理科専科が理科をおすすめする理由 〜授業の腕を磨きたいならまずは理科〜

授業観

理科をおすすめする理由の前に・・・

あなたは、好きな教科ってありますか?

あなたは、得意な教科ってありますか?

あなたは、極めたいと思える教科ってありますか?

 みなさんは、上記の質問に答えることはできますか?

 自分は、迷うことなく全部の質問に対して「理科」って答えます。でも、もしかしたら悩む先生もいるかもしれません。実際、自分の後輩は、悩んでいましたし…

 自分は、この1年間理科専科をしてみて、理科ってものすごくとっつきやすい教科だし、授業力も上がりやすい教科だなって感じました。そのため、今回は、「理科専科が理科をおすすめする理由」について紹介します。そうすることで、上記の質問に答えられない方が「理科を頑張ってみようかな」という気持ちになっていただければ幸いです。

理科専科が理科をおすすめする理由は、ズバリ!!!

理科専科が理科をおすすめする理由は、ズバリ5つあります。

  •   ①つけたい力が明確である
  •   ②再現性がある
  •   ③学力差があっても大丈夫である
  •   ④理科の授業づくりで大事なことは他教科でも活かせられる
  •   ⑤子どもが楽しいって思える

の5つです。では、それぞれについて説明していこうとおもいます。

理科専科が理科をおすすめする理由①

①つけたい力が明確であるについて

理科の学習指導要領を見てみると、小学校理科の教科の目標は

自然に親しみ,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,自然の事物・現象についての問題を科学的に解決するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 

(1) 自然の事物・現象についての理解を図り,観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。

(2) 観察,実験などを行い,問題解決の力を養う。

(3) 自然を愛する心情や主体的に問題解決しようとする態度を養う。

                              【理科編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説

と書いてあります。

 自分は、これを読んだ時、「なるほど。要するに問題解決の力をつけてやればいいんだな」って思いました。問題解決の力とは、「問いを見出し→予想を立て→実験方法を考え→正しく実験して→結果をまとめ→考察する」といった力のことだと思います。

 つけたい力が曖昧になれば、指導もぶれやすくなります。でも、理科の場合は、つけたい力にブレようがないので、すごく取り組みやすいと思います。

理科専科が理科をおすすめする理由②

②再現性があるについて

 国語とかだと、子どもの1個の発言で一気に授業の流れが変わることがあります。だから、同じ発問をしたからと言って、必ずしも同じところに落ちるとは限りません。

 しかしながら、理科の場合は違います。理科は、その教科の特性上、授業の再現性が他の教科に比べると高いと思います。良い問題を出せば、似たような予想が出ます。同じ実験をすれば同じ結果がでます。正しい結果が出れば、正しい考察をすることができます。

 授業の再現性が高いと何が良いかというと、「達人の授業を参考にできる」ということです。発問や実験方法を学び、そっくりそのまま真似してみる。そうすると、ある程度のレベルは再現できます。そして、そういった経験を重ねることでだんだん授業もうまくなっていきます。

理科専科が理科をおすすめする理由③

③学力差があっても大丈夫について

 例えば、算数だと、九九ができない子は、2けた×2けたの掛け算もできないと思います。このように、系統性が強い教科の場合、既習に積み重ねていくしかないので、一回でもつまずくとかなりしんどいです。

 しかしながら、理科の場合、3年生の「昆虫」の勉強がわからなくても、4年生の理科の勉強はついていけると思います。要するに、理科の場合はどの学年からでも挽回ができるということです。実際、自分の尊敬している先生は、理科が嫌いな子を理科好きにさせて、テストの点数でも学年で1番高くしたという話を聞いたことがあります。そのため、理科の場合は、子どもの点数が上がらないのは自分の指導のせいだなと素直に認めることができます。

理科専科が理科をおすすめする理由④

④理科の授業づくりで大事なことは他教科でも活かせられるについて

 理科って具体物が欠かせないと思います。その具体物に触れ合い問題解決をしていく中で、子どもたちは色々なことを学んでいきます。それが当たり前になると、今度は社会でも算数でも国語でも具体物を準備するようになると思います。そのほうが子どもに理解させやすいからです。

 また、理科って「問題解決」をさせる教科です(教師の講話による授業は少ないです)。理科で問題解決型の授業づくりをしていくと、だんだんその感覚が身についてきて、他の教科でも問題解決型の授業ができるようになります。そうすると、子どもたちは、だんだんと主体的になっていき、授業も楽しくなっていくと思います。

 つまり、理科で大事にしていることは、すべての教科に応用が効くということです。応用させていくことで、他の教科の授業スキルも自然と上がっていきます

理科専科が理科をおすすめする理由⑤

⑤理科って楽しいについて

 理科って理科自体に魅力が詰まっています。空気鉄砲を持ってきたら誰だってやりたくなるし、不思議を見つけたら解決したくなるし…だから、多少授業が下手でも理科自体の魅力で子どもの興味を引き付けることができます。あとは、子どもを引き付けるようなネタをどれだけもっているかで決まると思います。でも、それは、教科書にもネットにもこのブログにもいっぱい落ちていると思います。それを真似するのが早いし成果が出やすいと思います。

理科専科であるぼん先生 から あなたへ

 今回は、「理科専科が理科をおすすめする理由について紹介しました。自分も授業は下手くそだったし、どの教科のレベルもあげたいって思っています。でも、当時の教頭先生からこんなことを言われたんです。

全部の教科の腕をあげなくても大丈夫。この一年間でこの教科は頑張るってきめて、その教科と真剣に向き合ってみて。そうすることでいろんな学びが得られるし、その学びはきっと他の教科にも役立つはずだよ。でも、教科を極めるって本当に根気がいる作業だから、まずは自分の好きな教科にチャレンジしてみよう。あなたは、どの教科が好き?

 この言葉があったらから、自分は理科に真剣に向き合えたんだと思います。もし、好きな教科がなくて、今日の話が「なるほど」と思えば、共に理科を極めていきませんか?

 でも、最後に伝えたいことがあって… あなたは、どの教科もできる完璧な教員である必要はないと思います。あなたは、あなたの好きな教科で子どもを引き付けられればいいと思うんです。もし、あなたは理科が苦手なら、ぼん先生が代わりに理科を教えます。頼ってください。その代わり、あなたの好きな教科でぼん先生を助けてください。そうやって、一人ひとりが完璧じゃなくても、お互いに支い合って、チームとしては完璧になれればそれでんだとおもいます。

 じゃあ、もう一回尋ねます?

あなたは、好きな教科ってありますか?

あなたは、得意な教科ってありますか?

あなたは、極めたいと思える教科ってありますか?

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