理科専科がズバリ授業案を公開! 〜6年「動物のからだのはたらき」6授業目〜

動物のからだのはたらき

 まだ5授業目を見ていない方は、先に理科専科がズバリ授業案を公開! 〜6年「動物のからだのはたらき」5授業目〜をご覧ください。

<口から入った食べ物はその後どのように消化され吸収されていくのだろうか?>

板書案

ふりかえりをする

C:前の学習のふりかえりをしましょう

C:はい

C:Aさん

C:はい。前の課題は、「本当に唾液がでんぷんを別のものに変えたのか?」です

C:おなじです。はい

C:Bさん

C:はい。前のまとめは、「でんぷんは口の中で唾液によって別のものに変化する」です

C:おなじです

T:そしたら、ここで大事な理科の言葉を覚えてください

C:はい

T:1つ目は、消化です。

C:消化

T:消化とは、食べ物が歯などで細かくされたり、唾液などでからだに吸収されやすい養分に変えられたりすることです。ノートにかきましょう

C:できました

T:2つ目は、消化液です

C:消化液

T:消化液とは、だ液のように食べ物を消化するはたらきをもつ液のことです。ノートに書きましょう

C:できました

T:じゃあ、ペアの人に消化と消化液って何かを説明してみて。もし忘れたら見てもいいけど、できるだけ見ずにいえるといいですね

C:はい

C:できました

課題を把握する

T:そしたら、私達っていろんなものを食べているよね

C:はい

T:たとえば?

C:米、うどん、肉、魚、油、ナッツ

T:そうだね。ほんで、米とかうどんには何が多く含まれているかと言うと

C:デンプン

T:そうですね。ほんで、デンプンはどこで消化されるかというと

C:口の中

T:そうだね。じゃあ、消化されたあと、どこで吸収されるの?

C:うーん

C:この辺

T:そうなの?

C:わかりません

T:ということで今回やるのは、飲み込んだあとです。飲み込んだ後って見えないんだけど…体の中でなにが行われているんだろうね。じゃあ、今日の課題は?

C:食べ物を飲み込んだ後、どのように吸収されるのかな?

T:いいね。でも、ちょっと付け足すよ

といって、本時の課題として「口から入った食べ物はその後どのように消化され吸収されていくのだろうか?」に決まりました。

それぞれの臓器と役割を確認する

T:じゃあ、ワークシートを配るね。もらったら名前をかいてください

C:できました

T:そしたら、ワークシートに写っている人体の写真を指さしてみて

C:はい

T:大丈夫だね。じゃあ、いくよ。食べ物はどこからはいるかというと

C:口

T:ですね。口では何が起きるかというと

C:唾液によってデンプンを別のものに変える

T:ですね。ほんで、口の後はどこに行くかというと

C:食道

T:ですね。ここを食べ物は通ります。ほんで次は?

C:胃

T:そうです。ほんで、胃の役割なんだけど、胃液によってタンパク質が別のものに変わります。タンパク質ってどんな食べ物に入っている?

C:肉、魚

T:そうです。つまり、タンパク質が別のものにっていうことは

C:消化されてる

T:そうです。デンプンと同じようにタンパク質も消化液で消化されます。

C:なるほど

T:次はどこに行くの?

C:小腸

T:小腸は2つの役割があって、1つ目は、腸液によって〇〇を別のものに変えます

C:脂肪

T:正解。でも、脂肪だけでなく、デンプンもタンパク質も別のものに変えます

C:え〜。強い

T:そうなんです。しかも、小腸で、養分と水が吸収されます

C:あ!ここで吸収されるんだ

T:そうです。つまり、養分が吸収される場所は小腸ってことです。ちなみに小腸ってどんな様子?

C:クニャクニャしてる

C:長い

T:そうだね。クニャクニャしてるし、ぴーんとしたらめちゃくちゃ長いかもね。長いと何がいいんだと思う?

C:いっぱい吸収できる

T:そうだね。触れている部分が多ければ多いほど吸収できるからそのほうがいいよね。

T:しかも中はこんな感じになってます。

C:なんかイソギンチャクみたい

T:そうだね。これをじゅうもうって言います。まあ、覚えなくていいけどね。ほんで、この小腸を広げるとテニスコート1面分くらいになるんだってさ

C:すごい

T:じゃあ、もどるね。小腸のつぎは?

C:大腸

T:ここは、吸収されなかったものから水をさらに吸収します

C:へ〜

T:イメージとしては、掃除の水拭きをイメージしてね。1年生が雑巾を絞るやん。だけど、ちょっとまだ水あるなって時あるやん。そしたら、6年生絞るやん。あんな感じ。小腸が1年生で、大腸が6年生。

C:なるほど

T:水は血液で使うからできるだけ吸収するって感じ。ほんで最後は?

C:肛門

T:そうです。養分も水も全部きゅうしゅうして残ったいらないもの、これをふんっていうんだけど…要するにうんちだね。それが肛門から外に出されるってこと

C:なるほど

T:こんなふうになっているんだよってこと

ペアでそれぞれの臓器と役割を確認し合う

T:そしたら、今から時間あげるし、ペアでそれぞれの臓器と役割を確認してみて。先生が見本見せるね。食べ物は口から入ります。口では唾液によってデンプンが別のものに変えられます。その後、食道に行きます。食道は特に役割はありません。ほんで、胃に行きます。胃は、胃液によって…みたいな感じ

C:わかりました

T:ではどうぞ

C:はい

(練習中)

T:どう?はじめは見てもいいけど、だんだん見ずにできる人も増えてきたね

C:はい

まとめをし、ふりかえりをする

T:じゃあ、そろそろまとめをしようね

C:はい

T:今日は、「口から入った食べ物はその後どのように消化され吸収されていくのだろうか?」ということなので、食べ物がどこを通るかが大事だね

C:じゃあ、食べ物は、口→食道→胃→小腸→大腸→こう門の順で消化され 吸収される

T:いいね

といって本時のまとめとして、「食べ物は、口→食道→胃→小腸→大腸→こう門の順で消化され 吸収される」に決まりました。

T:ほんで、口から肛門までの食べ物の通り道のことを理科の言葉で消化管といいます。これもだいじなので書いといて

C:はい

C:できました

T:じゃあ、ふりかえりをしましょう

C:はい

C:できました

終わりに

 どうしても教師の説明が多い単元なので、子どもが興味を持つように工夫することが大事だなと思います。工夫させる時のポイントは「つい思考したくなる瞬間を作ること」だと思います。たとえば、「腸液は脂肪を消化する」っていうのは、「唾液と胃液をやったから次はきっと」っていう思考をし宝なんだと思います。こういうのをいかに作るかってことだなと思います。

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