」２授業目〜を御覧ください。
＜モーターの回る向きは何によってかわるのだろうか？＞
板書案
ふりかえりをし、課題を掴む
C：前の学習のふりかえりをしましょう。
C：はい。
C：Aさん
C：はい。前の課題は、「乾電池の向きが反対になると、モーターの回る向きが反対になるのはどうして？」です。
C：同じです。はい。
C：Bさん
C：はい。前のまとめは、「きっと、①電流の向きが反対になるから、②プラス極のでっぱりの分だけはやく電流がモーターに到着するからだと思う」です。
T：そうですね。一応確認。Fさんは、どこから電流出ると思ってた？
C：プラス極
T：そうだね。だから左の図だと電流はどう流れる？
C：時計回り
T：ですね。でも、電池を反対にした右の図だと電流はどう流れる？
C：反時計回り
T：ですね。つまりこれが電流の向きが反対になるという説だね
T：次、Iさんはどこから電流出ると思ってた？
C：プラス極とマイナス極
T：そうだね。両方だね。
T：でも、プラス極の方が先につくんだよね。なんで？
C：ぼこんとしてるから
T：そうだね。この分だけ早くつくんだよね。だから電池の向き変えると変わるんだよね。
C：はい
T：これが②プラス極のでっぱりの分だけはやく電流がモーターに到着するからですね
C：はい
T：そしたら、今日は何をするかというと？
C：どっちが真実なのか実験で確かめる
T：そうだね。じゃあ課題は前と同じでいい？
C：はい
といって本時の課題として、「乾電池の向きが反対になると、モーターの回る向きが反対になるのはどうして？」に決まりました。
検流計について知る
T：そしたら、実験方法を確認するんだけど、この前Cさんから良い質問が出てて、Cさん覚えてる？
C：はい
T：じゃあ教えて
C：はい。電流って目に見えないじゃないですか？どうやって調べるんですか？
T：だってさ
C：確かに
T：どうやって調べます？
C：うーん
T：ちなみに電流が見えますっていう人は
C：いません笑
T：ですよね。先生も見えません。だから、こんなものを持ってきました。
C：なにこれ？
T：これを検流計といいます。せーの
C：検流計
T：検流計って、電流を検査するものです。だから、「検」「流」計なの。
C：なるほど
T：じゃあ、この検流計の使い方を確認しましょう。
C：はい。
T：じゃあ、教科書の◯p開いてください
C：できました。
T：まずは自分で読んでみて
C：読めました。
T：じゃあ、大事なところを確認するよ。まず検流計のはりのむきは何を表してますか？
C：電流の向き
T：そうだね。検流計って真ん中にはりがあります。例えば、右に針がふれた場合、電流が左から右に流れたっていうことです。イメージは電流がはりを押すみたいな
C：なるほど
T：じゃあ左に針が触れた場合、電流はどう流れたってことになる？
C：右から左
T：ですね
T：次、はりのめもりは何を表してますか？
C：電流の大きさ
T：そうです。
C：ほんで、この下にスイッチの切り替えがあります。5Aに入れてる場合、1は1A、2は2A、3は3A、4は4A、5は5Aのことを表します。でも、これ0.5Aに切り替えた場合、話が変わります。0.5Aの場合、この5は何を表しているかというと
C：0.5A
T：じゃあ、2は？
C：0.2A
T：そうそう。そういうことね
T：そしたら、この検流計はどのようにつなぐかというと
C：1つのわになるようにつなぐ
T：そうそう。ほんで検流計を電池だけで繋いではいけません。そうすると、大きな電流が流れるから、はりが振り切れてこわれちゃいます。
T：ほんで、最初は5Aと0.5Aどっちにいれるの？
C：5A
T：そうそう。なんでかっていうと、最初ってどれくらいの大きさの電流が流れてるかって分かる？
C：分かりません
T：そうだよね。だから、3Aとか流れる可能性もあるわけよ。その時、0.5Aにしてると
C：調べられない
T：調べられないし、針が振り切れてしまって壊れるわけです。
C：なるほど
T：こんな感じで使います。ほんで、今回は電流の向きに注目してるから、検流計の何を見れば良い？
C：針の向き
T：そうそう。それを見れば電流の向きが見えるわけ
C：すごい
１つ目の実験を行う
T：そしたら、じゃあ実験方法なんだけど、まずはFさんの説が正しいかIさんの説が正しいかはっきりさせよう。
C：はい。
T：じゃあ、ここの図を比べてみて、どこに検流計させばはっきりさせられる？ペアで相談
C：はい。
C：できました
T：教えて
C：はい
T：Dさん
C：はい。ここだと思います。わけはFさんは、時計回りに電流が流れるから、検流計入れたら下に針がふれるはずで、Iさんは反時計回りに電流が流れるから、検流計入れたら上に針がふれるはずだからで
C：同じです。
T：そうだね。ここに入れればはっきりするね
T：じゃあ、やってみましょう。集合
C：はい。
T：そしたら、回路作るね。後で別の場面でやってもらうからね。作る時なんだけど、必ず順番に作ります。まず乾電池のプラス極がここだね。どこに繋がってる？
C：モーター
T：そう。だからモーターにつなぐの
T：ほんで、モーターはどこにつながってる？
C：検流計
T：そう。だから検流計につなぐの
T：ほんで、検流計はどこにつなぐの？
C：マイナス極
T：そうだね
T：じゃああとはさすだけだね
T：ちなみにFさんの説が正しければ
C：下にふれる
T：Iさんの説が正しければ
C：上にふれる
T：そうだね。じゃあ、いくよ
C：はい
C：あー、下にふれた
T：ということは
C：Fさんがただしい
T：そうだね。少なくともいえるのは、Iさんの説は違うってことだね
２つ目の実験をする
T：そしたら、Iさんの説が正しければ、乾電池を入れ替えたら、電流の向きは
C：反対になる
T：ということは検流計のはりは？
C：上にふれる
T：それができれば、Iさんの説が正しいっていえるね。
T：じゃあ、自分で回路作ってみよう。でも、最後さすまえに確認もらってください
C：はい。
T：できました
C：おっけ！ミニ先生
T：できました
C：おっけ！ミニ先生
T：できました
C：おっけ！ミニ先生
T：じゃあ、あとはミニ先生に任せるね。ミニ先生からOKもらったら、ミニ先生にまわってね
T：全員大丈夫かな？
C：はい
T：やってみていいよ
C：はい
C：上にふれた
T：ということは
C：Fさんの説が正しい
T：ってことだね。
まとめをする
T：じゃあ、まとめをしよう。まとめはどうなる？
C：乾電池の向きを反対にすると電流の向きが反対になるから
T：そうだね。
といって本時のまとめとして、「乾電池の向きを反対にすると電流の向きが反対になるから」と書きました。
T：ちなみに電流はどこから出るかっていうと
C：プラス極
T：そうそう。だから左の図だと電流は時計回りに流れるし、右の図だと
C：反時計回りに流れる
T：そうそう。
T：じゃあ振り返り書いて
C：はい
C：できました
おわりに
６年の問題解決能力である「多面的にしらべる」の素地になる授業になったかなと思います。真実を調べるためには、複数の実験してどれが真実かを見ていくといった感じですね。また、回路に検流計をつなぐのははじめてなので、教師が見せる→やらせてみる→価値付けるっていうのを大事にして行いました。
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