理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「動物のからだのつくりと運動」3授業目〜

動物のからだのつくりと運動

 まだ2授業目を見ていない方は先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「動物のからだのつくりと運動」2授業目〜をご覧ください。

<うではどのようなしくみで曲げたりのばしたいりすることができるのか?>

板書案

ふりかえりをする

C:前の学習のふりかえりをしましょう

C:はい

C:Aさん

C:はい。前の学習の課題は「うでの曲がる部分はどのようなつくりになっているのかな?」です

C:おなじです。はい

C:Bさん

C:前の学習のまとめは、「曲がる部分は、骨と骨のつなぎ目になっている」です

C:おなじです

T:ちなみに、骨と骨のつなぎ目のところって理科の言葉でなんていうの?

C:関節

T:ですね

T:わりばしでいうと、こんな感じだね。こんなふうに、うでの骨って1本でできているわけじゃなく、何本もあって、まがるところは骨と骨のつなぎ目になっているってことだね

C:はい

T:じゃあ、この続きからするよ

C:はい

今日の課題を掴む

T:前回の授業で腕の曲がる部分のつくりはわかったよね。ほんで、わりばしが今そのモデルね

C:はい

T:これ、もし曲げようとおもったら、先生がこうやって力を加えたら曲がるよね

C:はい

T:でも、先生が力を加えなかったら

C:まがらない

T:じゃあ、実際の人の体の場合、何が骨を動かしているんだろうね?

C:筋肉?

T:あ〜なるほどね。たしかに筋肉って言葉習ったもんね

T:じゃあ、筋肉がどうやって骨を動かしているの?

C:うーん

T:実は、ほねをまげたり伸ばしたりするのに、筋肉はとても大事な役割をしているんです。ということで、今日はどのようなしくみで腕をまげたり伸ばしたりしているのかについて勉強していきましょう

C:はい

T:じゃあ、今日の課題は?

C:うではどのようなしくみで曲げたりのばしたいりすることができるのか?

T:それにしよう

ということで、本時の課題として「うではどのようなしくみで曲げたりのばしたいりすることができるのか?」に決まりました

模型を用いて、わかったことを記録する

T:そしたら、今回は、これを使って調べます

C:腕だ

T:そうだね。腕の模型だね。今から、グループに1個あげるので、まげたり伸ばしたりして、その時の筋肉の様子に注目しながら見てみて気づいたことをノートに書いてください。

C:はい

T:そのとき、勢いよくやっちゃうと壊れるので注意してね

C:はい

T:質問はありますか?

C:ないです

T:では、取りに来て。はじめてください

C:はい

わかったことを確認する

T:わかったことをおしえて

C:はい

C:Cさん

T:うでを曲げたとき、内側の筋肉は盛り上がってました

C:おなじです

C:ほかにあります

C:うでをのばしたとき、うちがわの筋肉は平らになりました

C:ほかにあります

C:この模型だと、まげたりのばしたりしても筋肉はとくに変わりませんでした

T:なんで違いが出たのかな

C:はい

T:Dさん

C:こっちは筋肉が骨につながっているけど、こっちは骨につながっていないからです

T:そうだね。つまり、筋肉は骨とくっついているかどうかだね

C:はい

腕を曲げるときの仕組みを知る

T:じつは、これら知識を使うと、うでがうごくしくみを説明できるんだよ。ペアで考えてみて

C:うーん

T:これは、難しいので教えるね

T:実は、筋肉ってちぢんだりゆるんだりすることができます。ちぢむっていうのはこういうこと。もりあがるみたいな

C:はい

T:そしたら、こんなふうに筋肉が縮んだら、このあと骨ってどうなると思う?ペアで相談

C:できました

T:おしえて

C:はい

T:Dさん

C:はい。筋肉と骨はつながっているので、筋肉が縮むと、骨も引っ張られてこっちに動くんだと思います。

C:あ〜

T:正解。つまり、筋肉と骨はつながっていて、筋肉が縮むと骨も引っ張られるから腕が曲がるってこと。

C:あ〜なるほど

T:じゃあ、実際に自分の腕でたしかめてみて

C:たしかに、筋肉が縮んでる。

T:ちなみに、外側の筋肉も、骨とつながっています。そしたら、骨がこっちに動くよね。すると、この筋肉ってどうなる?

C:引っ張られる

T:そう。こんなふうになるよね。だから、うでをまげると外側の筋肉はゆるむってこと

C:お〜

T:こんなふうに、内側の筋肉が縮んだり、外側の筋肉がゆるんだりすると、骨と筋肉はつながっているから骨がひっぱられてうでが曲がるってこと

C:お〜

うでをのばしたときの仕組みを知る

T:じゃあ、今度は伸ばしたときをするよ

C:はい

T:まず、内側の筋肉がもりあがっている状態から、だんだん腕をのばしていくよ。筋肉どうなった?

C:ゆるんだ

T:そうだね。つまり、こんなふうに筋肉が動いたんだよね。こんなふうに内側の筋肉がゆるむと骨はどうなる?ペアで相談

C:できました

T:おしえて。

C:はい

T:Eさん

C:はい。筋肉と骨はつながっていて、筋肉が緩むと骨はこっちに動くんだと思います

T:そうだね。つまり、筋肉と骨はつながっていて、筋肉がゆるむと骨も元の場所にもどるから腕がのびるってこと。

C:あ〜

T:ちなみに、腕伸びていくと、外側の筋肉は?

C:ちぢまっていく

T:そうだね。だから、うでをのばすと外側の筋肉はちぢむってこと

C:お〜

T:こんなふうに、内側の筋肉がゆるんだり、外側の筋肉がちぢんだりすると、骨と筋肉はつながっているから骨がひっぱられてうでがのびるってこと

C:なるほど

まとめをする

T:じゃあ、今回は、「うではどのようなしくみで曲げたりのばしたいりすることができるのか?」について考えてきたね

C:はい

T:キーワードは?

C:筋肉と骨がつながっている

C:筋肉が縮んだり、緩んだりする

T:そうだね。この辺がキーワードだね。じゃあ、まとめをするよ

といって本時のまとめとして「ほねは筋肉とつながっている。筋肉がちぢんだりゆるんだりすることでうでをまげたり伸ばしたりすることができる」と書きました。

T:じゃあ、もう一回やるよ。まずは、曲げるとき!筋肉が

C:ちぢむ

T:筋肉とほねは

C:つながっている

T:だから、筋肉がちぢむと

C:うでも引っ張られる

T:だから、腕は曲がる。ちなみに、その時、外側の筋肉は?

C:ゆるむ

T:じゃあ、次伸ばすとき。筋肉が

C:ゆるむ

T:筋肉とほねは

C:つながっている

T:だから、筋肉が緩むと腕は元の場所に

C:もどる

T:だから、腕は伸びる。ちなみに、その時外側の筋肉は

C:ちぢむ

T:ですね。ちなみに、縮むときに筋肉は固くなります。おいで!

C:はい

T:じゃあ、わかりやすいように、机をもちあげようとするよ。内側の筋肉さわってみて

C:かたっ!

T:こんどは、机を上から手の甲でおしつぶそうとするよ。外側の筋肉さわってみて

C:かたっ!

T:よし、じゃあ、ふりかえりをしましょう

C:はい

C:できました

おわりに

 うでをまげたりのばしたりするしくみを教えるのむずかしいですよね。自分は、いかにイメージ形成をするかが大事だと思っています。筋肉が縮む→筋肉と骨はつながっている→骨も引っ張られる→だから、曲がるっていうイメージを形成してあげたいです。そうすると深い学びになると思います。

 続きが気になる方は、理科専科がズバリ授業案を公開! 〜4年「動物のからだのつくりと運動」4授業目〜をご覧ください。

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